
ビーウィズのDAコンバーター搭載デジタルプロセッサーの第二弾として発表されたAZ-2の登場は衝撃的であった。その仕様や性能から考えると驚くべき低価格化であったが単なるロープライスヴァージョンではないようだ。
第一号機の「AZ-1」の開発は限りないスペックの追及から始まったという。

「AZ-1」はデジタル・ソースの理論値通りに極限までスペックを追い込み、現段階で究極的といえるF.I.R.フィルターで処理されたデジタルデータから何も失うことなく、そして歪みを徹底的に排除し、かつ何の色づけもせず元のアナログ音声信号に変換することを目標に掲げていた。
その為に同社では最新・最高のスペックを誇るパーツを結集させ高精度な製造ラインで組み上げた。その試作機は昨年2月の大阪オートメッセに展示されたデモカー「ベントレー・コンチネンタルGT」に搭載、カーオーディオ業界に衝撃を与え、驚嘆させたのである。
実を言えば、其処に搭載されていた試作型「AZ-1」が実は本年2月公式発表された「AZ-2」のルーツなのだという。その後「アナログ機の最高峰」として「音質・音色」を極めるべくスペックやデータには現われない「人の嗜好」や「感性」といった領域にまで踏み込んで開発を進めた。そして幾度となく試作と試聴を繰り返し、約8ケ月を費やして2007年の10月「Mirror Station AZ-1」が誕生したのだ。しかし受入時、実装後、組立後、試聴テスト後の4段階に及ぶ厳密な検査を行い、さらにカスタムパーツの検査と高精度な各回路の構成パーツのマッチングを図った後に晴れて完成品となるのが「AZ-1」だ。それまでの間に、入手困難な基幹部品群と選別落ちしてしまう膨大な数に上る部品など精度を追求したあまり「AZ-1」は極端に生産台数が限られてしまったのだという。

一方、「AZ-1」として先行開発していたベースモデルは新たに「AZ-2」としてパラレルに開発されていた。「AZ-2」では各主要部品メーカーの協力を得てAZシリーズに要求されるスペックに合わせて専用部品を新たに開発、約1年を経て音質に磨きをかけ、進化させながら低価格化を実現したのが「AZ-2」なのである。
ユーザーにとって近寄り難い至高の存在である「AZ-1」に匹敵する機能と性能を備えた「AZ-2」は我々にとって随分身近になったように思う。これは、より多くの人にビーウィズが目指す最高精度のサウンドを味わってという欲しい願いが込められた製品なのではないのかと思う。同社では3月以降に全国各地で「AZ-2」のデモカー試聴会を開催する予定だという。その詳細を、ビーウィズ、ホームページで確認し是非とも体験して欲しい。
2008-02-22 [TEXT:小林貢/ PHOTO:ビーウィズ]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。