
カーオーディオの世界ではUSBその他のメモリーがすっかり定着した感じで、ヘッドユニットにUSB端子があれば大概の人がCDよりもそちらを使うようになっている。音質的に有利だという意外にも、PC上で好きなように編集ができるのも、あまり言われてはいないが理由のひとつと考えられる。
ただUSBメモリーにも様々なものがあり、どれでも同じとはいえないのが実状のようだ。音のいいUSBメモリー、というとそんなものがあるのかと言われそうだが、メモリーによる違いは確かにある。しかしそれよりももっと確実なのがクライオ処理である。

クライオジェニックスは物体を零下100℃以下まで冷却して再び常温に戻す物性処理で、CDではすでによく知られている。これをUSBその他のメモリーに使用すると、CDと同様あるいはそれ以上の効果があり、音質が歴然と向上する。フラッシュメモリーはMOS-FETのようなもので、電子の有無で記録を行うので、いっそう効果が現れやすいのかもしれない。背景が静かになり、また鮮度が非常に増す。一度市販のごくありふれたメモリーと何気なく比較してみたことがあるが、そばにいた誰もが呆れるくらいの違いだった。
ただしどんな形態でもできるというものではなく、ものによっては端子が破損したりスライダーが動かなくなるなどの故障が起きるそうだ。独自のクライオ処理EXCを行っているサウンドクオリティアイ(SQI)では、ショップとのタイアップで安全検証済みのメモリーについて処理を行っている。また処理済みメモリーも、ショップのオリジナルグッズとして販売されているようだ。一般の市販品より高額にはなるが、聴いてみれば誰にも納得がゆくはずである。

車載用 USB延長ケーブル AT7497/1.0(1.0m) ¥15,750
USBに関連してもうひとつ、USB延長ケーブルを取り上げておきたい。ヘッドユニットから出ているUSB端子は短い場合が多く、なんらかの方法で引き出してくる必要がある。このとき片側はメス端子でなければならないため、一般のUSBケーブルは使えない。変換プラグもあるが、そんなことをしなくても専用のケーブルが発売された。オーディオテクニカのAT7497がそれで、片側がメス、反対側がオスになっている。導体には金メッキOFC線を使い、3層のシールドを施した精密な設計だ。輪郭が明瞭で歪みっぽさのない音調は、USBのポテンシャルを十分に引き出すことが可能。安心して使える嬉しい製品である。
2011-04-14 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:メーカー各社]
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