魅力いっぱい!carrozzeria新製品

#2: carrozzeria初のデジタルアンプ―デジタルの利点を生かし切った高音質パワーアンプ

今回発表された一連の製品中でも、ひときわ注目を集めそうなのがこのアンプだ。カロッツェリアとして初のデジタルアンプ。特にクラスFDと呼ぶのは、サブウーファーに使われてきたクラスDアンプと一線を画すためだという。

これまでクラスDつまりデジタルアンプは、専ら小型・高電力効率という点だけが注目されてきた。だから安くて発熱が少なくハイパワーだが、音質を考えるならやはりアナログだというのが一般的な見方だったようだ。

しかしデジタルアンプはそれだけのものではない。作りようによってはアナログ以上に鮮度の高い音質を得ることが可能で、それはソースがデジタルであることを考えればすぐにわかるはずだ。この可能性を追求することによって、アンプの新しいスタイルを開拓しようというのがこのシリーズの目的であるように思われる。

PRS-D7400 PRS-D7200 PRS-D7100

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カロッツェリアでは昨年から、一足先にアメリカでデジタルアンプを発売している。今回のモデルはそれをベースにしてはいるが、パーツの最適化などによってハイファイとしての完成度をいっそう高めている。

デジタル・アンプの心臓部ともいえる増幅回路には、デンマークICEパワー社のICを採用した。カーとホームとを問わず、デジタルアンプでは世界的に広く使われているデバイスで、独自の変換方式を使用している。これを解析と試聴を繰り返すことによって厳密に選別。フルレンジにわたる高度な再現性を実現した。

ICEpowerR社製コントローラーIC(フルレンジアンプ) 高効率CLASS D回路(モノラルアンプ) リニアテクノロジー社製高性能ハイスルーレートオペアンプ

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またデジタル信号を受けて電源電流をスイッチングするファイナル段にはMOS-FETを採用。レスポンスの速さによってデジタル信号が劣化することを防ぎ、立ち上がりの瞬発力を確保している。また電源回路と増幅回路を分離することによってノイズの混入を排除し、高S/Nで低歪率の再現性を獲得した。

オペアンプはリニアテクノロジー社製ハイスルーレートタイプ。ローパスフィルターでの劣化を排除し、ハイスピードなレスポンスを実現する。

ラインアップは3モデルで、定格2Ωで150W×4のPRS-D7400、300W×2のPRD-D7200、800WのモノーラルPRS-D7100が用意されている。PRS-D7100はサブウーファー用で、増幅回路もICEパワーとは違う高効率なクラスD回路である。

入力はアナログ専用で、RCAのほかスピーカー出力にも対応。電源及びGND端子には大型M6ターミナル、スピーカー端子にはM4ターミナルを装備している。

国内初のデジタルアンプとは思えない完成度の高さに驚かされた。シャープだが刺々しさがなく、音調はむしろ厚手でしかも動きが軽快だ。透明度の高い低域や伸びやかな高域、くせのないナチュラルな音色など、デジタルアンプの標準的な存在になりそうな再現力が印象的である。

2007/5/10 [TEXT: 井上千岳 / PHOTO: パイオニア]