

静岡県駿東郡、と聞いてもピンと来る人は多くないと思うが、つまり伊豆の根元である。三島駅から車で10分ほど。東名沼津インターからでも15分程度だろうか。途中に名水で知られる柿田川湧水地があって、また西伊豆の入口でもあり、それだけでも心を惹かれる土地柄だ。

インデックス店長:榎本真一郎さん(左)と今回のレポーター:井上千岳氏(右)
オーディオネット・インデックスはその駿東郡長泉町にあって、まだ新しいショップである。店長の榎本真一郎さんもまだ若い。以前は車のドレスアップなどを手がけていたそうで、カーオーディオでも12年ほどのキャリアがある。このショップは開店してから4年程だという。
余裕のある敷地に、四角い建物がスマートに建っている。入口にはアウトバーンのサブウーファー・キット。売出し中らしい。

「元は倉庫だったようです」
それを改装してショップにしたわけだ。
「うちは外車も多いんです」
という。この辺りは輸入車のディーラーがたくさんあって、街中でもベンツやBMWを見かけることがよくある。そういうお客さんも結構来るのだそうだ。
もっとも世の中外車に乗っている人ばかりではない。だからいろいろなお客さんが来る。年齢もさまざまだそうだ。

「音から入ってくる人だけじゃなくて、見た目からという人もかなりいますね」
愛車をなるべくかっこよく見せたいということなのだろう。
「そういうところからでも、オーディオに興味を持ってもらえればいいと思うんですよ」
と榎本さんは言うが、そのとおりだろう。初めはかっこだけでオーディオを付けたけれど、そこから段々音の方にも興味を持ち始めて本格的になるということもよくあるようだ。だからこのショップはリピーターの人も多いという。
「多い人だと、もう数え切れないほど来てます」
その度に何か欲しくなるわけだ。


パネルを見ると、ロックフォードやボストン・アコースティックのスピーカーに交じって、珍しいロックフォードのヘッドユニット。さすがにコンテストなどでも見かけたことがない。
「確かに珍しいですね。ただヘッドユニットはアルパインが多いです」
ロックフォードのアンプとスピーカーは、ユーザーの一番人気だそうで、それがこのショップの特徴のひとつともなっているようだ。

広いガレージを覗いてみると、フェラーリが無造作に一台。ディーラーのデモカーだったのを、売却するのでオーディオを外してほしいと頼まれたのだそうだ。
「そういう仕事も結構多いんです」
車の扱いにはもちろん慣れている。それだけでなく、セキュリティもタイヤも車のことを総合的に見られるのが榎本さんの強みだ。オーディオもそういう全体からの目で見てインストールを行うのだという。そういう気配りが多くのリピーターを生むのかもしれない。
取り付けが済んだばかりのデモカーはスカイライン。なんとなく榎本さんらしいと思った。走りを重視したオーディオ、というイメージがある。

もちろん機材はロックフォードが中心だ。パワー・シリーズのスピーカーと、トランクにはアンプが重なるように4枚。そしてリアシートにはサブウーファーが2発並んでいる。これがなければロックフォードではない、と思うのは自分だけではないはずだ。
音はまだ未調整だそうで、全く手をつけていない状態らしい。だからこそ完成が待ち遠しくなるようなサウンドを感じた。ロックフォードらしい肉厚の力強さが、いまからもう息づいている。できあがりが本当に楽しみだ。ぜひその音を、たくさんの人に聴きにきてほしいものである。