ドイツを代表するメーカーELAC社 カー用高音質製品『JETトゥイーター』を知る

ドイツ、ELAC社の現代を代表するのはJETトゥィーターと呼ばれるユニットを搭載したスピーカーシステムだ。しかし古くはフォノカートリッジメーカーとして名を馳せていた。どちらもトランスデューサーという点で共通しているからだろうか近年ではスピーカーシステムが人気と評価を高め世界的にシェアを伸ばしている。

JETトゥィーターは1993年にオスカー・ハイル博士が開発したハイルドライバーを発展させたユニットでヴェンディングウェーブと呼ばれる方式を採用しているのが特徴だ。このユニットは電極をプリントしたカプトン素材をひだ状に折り曲げたダイヤフラムを搭載しているが、一般的な25mm口径ドーム型に比べ遥かに軽く、面積は10倍にも及ぶ。その結果、過渡特性に優れ、低歪、さらに優れた周波数レスポンスと高いパワーハンドリングを有するなど、まさに理想的なユニットということができる。デメリットは高度な生産技術が必要な点と生産性の低さだけだと言われていた。

ELAC Car-JET ¥46,200/1個

そんなJETトゥィーターを採用したELAC社のスピーカーシステムは全世界的に高く評価され近年ますます性能を高めている。そのJETトゥィーターをカー用にもという世界のユーザーからの声に応え同社ではカー用JETトゥイーターを開発した。小型のドーム型トゥイーターに比べると幾らか面積は大きめに感じられるが奥行きが浅く薄型なのでインストール性は高いといえるだろう。性能面ではホーム用JET基本的に変わることはなく最高のパフォーマンスを発揮させるべくフェイスプレートの小型化と、どんな車にもマッチするようデザイン変更をしたに過ぎないという。ただ車載用として十分な耐久性を実現すべく耐熱試験や紫外線対策を徹底的に行い、耐熱温度は運転中で-20度から+85度まで、駐車中で-30度から+100度まで使用可能な性能を実現しているという。そしてスペックは周波数特性が3.5 〜 50kHz、能率が92dB(±1.5dB)と発表されている。

その優れた高域特性を裏付けるように聴感上でも超高域までスムーズな伸びが感じられドーム型トゥイーターではナーバスな響きは付きまとうことが多い「アウラ」のソ

プラノも滑らかで透明度の高い響きが得られる。ホール録音のソフトでは個々の楽の余韻やホールの残響成分も透明で広がりのある音場空間が展開される。そして高域の質感と過渡特性が高まることで中低域の質感も向上すると同時に低音域の反応も良くなるように感じられた。

同社は昨年、アルミとパルプ系素材を複合構造とした振動板のアルミ表面をクリスタルラインに成形したウーファー・ユニットを開発した。そのウーファーも従来以上に周波数特性、過渡特性を高めている事は確認済みだ。それをカー用にモディファイしJETトゥイーターと組み合わせたセパレート型2ウェイ機の登場を期待したくなるのは僕だけではないだろう。

2008-07-03 [TEXT:小林貢/ PHOTO:株式会社ユキム]

*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。