
かねてから噂に上っていたデジタルプロセッサー搭載の高性能DAコンバーター「Mirror Station AZ-2」OSAKA AUTO MESSE2008で我々の前に姿を現した。
しかも3月6日から開催されるジュネーブモーターショーでワールドプレミアされるマセラッティ「グランツーリスモ」に搭載されてのデビュー。この「グランツーリスモ」のエンジンは、最高出力405hpを発生する4.2L・V8エンジン。これをフロントミッドに搭載し前後重量配分は49対51として高い運動性能を実現しているという。トランスミッションは状況に応じてシフトタイミングが変化する「アダプティブコントロールシステム」6速AT。0-100km/h加速は5.2秒いう俊足。デザインは言わずと知れたピニンファリーナ、イタリア車らしい情熱的かつアグレシッブななかにも優雅さが感じられるボディラインは溜め息もの。日本への輸入第一号たる「グランツーリスモ」というカーエンスージャスト垂涎の4シータースポーツカーに搭載されてのデビューは前作AZ-1の登場以上の衝撃だ。しかもAZ-2は478,800円というAZ-1の半額近い驚愕のプライスタグが付けられていた事実はさらに衝撃的だったというべきだろう。そんな同社ブースにMesse開催期間中多くのカーオーディオファンが詰め掛けていたのが印象深い。
また注目すべきは搭載されていたスピーカーシステム。同社最高峰のコンフィデンスシリーズではなくエントリークラスのレファレンスシリーズで2+1システムを構成していた。フロントのR-130はエンクロージャー方式だがサブウーファーのR-180はフリーエアーで使用しているのは新たな試みといえる。純正システムを残しミラーメディアMM-1を追加することで高音質化を実現しながらイタリア車らしい粋なインテリアの雰囲気をスポイルしていないのも好ましい。
サウンドはハイエンド、ローエンドともスムーズに伸びたfレンジとフラットレスポンスを実現し直接比較しなければコンフィデンスと見紛う質感の高さやアキュレートさが感じられる。シンプルな録音手法を採った高音質クラシック系CDなどは鮮度が高く弦楽器のピチカート音などを実に瑞々しく再現する。しかもパワフルな低音のビートが連続するマーカスミラーなどのコンテンポラリー系ソフトではパワー感を損ねず、それでいてパワーを前面に出すことなく端整に音楽をまとめ上げるなどソフトに対する順応性を有しているのも素晴らしい。厚みのある低音楽器のアタック音も輪郭が鮮明で制動も適度に効きフリーエアーでありながら切れの良い低音のビートが抽出される。またハイハットシンバルのリズムも軽快さがありキメの細かい余韻が得られ、ハイハットが閉じた瞬間に吐き出される空気の動きも明瞭に再現する解像度も確保している。ケリースウィートのヴォーカルの若々しい表情やアコースティックギターのピュアな響きもありのままに引き出してくるという印象だ。リファレンスシリーズのアンプとスピーカーが我々の認識を大きく上回る潜在能力を引き出し高いパフォーマンスを実現していたのはAZ-2の威力なのだろう。
2008-02-14 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:ビーウィズ]
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