

オーディオテクニカ AT-HA35 i
オーディオテクニカからiPodのデジタル信号をダイレクトに出力してiPodが本来的に有するハイクォリティをフルに生かすことができるヘッドフォンアンプAT-HA35 iが登場した。本機はiPodのデジタル出力を直接伝送できるのでWAVやAppleロスレス・フォーマットなどで記録した高音質音源であれば高価なCDプレーヤーに負けない高音質を得ることができる。
入力はiPodデジタルのみだが出力はヘッドフォン出力、RCAアナログ出力、同軸デジタル出力を備えている。RCA出力をホームオーディオ用コンポーネンツ・システムに接続しても高音質で好きな音楽を堪能できるし単体の高性能DAコンバーター・ユニットで非圧縮音源をアナログ変換すれば高級CDプレーヤーをも凌ぐサウンドを得ることだって可能にしてくれる。しかも付属のリモコンでiPodを操作できるのでホーム用としても最適だ。
オーディオテクニカのATH-W11JPNヘッドフォンを使用して聴いた印象はiPodのヘッドフォン出力で聴くよりfレンジが広がると同時にSN比が高まり確実に情報量が増してくる。クラシック系楽曲の弱音部は静寂感が高まり弦楽器の倍音成分も滑らかに伸び、繊細さや艶やかさが増す。そしてコンテンポラリー系ソフトの20〜30Hz付近の低音が記録されているキックドラムの空気感や胴鳴りが明瞭に聴きとることができた。またヴォーカルなどは音像が実体的になり、細部の表情も鮮明でブレスや唇の動きもリアルになる。
同軸デジタル出力を使い現用中の高性能デジタル・プレーヤーのDAコンバーターに接続するとCDプレーヤーのように高速回転メカニズムを持たないメリットが発揮され安定感のあるサウンドが得られ、CD再生で云々されるネガティブな要素が払拭される。そして各楽音の音像もCDで聴く以上の実体感がある。
また-40〜-50dBという微弱音が続くクラシック系ソフトのイントロ部でも個々の楽音が背景音にマスクされることなくスピーカー間に浮かび上がってくる。
サイズから考えると幾らか高価な印象を受けるかもしれないが一度本機で聴いてしまうとアウトドア以外ではiPod本体のヘッドフォン出力は使いたくなることだろう。
| 最大出力レベル | iPod用Dockコネクター(デジタルリンク) |
|---|---|
| 対応サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz |
| 周波数特性 | 20〜20,000Hz(0dB、-3dB) |
| 電源 | DC15V(付属のACアダプターを使用、日本国内専用) |
| 外形寸法(突起部除く) | H44×W105×D135mm |
| 質量 | 485g |
| 出力端子 | ヘッドホン出力 φ6.3ステレオ標準ジャック |
| 最大出力(10%歪み時) | 440mW+440mW(16Ω)、250mW+250mW(32Ω)、125mW+125mW(64Ω)、25mW+25mW(300Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.05%以下 |
| チャンネル間クロストーク | -65dB以下 |
| S/N比 | 100dB |
| デジタル出力 | 同軸デジタル |
| ライン出力(出力可変) | ※ピンジャック×2 |
| 定格出力 | 2Vrms |
| デジタル可変出力範囲 | +6dBV〜-42dBV.MUTE |
| 出力インピーダンス | 330Ω |
| 全高調波歪率 | 0.01%以下 |
| S/N比 | 105dB |
| 映像出力 | S端子 |
| 付属品 | ACアダプター、リモコン(RC35i)、コイン型リチウム電池(CR2025)×1(動作確認用) |
※ライン出力は、付属のリモコンとiPodのボリュームに連動しており、本製品のフロントパネルのヘッドホンボリュームつまみには連動しておりません。
2010-06-03 [TEXT+PHOTO:小林貢]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。
