話題沸騰! RS オーディオ『RS Revelation』シリーズの 上位スピーカー“HAC”を 徹底テスト! #2: 試聴室インプレ Part.2 | Push on! Mycar-life

話題沸騰! RS オーディオ『RS Revelation』シリーズの 上位スピーカー“HAC”を 徹底テスト! #2: 試聴室インプレ Part.2

ドイツのスーパーハイエンド・ブランド “RS Audio”から放たれた新グレード、『RS Revelation(レベレーション)』シリーズ。スピーカーから、サブウーファー、パワーアンプ、そしてレギュレーターまでもをラインナップする総合的なシリーズであり、それぞれが大きな注目を集めている。この話題の新製品群の中から当特集でピックアップするのは、スピーカーの上位機種である“HAC”シリーズ。独創的なコンセプトと構造を持つツイーターと、それとのマッチングを最優先させて開発されたというミッドウーファー。それらの魅力と実力を、試聴室およびデモカーでのインプレッションで、深く掘り下げていこうと思う。今週は、試聴室でのインプレション・リポートの後編をお届けする。

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話題沸騰! RS オーディオ『RS Revelation』シリーズの 上位スピーカー“HAC”を 徹底テスト!


ドイツのスーパーハイエンド・ブランド “RS Audio”から放たれた新グレード、『RS Revelation(レベレーション)』シリーズ。スピーカーから、サブウーファー、パワーアンプ、そしてレギュレーターまでもをラインナップする総合的なシリーズであり、それぞれが大きな注目を集めている。この話題の新製品群の中から当特集でピックアップするのは、スピーカーの上位機種である“HAC”シリーズ。独創的なコンセプトと構造を持つツイーターと、それとのマッチングを最優先させて開発されたというミッドウーファー。それらの魅力と実力を、試聴室およびデモカーでのインプレッションで、深く掘り下げていこうと思う。今週は、試聴室でのインプレション・リポートの後編をお届けする。

早速、本題に入ろう。まずは試聴環境からご紹介しておきたい。

試聴会場は、“RS Audio”の正規輸入代理店であるイース・コーポレーションの試聴室。試聴システムの概要は以下のとおりだ。PCをヘッドユニットとして使用し、そこに取り込まれたFLACデータをUSB-DACを介してパワーアンプに送り込む。使用したパワーアンプは、『RS Revelation』シリーズの2chモデル、『RS Revelation A20』(税抜価格:23万円)だ。使用ケーブルは、パワーケーブルが、モンスターカーオーディオの『MCA PF4』(税抜価格:3000円/m)、スピーカーケーブルも同じくモンスターカーオーディオの『MCA 350S12』(税抜価格:1500円/m)、そしてRCAケーブルがチェルノフケーブルの『TAC-Classic MKII IC165』(税抜価格:8万7000円)という布陣だ。

まずは上記のシステムで、『RS Revelation』シリーズのスタンダードグレードスピーカー、『RS Revelation 165』(税抜価格:21万円)の音から確認した。その模様は先週にお伝えしたとおりだ。正確かつ、ナチュラルなサウンドを堪能できた。

それに対して今回はツイーターだけを“HAC”に換えて試聴し、その後にミッドウーファーも“HAC”シリーズに換えて聴いてみた。

インプレッション・リポートに入る前に、それぞれのプロフィールを確認しておこう。


RS Revelation HAC




RS Revelation HAC(税抜価格:16万4000円<ペア>)


●仕様:50mmワイドレンジコーンツィーター ●定格入力:15W ●周波数特性:650Hz〜20kHz ●能率:88dB ●外径サイズ:Φ69mm×82mm


RS Revelation MB 165 HAC




RS Revelation MB 165 HAC(税抜価格:13万2000円<ペア>)


●仕様:16.5cmミッドレンジスピーカー ●定格入力:120W ●周波数特性:35Hz〜1500Hz ●能率:88.7dB ●取付穴直径:141mm(ウーファー部) ●取付深さ:77mm


まずは、『RS Revelation 165』のミッドウーファー『RS Revelation MB 165』(税抜価格:10万円<ペア>)と、『RS Revelation HAC』との組み合わせで聴いてみた。

最初の出音で、中・高域の質感がぐっと上がっていることを感じ取れた。サウンドの傾向は同じなのだが、レベルが上がっている。『RS Revelation 165』も、正確でナチュラル、そして耳当たりが良いことを特長としていたのだが、ツイーターを“HAC”に換えたことで、良さがさらに伸びている。

音の輪郭がよりはっきりしている。エッジがシャープなのだ。しかしながら耳当たりは至ってマイルドなまま。これには正直驚かされた。ここが“HAC”の、最たるストロングポイントではないだろうか。とにかく聴いていて心地良いのだ。このような特長を持つツイーターはなかなかない。ある意味、理想的なサウンドと言っていい。

そして、低域の質も向上している。倍音成分が増えたことにより、それが低域にも好影響を及ぼしている。パワー感がアップし、さらに芯も出ている。

ちなみに、『RS Revelation 165』のツイーター『RS Revelation T26』の税抜価格は8万6000円(ペア)だ。それと比べて倍近くの価格差がある。しかし、満足度は倍以上だ。『RS Revelation HAC』の実力の高さを、まざまざと見せつけられた。


イース・コーポレーション試聴室RS Revelation A20


お次はいよいよ、“HAC”シリーズのミッドウーファー『RS Revelation MB 165 HAC』と組み合わせての試聴を行った。ミッドウーファーに関しては、ツイーターほどの価格差はないが、音の違いはいかほどなのか…。

ちなみに、外観上はかなり似かよっている。全体のデザインから受ける印象は大きく違わないのだ。しかし、振動板の素材は異なっていて、また、奥行き寸法が3mmほど深くなっている。その分、磁気回路が増強されているようだ。

さて、試聴用エンクロージャーにミッドウーファーを取り付けていただいて、PCの再生アイコンをクリックしてみると…。

楽曲がスタートするやいなや、違いの大きさを実感した。さすがは同シリーズ。全体のバランスが非常に良い。さっきまでの音に不安定さを感じていたわけではないのだが、何と言えばいいだろうか、とにかく安心して聴けるのだ。

まず、低域の安定感が増している。しっかり踏ん張れていて、結果、レスポンスも良くなっている。量感や、太さ、タイトさは大きく変わっていないように思ったのだが、どっしり感が増している。その上で全体的により芯が入った。かつ、ハリも向上した。音楽がさらに生き生きとしてきたのだ。

ツイーターだけを『HAC』に換えても、『HAC』の良さを十分に引き出せることは間違いない。しかし、どうせならミッドウーファーまでも『HAC』で揃えたい、というのが正直な感想だ。聴き比べて初めてわかることではあるのだが、『HAC』同士のサウンドは、実にしっくり来ていた。

次週からはデモカーでのインプレッション・リポートに移る。クルマで聴いて新たな発見もあった。次週もお付き合いいただけたら幸いだ。

《太田祥三》
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