
月が変わったので前回までの復習をしておくと、まず最初は純正状態に楽ナビを取り付け、内蔵アンプでTS-Z131PRSを駆動するという最もシンプルな方法を採った。次に4チャンネル・パワーアンプとしてPRS-D7400を追加。同時にサブウーファーをエンクロージャーに入れてフロント2ウェイ+1という構成になった。この段階まででドアの内部はレアルシルト匠でデッドニング。フロアにも同じ素材が敷き詰められている。こういう状態である。
今回はサブウーファー用にアンプを追加し、イコライザーも再調整することにした。

サブウーファー用としてcarrozzeria PRS-D7100を新たに追加
サブウーファー用としてカロッツェリアで用意されているのが、PRS-D7100だ。同じシリーズのPRS-D7400と同時に発売されたモデルだが、他の機種とは違ってデジタルアンプではない。モノーラルであることからもわかるように、サブウーファーの駆動を目的に設計された製品だ。またバスブースト機能も装備されている。
このアンプをサブウーファー用とし、D7400はちょうど4チャンネル分取れるので、ブリッジとしてフロント2チャンネルを鳴らすという仕組みである。
サブウーファー用に別のアンプを用意したことで、フロントの駆動力にはかなり余裕ができる。しかもブリッジとすることでいっそう強力な駆動が可能になるというのが狙いである。これに伴ってイコライザーを再調整。測定器によるデータを基にパラメトリック・イコライザーを駆使して、最適なバランスに持ってゆくことができた。
ここに挙げたデータは調整前と調整後のもので、高域の暴れが収まりフラットなレスポンスになっているのが一目でわかるはずだ。実際聴いてみた印象もこれと同じで、音の出方が滑らかになっている。このクルマの純正位置はフロントガラスの手前にトゥイーターが上向きに付くというものなので、どうしてもガラスの反射を考慮しなくてはならない。そこがポイントのひとつで、データでもわかるようにその辺の影響がうまく処理されている。
サブウーファーの制動が強力になっているのも音質を向上させている。スピーカーというのは鳴らせばいいというものではなく、抑えるところは抑えなくてはならない。それが制動というもので、単独のアンプを加えたことでその制動力が生かされ、引き締まった低音が力強く聴こえてくる。

(写真左)代替案のひとつ、新製品のPRS-A900、(写真右)μインターフェースの電源ケーブルを使用してみた
なお今回のリファインではケーブル類もそれなりに必要になる。そこで電源ケーブルにはμディメンションから新しく発売になったμインターフェースの電源ケーブルを使用した。アンプが2台になるとその分だけケーブルや取り付けというコストが増える。またこれだけ鳴るのならもうひとつ上、という欲が出てくるのも事実だ。そこで考えられるのは、ピュア・コンポーネント・シリーズの新製品PRS-A900を使ってみるということである。その場合はサブウーファーに2チャンネル分をブリッジで使い、残りの2チャンネルをフロントに当てるということになるが、アンプの駆動力が高いだけに十分あり得る構成といえる。価格はもちろんD7400+D7100よりも高額になるが、2台のアンプを使ってそれにかかるコスト(取り付け費2台分+ケーブル台2台分)を計算すると、取り付け費を含めてもそれほど変わらない価格で導入することもできそうだ。ひとつの可能性として参考になる。
2007-12-06 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:パイオニア, Mycar-life編集部]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。