アナログ・デジタルという垣根を超えて「いい音」を伝える専門ショップ 〜カーオーディオ専門店訪問記〜

AUTOBAHN(岡山県)

音楽を聴かせるカーオーディオ界の鉄人

皆さんこんにちは。ご無沙汰しておりますライターの永松です。

さて、今回は、岡山市にある総合専門店「アウトバーン」さんにお邪魔しました。

店主の片山さんとお会いするのは、3月のオーディオマスターズミーティングの取材以来です。実は10年以上おつき合いをさせていただいております。

AUTO BAHN店主・片山さん(左)ライター・永松巌氏(右)

AUTO BAHN店主・片山さん(左)ライター・永松巌氏(右)

アウトバーンさんがオープンしたのは平成元年といいますから、今年で18年。当時は、ナカミチをはじめ高級ブランドが市場で賑わい始めた頃で、カーオーディオ業界の成長期といえる頃だったと記憶しています。

振りかえってみるとアナログ・カセットデッキ「ナカミチTD-1200」も今となっては懐かしいですね!

AUTO BAHN店内

AUTO BAHN店内

『確かになつかしいですが、今でも使っているお客さんがいます(吃驚!)。当時は「アナログテープが主流」で、CD(コンパクトディスク)が発売されはじめた頃でしたが、カセットで録音/再生するのが一般的で、カーオーディオの再生機では「ナカミチのTDシリーズはダントツでしたね」。オープン当初、まだまだカーの音創りは、開発途中で、音の基準はホームオーディオがベース。高級ホームオーディオをずいぶん聴き歩きました。そして、頭の中に良い音を叩き込みましたね。店内には、B&Wのマトリックス801のスピーカーと高級機を取り揃えてリファレンスとした訳です』

AUTO BAHN店内

お客さんが、今でもモンスター機と呼ばれるナカミチTD-1200/SE等を使用されているのも現在のデジタル機に負けないサウンドクオリティの良さがあったのではないでしょうか?

『確かにそうでなんです。音楽ファンを含むカーオーディオ好きのほとんどの人が、現在CDを聴いている訳ですが、オーディオの再生方式(アナログか?デジタルか?)ということにこだわる人は少ないのではないでしょうか。要は、聴いて「良い音」「悪い音」「いい感じで聴ける」という最終判断で音楽を楽しんでいる人が多いはずです。当然ですが、CDの性能、利便性は非常に高いですし、またデジタル録音=デジタル再生を否定するものではありません』

AUTO BAHN店内

AUTO BAHN店内

あとはインストーラーがどう料理するかでしょ!?

『ヘッドユニット、スピーカー、アンプの能力も重要なんですが、プロセッサーを使うか、パッシブネットワークを使うかでは、音創りは、随分違ってきます。デジタルプロセッサーは、車内音場を理想的に整合させるツールですが、複雑なブラックボックスが経由となると音調も随分変化するんです。対局にあるシンプルな(プロセッサーを使用しない)パッシブネットワークのシステムは、ステージングを整える事はとても難解なんですが、プロセッサーで整合された音とは、次元の違うピュアな音質を奏でてくれます。

デモカーのメルセデスSLKは、シンプルなフロント2ウェイ(B&W)のシステムで、デジタルプロセッサーをあえて使わず、ソース(音楽)のクオリティをスポイルすることなく、清涼感溢れるサウンドに仕立てました。また、ステージングの良さも好評なんです。是非、一度聴きに来て下さい』

AUTO BAHN店内

片山さんのリファレンスは、やっぱりB&Wなんですね!

『仕事柄、リファレンスは重要で、B&Wのスピーカーを随分長い間、聴いてきましたから、他メーカーの音色がどうであるかということが、ピンと解るんです。また、B&Wのユニットは、モニタースピーカーとしての解像度と共に音楽を聴かせてくれる希な存在。英国から取り寄せたホームシステムのトゥイーター(シルバーシグネチュアやノーチラス)をお客様に勧めることも幾度なくあるんですが、やはり絶対的な音質の良さからなんです』

AUTO BAHNデモカー

音楽を聴かすカーオーディオ界の鉄人、片山氏。優れたを機器をリファレンスとして、長年培ってきたテクニックにより、良音を奏でる。デジタルとアナログの延長線上の究極は、イコールではないだろうか…これからも感動できるカーオーディオを創造していただきたい。

2006/6/1 [TEXT:永松巌 / PHOTO:伊倉道男]