『DIATONE SOUND.NAVI』が堂々のモデル・チェンジ! 進化の中身を徹底リポート!! #3: 技術解説編 | Push on! Mycar-life

『DIATONE SOUND.NAVI』が堂々のモデル・チェンジ! 進化の中身を徹底リポート!! #3: 技術解説編

「NR-MZ90」に引き続き「NR-MZ90PREMI」のデリバリーも開始され、さらに話題沸騰中の『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。その魅力の一部始終をお伝えしようとしている当特集もいよいよ3回目だ。先週の記事ではサウンド・インプレッションをお届けしたが、今回は、音質向上を実現させたその理由に迫ってみる。どんな新技術が盛り込まれているのだろうか…。

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『DIATONE SOUND.NAVI』が堂々のモデル・チェンジ! 進化の中身を徹底リポート!!


「NR-MZ90」に引き続き「NR-MZ90PREMI」のデリバリーも開始され、さらに話題沸騰中の『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。その魅力の一部始終をお伝えしようとしている当特集もいよいよ3回目だ。先週の記事ではサウンド・インプレッションをお届けしたが、今回は、音質向上を実現させたその理由に迫ってみる。どんな新技術が盛り込まれているのだろうか…。

先週の記事で、音質向上ぶりについて詳しくリポートした。どのように音がよくなったかを改めて簡単に言うならば、“S/Nの向上”、とにかくこれが顕著だった。音楽以外の音がまったく聴こえない。音以外の要素をまったく感じさせないので、音がそこにあるというリアリティが高い。演奏現場にいるかのような感覚を味わえるのである。

実際、“聴感上のS/Nの向上”には相当にこだわったという。雑音の影響をとことん排除して、埋もれてしまいがちな繊細な音まで再現し、奥行きや高さといった三次元空間までも感じ取れる、極めて情報量の多い音を目指したという。そのコンセプトは、聴いてはっきりとわかるレベルで実現されていた。

さて、どうやってそれを実現させたのかを1つ1つ見ていこう。

まずは、先週の記事で取り上げた、高純度銅7Nケーブルを採用した“電源・スピーカーハーネス”がかなり効いていることは確かだ。そしてその上で、以下のような改良も加えられていて、それぞれが“聴感上のS/Nの向上”に寄与している。

1つ目として挙げたいのは、「アドバンスドDACマスタークロック方式」の採用。DACから最短距離にクロック基準となる水晶発振器によるマスタークロックを配置してあるのだが、そのクロック精度とクロック伝送精度をさらに高め、徹底的にジッターを排除した。これにより、より緻密でリアルなサウンドが実現できているという。

2つ目として上げたいのは、「アドバンスドファインチューニング」。パターン設計の改善やオーディオパーツ選定の再検討を行うとともに、シャシー組み立て時のネジの締め付けトルクと締め付ける順番までも管理。これにより、シャシー板金に内在する機械歪を徹底排除しているという。


技術解説編#1技術解説編#2


3つ目は、「ハイスピードディスクリート電源」の採用。高く安定した電源供給に加え、インピーダンスの質にまでこだわった独自技術による高音質電源を、ディスクリート回路によって実現。これにより、バッテリーからの供給電源に含まれるノイズを徹底的にクリーン化できている、とのことだ。

これらの細やかな気配りにより、『DIATONE SOUND.NAVI』はさらなる音質向上を獲得したのである。

また、機能面での音質向上への取り組みもなされている。

スタンダードグレードの「NR-MZ90」では、「音質調整機能簡単プリセット」が追加されている。これは、車種タイプ、車幅、リアスピーカーの有り無し、ツイーターの有り無しを設定し、これにより簡易的な調整を完了させようとする機能である。詳細に調整するほどに音が良くなるのだが、簡単プリセットを使うことである程度のコンディションにまで簡単に底上げすることが可能になった。

「NR-MZ90PREMI」においては、「多彩なマルチ & パッシブ設定」の追加が目玉だ。

“マルチ & パッシブ設定”とは、マルチアンプ接続とパッシブクロスオーバーを併用してフロント3ウェイを鳴らす機能。これは2ウェイを鳴らす時にも利用できる。ツイーターとミッドウーファーをマルチで鳴らしつつ、ツイーター帯域に“マルチウェイタイムアライメント”をかけてあたかもミッドレンジがあるかのように扱うことが可能なのだ(『仮想3ウェイ』)。

今回これを進化させて、ツイーター帯域を“仮想”で分割することに加え、ミッドウーファー帯域を“仮想”分割することが可能になった。


技術解説編#3技術解説編#4


中低域を仮想で分割できることで、より自在な音場コントロールが可能になるという。低域の定位を出すのは実は難しく、ぴったりとフォーカスさせたつもりでも、低域だけ運転席側に引っ張られがちだというのだが、この新たな『仮想3ウェイチューニング』により、低域の定位がよりシャープになるのだ。

デモカーで、このデモンストレーションを体験した。これを実施した時のほうが、低域の定位がよりシャープになった。これは使いこなさないともったいない、魅力的な新機能だ。

2ウェイシステムを鳴らす時の調整方法に新たなバリエーションが加わったわけだ。

確実な技術 & 機能革新で、さらなる高音質を実現した『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。次週はその他、操作性での進化ポイントと、ナビ機能における使い勝手の向上についてリポートしていく。次週もお見逃しなく。

《太田祥三》
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