期待の新製品! イメージダイナミクス濃密な音を奏でるパワーアンプ

イメージダイナミクスは、主宰者であるエリック・スティーブンスが1993年ロサンゼルスに設立したメーカーだ。もともとスティーブンスはオーディオマニアでまたコンペティションフリークでもあったため、製品作りにもその意向が強く反映されてきたようだ。イメージダイナミクスの名が広く知られるようになったのは、ホーンスピーカーをカーオーディオに持ち込んだことによってといっていい。ホーンは能率が高く、それだけ音圧を稼ぐことができる。この点で競技にはうってつけだったわけで、実際競技に対する意気込みは現在でも変わっていないそうだ。

競技となると当然音圧が重視されることになるが、高いパワーワンドリングを活用したパワーハイファイの姿勢が、近年のイメージダイナミクスには強い。パワーハイファイというのは単に大きな音が出るという意味ではなく、立ち上がりの瞬発力や切れのよさをパワーによって裏付けようというものだ。このためにはスピーカーだけでなく、アンプの力がどうしても必要になる。このためイメージダイナミクスにもアンプの存在が強く要望されてきたわけである。

ここで紹介するのは、イメージダイナミクスにとって初めてのパワーアンプである。Qシリーズと名付けられたラインアップには2chと4chが1つずつ、他にサブウーファー用のモノーラルアンプが2モデル用意されている。ここでは4chのQ450.4と2chのQ700.2を取り上げることにしたい。

いずれも出力素子にハイカレントバイポーラートランジスターを使用。電源にはMOSFETを採用している。また5ウェイによるプロテクションサーキットを装備し、故障の回避とアンプの長寿命化を図っているのも共通した特徴だ。

Q450.4

Q450.4 75W×4chパワーアンプ 105,000円

Q450.4 Q450.4

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出力75W×4の4chアンプだ。ブリッジでは250W×2のパワーが取り出せる。クロスオーバーはハイパス/ローパスとも50〜5kHzと広いレンジに渡っているのが注目される。さらにバンドパスフィルターも搭載し、サブウーファー使用時にミッドウーファーのクロスオーバーを適切なものとする。

2chタイプに比べてコンパクトなのが面白いが、歪みや刺々しさがなく、しかも溌剌としてパワフルな鳴り方が印象的だ。レスポンスにくせがなく、平らで位相の出入りも感じられない。その意味ではニュートラルな指向性だが、そこに瞬発力とダイナミズムが加わって再現力の幅を広げているのが、音質を張りのあるものとしている。

エネルギーが十分行き渡っている印象で、どの帯域にも不安がない。普通4chアンプではどうしても制動力が下がるものだが、このアンプではそうした現象が見られず、パワーの豊かさを発揮している。

ジャズはトロンボーンやベースが芯の太いタッチで鳴り、吹き上がりの瞬発力や細かなニュアンスを快適に描き出す。重心が下がり、腰の落ちた線の強さを感じさせる出方だ。

アカペラは声に肉質感が備わって実体感のある鳴り方をする。フォーカスにも乱れがなく、焦点のきちんと合った音場がリアルだ。ボーカルは手触りが豊かで声に厚みがある。それが厚ぼったくならず、甘ったるさも排除されているのが好ましい。表情の彫りが深く、緻密な描き方だ。

ボーイソプラノの清々しい伸びやかさにも、余裕が感じられる。広々とした余韻の響きとナイーブ声の感触が、鮮やかなハーモニーを織り上げている印象である。4chアンプとして有力な存在となりそうな仕上がりである。

Q700.2

Q700.2 175W×2chパワーアンプ 126,000円

Q700.2 Q700.2

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4chタイプよりも大型なのは、出力がそれだけ大きいからだ。4Ωでは175W×2、ブリッジでは4Ωで実に650Wというハイパワーである。クロスオーバーは4chタイプと同様で、ハイパス/ローパスとも50〜5kHz。RCA入力のほか出力も備え、これによって2台を接続して4chにすることも可能だ。

これは明らかにパワーの余裕を実感させる鳴り方だ。出力があるのと制動が利いているのとは違うものだが、このアンプの音は後者で、スピーカーをしっかり把握して確実に振動させているのがよくわかる。ジャズではトロンボーンの吹き上がる手触りが緻密に描き出され、一方でベースのリズムを明瞭な輪廓で捉えている。そこに無理がなく、まだいくらでも音が出てくるという余力がある。

アカペラでは声の質感の密度が高いという印象だ。表情が濃いというべきなのか、中身がぎっしり詰まった厚みを感じる。それでいて高低両端に詰まりがなく、どのパートもくっきりとした実体感で描かれるのである。

ボーカルも濃密だ。表情のデリカシーが陰影深く再現され、バックのベースやドラムが自然な量感がずっしりと控えている。腰が落ちていながら伸びやか。立ち上がりが速く、またエネルギーに満ちている証拠である。

ボーイソプラノは大変繊細で余韻が豊かだ。伸び伸びとして広がりもたっぷりしている。声の透明度も失わず、人の声らしい厚みにも不足がない。いかにも余力に富んだ再現といってよく、多くのスピーカーを鳴らしてみたくなるアンプである。

XS65

XS65 6.5インチスピーカーシステム 94,500円

XS65 XS65

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イメージダイナミクスの最高峰となるスピーカーで、ウーファーにはロハセルコーンとネオジウムマグネット、トゥイーターにシルクドームを使用している。セパレートでもコアキシャルでも取り付けが可能で、またそれに合わせてネットワークを変更することもできる。バスケットはグラスファイバー複合材とし、強靱さと軽量さを両立させた設計だ。

Boston Acoustics SPZ60 16cmコンポーネントスピーカーシステム 241,500 円

Boston SPZフェイズプラグ(1ペア)  SPZスピーカーセパレート時装着品 10,500円

Boston Acoustics SPZ60 16cmコンポーネントスピーカーシステム 241,500 円 Boston SPZフェイズプラグ(1ペア)  SPZスピーカーセパレート時装着品 10,500円

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ボストンアコースティクスのトップモデルで、コアキシャル/セパレートの双方に対応する。専用のネットワークはバイワイヤにも使うことができるため、4chアンプをそのまま生かすことが可能だ。ミッドウーファー中央のフェイズプラグはアルミ削り出しで、これによってレスポンスの乱れを回避し、正確な再現性が得られる重要なパーツとなっている。

2008-05-01 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:Mycar-life編集部]

*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。