

BEWITH Reference 13cmセパレート2Wayシステム 134,400円
ビーウィズの最もベシックなモデルだが、その技術的なエッセンスが全て反映された設計である。振動板のセンターを意図的にずらした偏芯コーンは社室内の有害反射を酒、トゥイーターを800Hzという低い周波数から使用することを可能にしている。ネットワークの設定も、ミッドウーファーとトゥイーターが離れて取り付けられる環境を考慮した構成である。

70W×4chパワーアンプ 134,400円
ごくナチュラルでくせのない鳴り方だ。アンプとスピーカーの方向性が同じなのは当然だが、そのため全く無理がない。トロンボーンは張りと厚みのバランスが取れて音色がちょうどよく、ベースは深く沈んでタッチもくっきりしている。ピアノも芯に厚みがあり、響きは太いが抜けがいい。
アカペラは存在感が確かで、一人一人の声に表情がある。アンサンブルが有機的で音楽が生き生きとしている。空間的な実在感も高く、ソプラノの抜け方も滑らかだ。
ボーカルはたっぷりとした鳴り方で余裕がある。声の質感がちょうどよく、表情もきめ細かいが、甘ったるい嫌らしさはない。バックとのバランスもぴったり合っている。フォーカスがよく、ピントの合った出方だ。
ピアノも全く平らで、芯のあるタッチに精妙な響きが付いている。ディテールの起伏が豊かで低音もがっしりした円満な再現性だ。
ボーイソプラノは非常に伸びやかで詰まったところがない。余韻も豊かで広がりに富む。分解能が高く、ハーモニーが大変充実している。
屈託がなく開放的で鳴りがいい。高域は心持ち細身になるが、トロンボーンの充実感が高く音色がちょうどいい。ドラムもよく弾んでいる。音数が多く、色々な音が一度に出てくる印象だ。ベースもしっかりしている。
アカペラは余韻の奥行きが出すぎるほど立体感に富んだ印象だが、響きがよく乗り、ソプラノも鋭さと厚みを備えて実在感に富む。肉質感も高く、ハーモニーはやや薄めだがきれいに重なっている。
ボーカルは声の表情が緻密でニュアンスが豊かだ。響きは若干軽快な感触だが、伸びやかで爽やかなのは無類といえる。
ピアノは響きの奥行きがよく、遠近感が豊かだ。タッチもクリアで芯も厚いが、ややスリムな出方で歯切れがいい。ボーイソプラノも同じく細身で、余韻が高く伸び、幻想的な雰囲気が強い。ハーモニーは濁りがなく、よく澄んでいる。

85W×4ch ハイブリッド真空管アンプ 136,500円
レンジは決して広くないが、その中で活気のある再現を展開している。トロンボーンは厚手の響きで勢いがよく、ピアノもがっしりしているが、設計の方向性が違うのはしかたのないというべきかもしれない。ベースはもうひとつくっきりした瞬発力が欲しい。
アカペラはひっそりとした出方だが、余韻はもうひとつ控えめで、軽い伸びやかさに不足するのが残念だ。空間のこぢんまりとした中でニュアンスを描きしている印象である。
ボーカルはもう少し楽な出方で、声の潤いがたっぷりして少々甘さが勝っている。それが持ち味といえ、バックもおとなしいが耳になじみやすい。
ピアノのタッチは明快だが、響きが乗りすぎるためかやや明瞭さを欠く。またボーイソプラノは繊細な余韻と柔らかさが身上だが、声の肉質感は薄めになる。管球的な手触りを生かしたいところだが、スピーカー本来の鳴り方とは多少異なるかもしれない。
若干高域がソリッドになる傾向はあるが、やはり音数が豊富で弾みのいい音調だ。トロンボーンはやや華やかさが勝つが、鮮やかで伸びがいい。ベースがしっかりしてタッチとピッチがくっきり聴こえてくる。ドラムも鮮烈だがうるさくはない。鮮度の高い再現だ。
アカペラは丁寧な描き方で、一人一人の表情が深く描き出されている。ソプラノがわずかに強いが、棘はない。アンサンブルが有機的で、陰影のある鳴り方といえる。
ボーカルは腰が落ちてしかも鮮やかさも残す。声の表情がよく、ディテールのメリハリが利いた再現だ。引き締まって量感のあるバックもいい。
ピアノは芯がしっかりして響きも豊かだ。ニュアンスが精妙で表現が多彩。ボーイソプラノも余韻が伸びやかで繊細なニュアンスに富む。
2008-05-22 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:Mycar-life編集部]
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