Music*car=life∞に楽しむ、旅好きトークリレー

Cake『Prolonging the Magic』

ライター、浅井止彦が選ぶ 今週の一枚

Prolonging the Magic / Cake Zomba
【1998年】91年にカリフォルニア州サクラメントで結成された5人組ロック・バンドが98年にリリースした3rdアルバム。本作からのシングル「Never There」は、ラジオやMTVのオルタナティヴ・チャートで1位を獲得。

#046: 浅井止彦 「長距離ドライヴのお供には、八代亜紀もいいけどケイクもね。」

この前、TVで東国原知事が「宮崎には高速道路がない」と力説してましたが、何も宮崎だけが高速道路の空白地帯じゃありません。和歌山県および紀伊半島一帯だってそうとうのもんです。つい先日、ようやく那智勝浦〜新宮間を結ぶ高速道路が開通して…ってまあそんな話はいいんですが、数年前まで住んでいた名古屋から祖父母の家のある和歌山県は串本まで、何度かクルマで里帰りをしたことがあり、つくづく下道での長距離運転はキツいな〜、と実感したんですわ。

当時の紀州道は、伊勢を抜けたあたりからず〜っと片道一車線で、紀伊半島の沿岸をひたすらくねくね辿る道。ひとりで運転してると、ともするとおんなじような風景の連続に頭がボヤ〜っとしてきます。そんな時に聴いててずっぽしハマったのが、ケイクの3rdアルバム。邦題は「とけない魔法」っていうんですが、まさにそういう音楽。

時にカントリーっぽく、時にファンクっぽく、はたまたラテンっぽく、というヒネくれたサウンドが特徴なんですが、全体としてはゆる〜い空気に溢れてて、カラッポの頭にはちょうどいい感じ。カーブに沿ってハンドルを切る手にも勢いがついちゃったりして。家で聴いてると、変わったアレンジに「へ〜え」と感心しながら聴いちゃったりするんですが、これが海辺のワインディング・ロードで流しながら走ってると、ただもう気持ちいい。オススメは6曲目の「ウォーク・オン・バイ」。いなた〜いグルーヴとスティール・ギターの乾いた音を、熊野あたりのグネグネの峠で聴いてたときはホント最高でした。結局ドライヴ中10時間は聴いてたはずなのに、全く飽きなかったです。

長距離ドライヴのお供には、八代亜紀もいいけどケイクもね。

浅井止彦

浅井止彦(あさい・とめひこ)

ライター。最近転職したばかりのオフィスで支給されたノートPCに、懐かしやネットスケープ4.0がインストールされててちょっと感動しました。わ〜い、スタイルシート全然読みこまな〜い。写真は、ペットのタップくんです。

2008-03-17 Mycar-life *「Music*car=life」は毎週月曜日更新予定です。