
カーオーディオを始めようと思ったときに、どんなユニットを選ぶ? 値段であったりブランドであったり選び方は色々。Mycar-lifeでは価格帯別に分けてユニットを選ぶ際のポイントを紹介していく。これを読んでユニット選びの参考にしよう!

4万円から10万円というとかなりの幅がある。10万を越えるような製品はもう高級機といっていから、大体のところはこの範囲内に収まると考えていい。
それだけ幅があるので、同じシリーズの製品がいくつか入っている場合もある。その価格差が何によるものか、というところから見てみるのもひとつの行き方だ。
ヘッドユニットは大きく分けて、CDやDVDなどのプレーヤー部、プロセッサー部、アンプ部から成っている。それらの違いがどうかという点がポイントである。
わかりやすいところからいうと、アンプの出力はほぼ50Wと決まっている。内蔵アンプでこれ以上の出力を得るのは、電源の関係からいっても難しく、どのモデルを見てもほぼ50Wで4チャンネルという構成は変わらない。だから同じシリーズでグレードの違う場合でも、出力の差ではなく質の差ということになる。
カタログなどをよく見比べてみると、どういう音質対策をしているかおよそのことがわかるが、例えばシャーシを銅メッキにしたりパーツに高級品を使用したりといった違いがあるようなら、アンプの質に差があると思っていい。そこに違いがなければ、残りの部分で価格差がついていると考えることができる。
アンプに差がないとすればプレーヤー部とプロセッサー部だ。プレーヤー部はCD専用の場合もあればDVD、場合によってはMDまで対応することもある。対応するメディアが多いほどコストがかかるのは当然で、これは音質というより機能の違いと見た方がいい。
プレーヤー部の違いも、主にシャーシ回りやパーツと思っていい。メカは共通して使った方が安上がりだし、選べるほどメカの種類は多くない。またDAコンバーターも同じ方式で共通させた方が設計が楽だ。こういった基本的な部分に違いを持たせるとなると、全くグレードの違うシリーズにならざるを得ない。同一シリーズなら基本部分に大きな違いはないものである。
意外にグレードの差があるのはプロセッサー部だ。イコライザーやタイムアラインメント、音場測定機能など、プロセッサーの役割は多彩である。それだけに価格によって搭載されている機能が豊富になることも少なくない。また同じイコライザーでも、単純な7バンドのグライコから30バンド以上のパラメトリックまで種類はさまざまだ。そうした違いが価格差となっていることも多い。
メーカーによってあるいはシリーズによって、以上各部のどこに重点を置くかということは変わる。プレーヤー部とアンプ部はほぼ一緒で、プロセッサーに大きな違いがあるのか、あるいはプレーヤーの機能に違いがあるのか、そういったことを比べてみるとシリーズの特徴が理解できるだろう。
ところでこの価格帯になると、音質面での違いにも目を向けたくなるものだ。大体いくつかの製品に絞ったら、やはりプロショップへ足を運んで実際に聴き比べてみるのが近道である。カタログだけでは音はわからない。
ひとつ留意しておくべきなのが、将来の発展性という点だ。音質を上げてゆくためには内蔵アンプだけではいずれ物足りなくなる。外部アンプに接続する端子はあるか、内蔵プロセッサーがどれだけ使えるものか、あるいはヘッドユニットだけで完結させてしまうのか。そういったシステム構築も併せて考慮しておくと将来が楽しみになる。 (井上千岳)