
先週お知らせしました津田サンのオデッセイの音の出口であるスピーカー周りを今週は、説明します。システム図を見てもらうと大掛りなラインナップでビックリされる人も多いでしょうが、2chステレオ再生時、5.1chシアター視聴時ともにスピーカー製作には、特に気を配らなければなりません。先ずはユニットを確実に取り付けることが重要ですが、ユニットのポテンショナルを十分に発揮させるため、例えばドア部では、制振材などの部材の採用、インナーバッフルの製作、アウターの仕上がりなど、どれをとってもプロショップのインストーラーの技術により可能となります。定められた取り付けスペースを有効活用し、ユニットの持ち味/良音を引き出すことが、インストーラーの腕の見せ所と言えるでしょう。
音色の統一感を図るため、サブウーファー以外は、“ボストンアコースティクス”のPROシリーズを選出。インテリアの質感、デザインに相応しい取り付けが施されている。フロント周りから説明するとミッドバスレンジは、ドア純正位置にガッチリと装着され、内部は十分な制振処理と強固なインナーバッフルにより、情報量を欠くことなく豊かな量感を確保。ボストンの上位モデルの特徴であるキレよい中低音が印象的だ。トゥイーターは、フロントウィンドウ側面のAピラーに装着。スエード生地を積極的に使うことで、超高域のガラス反射にも有効法といえる。ダッシュ中央部には、同じくPro 60シリーズのユニットが搭載され、視覚の妨げにならないよう埋め込み取り付けが施されている。リアフィルはご覧の通り、ミッドバスレンジをハッチ裏面にビルトイン。トゥイーターは、リアDピラーに違和感なくマウントされている。次にサブウーファーであるが、リア左側面のクリアランススペースを活用。そのカタチに相応しいMDF素材によるエンクロージャーBOXを製作。素晴らしい仕上がりだ。ひとつひとつがハンドメイドで作られ、完成となる。良い音を創るということは、技術と時間の積み重ねの結果と言えるだろう。
ハイファイシステムをプロデュースする時、私たちインストーラーは、クルマに相応しいセッテングとチューニングを行わなければなりません。カーオーディオは、ホームオーディオと異なり、スピーカーユニットを「例えばドアに」適切に装着することで、音楽が聴ける「音」となります。そしてスピーカーのポテンシャルを十分に引き出すとき、取り付け工夫はとても大切ですね。特にフロントのスピーカー取り付けは重要です。過去、数々の取り付け経験をもとに、スピーカーの個性を引き出すため、最善の注意を払いながら良い音創りを目指しています。
2008-03-13 [TEXT:永松巌 / PHOTO:リバイズ]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。
