
| 合計金額 | ¥355,950 | ||
|---|---|---|---|
| carrozzeria | DEH-P910 | ¥78,750 | ×1 |
| RockfordFosgate | T600-2 | ¥88,200 | ×2 |
| ディナウディオ | MD102(28mmソフトドームツィーター) | ¥21,000 | ×2 |
| ディナウディオ | MW162(17cmリジットダイキャストウーファー) | ¥26,250 | ×2 |
| ディナウディオ | G-MW162(グリル) | ¥3,150 | ×2 |
50万円のシステムということだが、この組み合わせでは35万ぐらいにしかならない。しかしこの後の発展性ということも含めて考えてほしい。
そもそもこのシステムには、もうひとつ前の段階がある。DEH-P910はアンプ内蔵なので、まずはこれでスピーカーを鳴らそうというものだ。入門用の最もシンプルなシステムといっていい。
ディナウディオに内蔵アンプは、いくらなんでも少々無謀ではないかという意見があるかもしれない。確かに万全に鳴らすにはやや力不足かもしれないが、一般に内蔵アンプというときのイメージよりははるかに優れた駆動力を発揮する。このP910というヘッドユニットはタイムアラインメントやイコライザーもかなり細かく設定することができ、クロスオーバーも持っているため、下位モデルとは一線を画したC/Pの高さを備えている。アンプも解像度が高く、ナチュラルで十分なパワーがある。ただ相手がディナウディオとなると、多少彫りが浅くなるのは止むを得ない。そこで外部アンプの登場となるわけだ。
T600-2はロックフォード・フォズゲートのパワーシリーズ2007年モデルだが、すでに多くのところで目をみはるような音質が話題になっている。ワイドレンジで解像力が高く、ことにS/Nがいい。そしてこの2チャンネル・モデルは特に立ち上がりのエネルギーに富み、ディテールの彫りが深い。細かなところまで音が鮮明で、生き生きとしている。それでいて力任せなところがなく、硬質な刺々しさもない。
このアンプとディナウディオの組み合わせは、残念ながら実装されているのを見たことがないが、おそらくベストマッチのひとつに数えていいはずだ。ディナウディオのスピーカーは非常にナチュラルで無理がなく、分解能に富んで人工的な感触がない。どの帯域でもエネルギーがたっぷりしているが、水ぶくれした低音やキンキンとうるさい高域とは全く無縁だ。
入門用から一歩進んで外部アンプを加えると、これだけの音が出せる。しかしもし予算に余裕があるなら、さらに深化させることも可能だ。ヘッドユニットをDEX-P01IIとし、プロセッサーとしてDEQ-P01IIを加える。これが50万円システムの完成形だが、大概の人はこれ以上要らないというくらいの次元まで持ってゆくことができるだろう。
最後の仕上げとして、ミッドウーファーをエンクロージャー化することを考えたい。ディナウディオのミッドウーファーは十分低い帯域までカバーできるので、サブウーファーはよほどのことがないかぎり必要ない。しかし性能を万全に引き出したいなら、エンクロージャーはいずれ必須である。ただこの場合17cmでは容積が足りなくなるかもしれないので、16cmのMW152の方が適当かもしれない。
2007-09-06 [TEXT:井上千岳/ PHOTO:ディナウディオジャパン]
*記事中の価格表示は特記がない場合、税込標準小売価格です。