

carrozzeria DEH-P730 CD/チューナー・WMA/MP3/AAC/WAV対応・DSPメインユニット 36,750円
carrozzeria CD-UB10 USB用アダプター 15,750円
純正位置にポン付けするだけで、インテリアを崩すこともなく簡単にグレードアップができるコアキシャルスピーカー。セパレートタイプに比べてインストールの自由度が抑えられるためか、どうしても低く見られがちだが、実際の実力はどうなのだろう。ことによるととても可能性のあるもののようにも思える。しかも比較的低価格な製品も多いので、ユーザーにとっては魅力的なアイテムといってもいい。今月はそのコアキシャルスピーカーに焦点を当てて、様々な製品を紹介してゆくことにしたい。
カロッツェリアで最もベーシックなコアキシャルスピーカーだが、コストを抑えながら最新の技術を盛り込んでコストパフォーマンスを高めている。ミッドウーファー部はPEN(ポリエチレンナフタレート)とパルプによるハイブリッドファイバーコーンで、縦横だけでなく斜めにも繊維を織り込んだ四軸構造。曲げやねじれに強く、軽量で剛性の高い振動板を形成している。またトゥイーター部はPI(ポリイミド)によるドーム型。ディフューザーの形状にも見直しを図り、70kHzにおよぶワイドレンジなレスポンスを実現した。
上級機に比べれば情報量は少ないが、大変バランスが取れてごく自然な鳴り方をする。ジャズではトロンボーンの音色がうるさくもなく重苦しくもならず、ちょうどいい感触だ。ピアノやドラムもはっきりとしたタッチで響きにも無理がない。ベースなど低音の弾みはアンプにもよるだろうが、しっかり沈んで浮つくことがない。アカペラはやはり声の質感がよく、表情やハーモニーの起伏もきめ細かく捉えられている。ボーカルはもっと楽々とした出方で、声の感じや表情の付き方など不満がない。バックのインストルメンタルも厚手でしっかりと出てくる。ピアノソロのタッチも芯が強くにじみがない。ボーイソプラノは抜けがよく、透明感に富んでいる。低価格帯としては異例といえるバランスのよさである。
なおシリーズには17cmのほか16cm、10cm、それに楕円タイプが用意されている。
カロッツェリア コアキシャルスピーカーの上級モデルに当たり、TS-V7Aの設計も色濃く受け継いで高い完成度を誇っている。
ミッドウーファー部はケブラー等の繊維を縦横斜めの四軸に織り込んだ強靭な構造。これに薄型・軽量のパルプを裏打ちしていっそう剛性を高めている。トゥイーター部はマグネシウムによるハードドームで、特殊表面処理によってさらに共振を抑えた構造だ。そしてフレームにはアルミダイキャストを採用。不要振動を排除し、システム全体の剛性を高度に維持することが可能である。またネットワークもモデルごとに異なるチューニングを施し、別筐体に収めた高品位な設計である。
ラインアップは17cmの16cm、12cm、10cm、楕円と多彩である。
音数が豊富で特にトゥイーターの情報量が違う。このためジャズでもトロンボーンの音色がいいばかりでなく、その変化がきめ細かく描き分けられている。ベースもしっかりして分離がいい。ピアノのタッチはくっきりして信号強く、しかも当たりが決して硬質にならない。楽々として余裕に溢れた再現だ。アカペラも余韻がよく伸びて声の質感にも無理が感じられない。レンジが広く分解能に富んだ鳴り方だ。ボーカルはバランスがよく、声が落ち着いて表情にも甘ったるさが残らない。フォーカスがよく、明瞭なピントの出方だ。ピアノも多彩な再現。重心も下がって鮮やかさにも不足しない。ボーイソプラノは透明で伸びやか。声の肉質感も備え、浮ついた軽さではなく腰の落ちた充実感を持つ。
同軸型のクセを全く感じさせないセパレートタイプに迫る音質は、優に価格帯の枠を越えた存在といえる。
2008-04-03 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:Mycar-life編集部]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。