

AVN777HDは地上デジタル・ワンセグ・チューナー内蔵のHDDモデル。ドルビーデジタルやDTSの5.1chサラウンドに対応し、EQやタイムアラインメントなどもそなえているが、プリアウト出力があるので外部アンプへの接続も簡単だ。調整は内蔵DSPで行ってもいいし、スピーカー付属のネットワークを使うこともできる。ここでは新製品のデジタル・アンプXA-2000につないでサウンドモニター・シリーズのスピーカーを鳴らしてみることにした。
ナビ本体の音もS/Nと解像力に優れ、内蔵アンプはスピーカーに対する駆動力も高い。これだけでも十分に楽しめるシステムになりそうだが、XA-2000を間に入れることによっていっそう厚手なエネルギーを獲得している。レスポンスが均一でエネルギーに偏りがなく、ごくオーソドックスで落ち着いた再現性だ。TD217はワイドレンジでスピードが速く、音色がいたってニュートラル。アンプの駆動力が加わって、芯のしっかりした輪廓の明瞭な音調になっている。ジャズはトロンボーンやピアノの音が歯切れよく濁りのない質感で描かれる。ベースやドラムの低音もにじみなく沈んで深いところまで透明だ。ボーイソプラノも響きが澄んで広がりが豊かだ。高域で刺々しくならず、どこまでも透明な質感が伸びている。ボーカルは安定感が高く、声の表情にも無理がない。ナチュラルな再現性に徹した質の高い鳴り方を見せている。

MAX9700DTは、地上デジタル・フルセグにMDプレーヤー、メモリースティック及びSDカード対応と、重装備の2DINカーナビだ。5.1chサラウンド・プロセッサーを搭載し、パラメトリックEQやタイムアラインメントなど調整機能も多彩。MP3やWMAの圧縮メディアに対して失われた高域情報を補うサウンドリストアラーも有用だ。別売のプリアウト・ケーブルで外部アンプに接続することもできるが、ここでは内蔵アンプを使用することにした。
スピーカーはSRT1780S。ウーファーはチタン蒸着グラスファイバーで、ネオジウムとストロンチウムのデュアルマグネットによって駆動する。トゥイーターはチタン蒸着シルクドーム。こちらはデュアル・ナオジウム・マグネットという強力な装備である。
心持ちレンジは狭めでやや気になるところだが、歪みがなく素直な音調だ。外部アンプを使えばさらにエネルギッシュな音が得られるように思う。ジャズのトロンボーンやベースが厚手の質感で出てくる。弾みもよく、刺々しさも感じない。リベラは若干細身だが、透明な響きがきれいに描き出されている。高域でも硬質感がなく、伸びやかだ。ボーカルも自然な手触り。オーケストラはダイナミズムが多少おとなしくなるが、楽器の音色をナチュラルに捉えてスピード感もある。なお別売のチューンアップトゥイーターSRH590を追加して、高域をさらに伸ばすのも面白い。
2007-07-26 [TEXT: 井上千岳 / PHOTO: Mycar-life編集部]