
東京へ出て来て音楽活動を始めて3年半が経過。 創作活動の上で行き詰ったときに考えるのは車で走る故郷の景色だ。
高校卒業と同時に免許を取得。 その後芝居の道へ進み2年間農作業をしながら芝居の稽古に没頭した。 北の国からの作者である倉本聡氏の主宰する富良野塾での事。 その2年間、車を運転する機会がなかったせいなのか、卒業と同時に車に頻繁に乗るようになり休みの度にドライブに出かけた。
JAZZに興味を持ちJAZZヴォーカルの道を志したのもちょうどその時期で、ヴォーカルレッスンを受けるのと同時にJAZZコーラスのグループにも所属した。 車で片道約2時間の道のりを週に1〜2度車を走らせて札幌まで通った。
帰りが夜中になる事も多く、そんなとき私の心と身体を元気付けたのは、車のステレオから流れる音楽。運転しながら聴く音楽は格別に美味しい。
ましてや夜中の田舎道の風景は暗闇の恐怖や睡魔との闘い。 時には獣が飛び出す事もしばしば・・・。 JAZZを流しながら唄う事で恐怖も吹っ飛ぶ。 大声で歌うことがこれまた快感で、時を重ねるごとに真夜中のドライブは恐怖から楽しいものへと変化した。
そんな生活を1年半過ごした後に上京。 現在東京で運転することはないのだが故郷、北海道へ帰省した際にはドライブを欠かさない。
ここ最近。車で唄った快感。 そして暗闇の恐怖、何かが起こりそうなわくわく感を思い出すことがたびたびあり、そんなわくわく感をイメージして「BOOM BOO」という曲を書いてバンドで演奏している。 ドライブをしながら街を駆け抜ける。 夜のネオンの華やかさと明け方の朝のシーンと静まり返った街のせつなさ。 歌詞にはそんな内容が飛び出すのだ。
ドライブと音楽。 それは私にとって切っても切れぬ故郷の思いでと青春の1ページなのである。
さて。 そんなドライブのお供にぴったりのCDがある。 私が愛してやまないジプシージャズの影響をおおいに受けたフランスのアーティスト、サンセヴェリーノが2005年に出したアルバムでセネガレーズというタイトル。
疾走感溢れるジプシースイングのグルーヴは、ドライブの疾走感によく似ている。 ぜひ車で聴きながら口ずさんではいかがでしょう!??

GYPSYVAGABONZ(ジプシーヴァガボンズ)のsinging&Flute。北海道出身。18歳の時に「北の国から」などの作家、倉本聰氏主宰の「富良野塾」に入塾。2年間農作業をしながら芝居の稽古や全国ツアー参加などに参加。2004年に上京。音楽活動を開始。GYPSYVAGABONZでは作詞作曲も担当。
2005年10月に結成。ジャンゴラインハルトが確立したスタイルを根底に独自の解釈で演奏するGYPSYJAZZバンド。都内ライブハウスなどを中心に活動中。
2008-03-03 Mycar-life *「Music*car=life」は毎週月曜日更新予定です。