カーオーディオへの第一歩・初めてのスピーカー交換編

第3回:セパレート・タイプ試聴レポート

セパレート・タイプはコアキシャルと違って、取り付け位置が比較的自由に選べる。もっともミッド/ウーファーは大体純正位置に付けるのが普通だが、トゥイーターはミラー裏やAピラー、あるいはドアやキックという具合に取り付け場所は様々だ。ミッド/ウーファーと離れているので干渉が起きにくい反面、距離の違いから位相ずれを起こすことが多い。このためタイムアラインメントが必要になるわけだ。

ここでは付属ネットワークを使って試聴したが、実装ではプロセッサーでタイムアラインメントとクロスオーバーを調整するのが一般的になっている。

carrozzeria DEH-P910

リファレンスソースユニット

  • carrozzeria DEH-P910 78,750円
  • CD/チューナー・WMA/MP3/AAC/WAV対応・DSPメインユニット

carrozzeria / TSC06A

carrozzeria TSC06A

メーカー希望小売価格:31,500円(税込み)

レンジの広さ:4 解像度:4 スピード感:4 音場:4 アタック感:3合計19

カロッツェリアのセパレート・タイプでは最もベーシックなシリーズで、TS-V7Aのジュニアモデルになる。サイズは10cmから17cmまで4種類と、楕円タイプが1種類用意されている。

ベーシック・モデルとはいってもV7Aの技術を継承した高度な設計が目を引く。強靭な振動板を強力な磁気回路で駆動し、堅牢なフレームで支えることによってにじみのない信号再生を実現しようという設計である。

このためまずフレームにはアルミダイキャストを使用し、マグネット部分まで後ろ側からしっかりと保持するフルバスケット構造としている。この強固な構造によってコーンの振動をしっかり受け止める形である。

carrozzeria TSC06A carrozzeria TSC06A carrozzeria TSC06A

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ミッド/ウーファーの振動板には、ケブラーなどの繊維を縦横2軸に加えて斜め十字も加えた4軸で織り上げたハイ・アコースティックファイバーコーンを採用している。そして発泡アクリルで裏打ちすることによっていっそうの高剛性を獲得し、ねじれやたわみのない正確なピストン運動を実現する。エッジは丸く波打たせたコルゲーション形状とし、振幅を拡大して歪みを低減している。

磁気回路には現在最も強力とされるネオジウム・マグネットを搭載。磁力線の透過するプレートを長く取り、ボイスコイルがその磁界からはみださないショートタイプとしている。このためいっそう磁気効率が増強され、駆動力が確実なものとなった。

トゥイーターはマグネシウムによるハードドーム。ボイスコイルを巻くボビンを振動板と一体化し、機械的なロスを抑えている。またマグネットにはこれもネオジウムを採用し、強力なドライブを確かなものとした。クロスオーバー・ネットワークも高音質パーツを使用した外付けタイプ。内部干渉を考慮した精密な設計でレイアウトされている。

こうして得られる音質は極めて高解像度。音調そのものはおとなしめだが、高低両エンドによく伸びて破綻がない。ドラムはどっしりと重く、ピアノは明快なタッチだ。ボーイソプラノはハーモニーに濁りがなく、余韻が広々と伸び上がっている。重心が低く、安定したバランスなのも聴いていて安心できる。

ボーカルは広がりがよく、声のフォーカスが落ち着いてピントの合った再現だ。基本性能の高さがそのまま生かされた音質といっていい。

2006/12/21 [TEXT:井上千岳 / PHOTO:Mycar-life編集部]