第11回パイオニアカーサウンドコンテスト特集

パイオニアコンテスト優勝車視聴記

ディーラーデモカー部門 カロッツェリアXシステムクラス

CarAudioProShop エモーション(福岡)

プジョー 307 / CarAudioProShop エモーション

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昨年のピュアデジタルクラス優勝車である。この空色のプジョー307は、その後MESなどあちことで見かけることになったが、今年もデモカー部門での登場。2年連続での優勝という快挙を成し遂げた。

システム構成は変わっていないそうだが、調整には若干変更が加えられたという。おそらく課題CDに合わせてのものと思われるが、基本的な鳴り方に大きな変化はなさそうだ。

スピーカーにはRS1の3ウェイを使用し、トゥイーターとミッドハイは1箇所にまとめて近接配置し、ミッドウーファーはドアに取り付けている。このドアの補強が半端ではなく、ずっしりと重いうえにカチカチに硬い。この重さで共振を抑え、やや上向きに振りを付けたバッフルで足回りに絡むこもりを払拭していると想像される。

サブウーファーはリアシートのラゲージ側に、後ろ向きにインストールされている。アンプは当然ピュアデジタルで、RS-A9xおよびRS-A7xが2台となっているが、これもラゲージスペースに収められた。

RS1というスピーカーは、3ウェイだけにまとめるのが難しい。トゥイーターとミッドウーファーの間に挟まったミッドハイをどう扱うかがポイントで、単にクロスオーバーをつなげればいいというものではなく、音源としての一体性がどれだけ実現できるかという点に音調のまとまり方がかかってくる。このクルマの近接配置という手法は多方面に影響を与えたらしく、その後コンテストなどでも他のスピーカーを使いながら同じようにインストールしている例に時々出会う。

音調は昨年よりも低域を控えたように思われたが、課題CDの「ブライアン・ロンバーグ」のベースが大きいので、こもりやかぶりを避けたためかもしれない。全体に鳴り方が柔らかさを加えた印象で、サブウーファーも過剰に強調されず穏当な感触を保っている。高域のシャープネスも適度に抑制されて軽快な流れを形作っているようだ。

順位インストーラエリア車種
1位CarAudioProShop エモーション福岡プジョー 307
2位サウンドステーション AV Kansai 堺大阪BMW 645ci
3位コルトレーン愛知アルファロメオ 156
4位ガレージショウエイ高知BMW 328ci
5位アンティフォン石川アルファロメオ 156ワゴン

ディーラーデモカー部門 カーシアターシステムクラス

サウンドエナジー(福岡)

日産 ムラーノ / サウンドエナジー

日産 ムラーノ / サウンドエナジー 日産 ムラーノ / サウンドエナジー 日産 ムラーノ / サウンドエナジー 日産 ムラーノ / サウンドエナジー 日産 ムラーノ / サウンドエナジー

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昨年のシアタークラスで第4位に入賞したサウンドエナジーのムラーノだが、今年は同じクルマで見事クラス第1位の栄冠に輝いた。

システムは昨年とは多少異なり、ヘッドユニットをAVH-P90DVAから新しいAVH-P900DVAに変更。

スピーカーは同じで、RS1による5.1chシステムである。フロントLRは3ウェイ。リアにもセンターにも、TS-T1RS/TS-M1RSの2ウェイを組み込んでいるのが注目される。センターはダッシュボード上に埋めこんだ形で、トゥイーターは上向きではなく多少斜めに首を起こしている。そして2つのユニットはエンクロージャーで一体化され、しっかりと固定される。

リア・スピーカーはさらに念入りな作りで、やはり2基のユニットをエンクロージャーでひとつにまとめている。これをリアサイドに固定し、細かく角度を調整して前方へ放射する形である。

フロントLRはAVH-P900DVAの内蔵アンプで駆動。リアとセンターはRS-A70xを介して、ネットワークで分割している。またサブウーファーにはベロダインのHGS-12Xを使用している。

スピーカー全てにRS1のユニットを採用しているため、音色がきれいに統一されている。フロント側とリア側の一体性が高く、空間全体がひとつにつながったまとまりのいいサラウンド感を作り出している。この一体感を出すためにエンクロージャーの容量や内部処理などに細かな検討が加えられたそうだ。

またリップシンクといって、スピーカーとの距離によって映像と音声がずれるのを補正する調整も周到に施されている。重低音の質感も強力で、迫力のある効果音が楽しめる映画らしいサウンドが魅力的だ。

順位インストーラエリア車種
1位サウンドエナジー福岡日産 ムラーノ
2位サウンドステーション AV Kansai 堺大阪プジョー 407
3位SOUND WORLD群馬トヨタ アルファード
4位Proshop vogue 千葉トヨタ アルファード
5位ビクトリー愛知トヨタ ハイエース

ユーザーカー部門 カロッツェリアXシステムクラス

東京車楽(埼玉)

VW ゴルフ / 東京車楽

VW ゴルフ / 東京車楽 VW ゴルフ / 東京車楽 VW ゴルフ / 東京車楽 VW ゴルフ / 東京車楽

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一昨年のデジタル/アナログクラス第8位から、1年置いて大躍進を遂げた東京車楽の健闘である。ヘッドユニットとプロセッサーをカロッツェリアXとし、残りをビーウィズで固めたシステムはいわゆるデジ/アナに属する。

構成はごくオーソドックスで、コンフィデンスの2ウェイ+1。サブウーファーは1基である。これをアキュレートA-110S5台で駆動する。

ミッドウーファーはアウターバッフルではなく、バスレフ型のエンクロージャーを作製してドアに収めている。またサブウーファーも40リットルの頑丈なエンクロージャーに収納。リアのラゲージスペースに上向きに設置してある。このエンクロージャーがあまり広いとはいえないラゲージの中央に鎮座しているのがご愛嬌。しかしこの強靭なエンクロージャーの恩恵は計り知れない。

「本当をいうと最初は出る気がなかったんです」と車楽の木村友紀氏はいう。それをオーナー氏が「どうしても出るんだと言い張って」の参加となったのだそうだ。結果はご覧のとおりだから、出てよかったというところだろう。

内装の赤いレザーも、同ショップで加工したもの。インストールとともに仕上げの丁寧なのも車楽の特徴で、隅々まで神経の行き届いた加工が、単なる調整の巧みさだけでない根本的な精度の高さにつながっている。もちろんジークによる測定も行い、十分な検討を施したうえでの調整も綿密に施されている。

音を聴くと、このクルマがどれだけ丹念に作られているかがわかるだろう。それこそ一分の隙もないくらい緻密に追い込まれていて、特性上も全く凹凸や破綻がない。そのうえで各ユニットのレベルがきめ細かく調節され、サブウーファーまで含めて極めて一体性の高い鳴り方を得ている。音数が豊富で非常にナチュラル。文句のない音質が審査員を納得させたのに違いない。

順位インストーラエリア車種
1位東京車楽 埼玉VW ゴルフ
2位ステックス岩手トヨタ マークX
3位aMuses 広島VW ゴルフR32
4位サウンドウェーブ茨城トヨタ ランドクルーザープラド
5位car artist Ace島根トヨタ アルファード

ユーザーカー部門 カーシアターシステムクラス

サウンドステーション QUANTUM(茨城)

トヨタ アルファード / サウンドステーション QUANTUM

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昨年に引き続き、シアタークラスでの連覇を成し遂げたクァンタムのアルファードである。ただし車種は同じでもクルマは昨年とは別物。ミニバンの広い空間を活用したシステム構成には定評があるようだ。

スピーカーはサブウーファーまで含めて全てRS10である。RS10の場合2ウェイで完結するので、全チャンネルを同じスピーカー構成で統一することができる。これは音色の一体感という点で大変有利に働く。

非常にユニークなのは、リア・スピーカーをセカンドシートの脇辺りに斜め後ろ向きに取り付けていることだ。こうすることで音は後方へ放出されることになる。映画の場合サラウンドは音源を固定せずに、周囲全体に広がるのがいいとされているが、その考え方を忠実に再現したインストールといっていい。映画館の場合サラウンド・スピーカーはひとつではなく、客席の左右両側にいくつも取り付けてあるのが普通だ。後方にも置かれているが、基本はサイドである。ホームやカーではサラウンド・スピーカーが1個ずつだから、どうしても音源が固定される。それを避けて後方の空間全体に音が広がるように考慮されたものと考えられる。

サブウーファーはよく見えないが、助手席の下にエンクロージャーが入っている。また運転席の下にはパワーアンプが置かれているようだ。アンプはPRS-A700が2台。1台はフロントLRに充て、もう1台はセンターとリアLRをネットワークで分割。サブウーファーを加えて4チャンネルという仕組みのようである。

他のクルマと違うのは、後方空間がフロントと混じり合うことなく広がっていること。このため前後の空間が広く感じられる。フロントも含めて全ての音が空中に浮き上がったような独特の雰囲気がある。一般的なサラウンドからは感じられない空間感覚といってよく、一味違う再現性を発揮している。

順位インストーラエリア車種
1位サウンドステーション QUANTUM茨城トヨタ アルファード
2位サウンドウェーブ茨城トヨタ エスティマ
3位サウンドワークス 千葉スズキ Kei
4位オーディオファイル千葉日産 ステージア
5位Sound Evolution LOG-ON 千葉スズキ ワゴンR

内蔵アンプシステムクラス

ラック岐阜モデリスタレインボーモール(岐阜)

トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール

トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール トヨタ ヴィッツ / ラック岐阜モデリスタレインボーモール

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今年から新たに創設された内蔵アンプクラスの優勝車である。このクラスではヘッドユニットの内蔵アンプでカロッツェリア・スピーカーという条件が設定されているため、他の機材を入れる余地がない。コンセプトとインストールの勝負ということになる。

ラック岐阜のコンセプトは面白い。ヴィッツRSというコンパクト・カーに、内蔵アンプで6.1chシステムを構成している。しかもスピーカーはRS1が主体だ。このクラスには関係がないが、ヘッドユニットにカロッツェリアXも取り付けられている。つまりXクラスでもシアタークラスでも、またこの内蔵クラスでも、どれにもエントリーできるというユニークなクルマとして仕立て上げられたわけである。これだけのシステムをコンパクト・カー1台の中に収めてしまおうという点でも、野心的な製作といっていいかもしれない。

フロントLRはTS-T1SR/TS-S1SR/TS-M1SRの3ウェイ。トゥイーターとミッドハイはオリジナル・ネットワークで分割している。センターにはTS-S1RSが1基、ダッシュボード上に見える。サブウーファーはTS-W1SRが2台で、これはPRS-A700で駆動する。そしてリア・スピーカーはST-STX99。トリムやアシストグリップなどに装着するためのトゥイーターで、これをサラウンドバックに2基、リアLRに各2基搭載している。リアLRの各2基というのは、正面と横向きに2基を1セットにしたもので、サラウンドの拡散性を高める手法と考えられる。

リアがこれだけ付いているのに狭さを感じさせないのは、天吊り型のトゥイーターによるところが大きい。内蔵アンプでよく鳴らしているものだと感心させられるが、場合によってはフロントLRも外部アンプへ発展させる可能性が残されている。いまの時代を見据えたシステム設計である。

順位インストーラエリア車種
1位ラック岐阜モデリスタレインボーモール岐阜トヨタ ヴィッツ
2位サウンドステーション QUANTUM茨城日産 デュアリス
3位サウンドステーション AV Kansai 神戸兵庫ダイハツ ムーブ
4位フィール山梨ダイハツ ムーブラテ
5位RISE Audio Visual奈良トヨタ タンドラ

2007-09-13 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:Mycar-life編集部,パイオニア]