第10回パイオニアカーサウンドコンテスト

3日間の激戦を勝ち抜いた優勝車両をレポート!

ピュアデジクラス優勝

カーオーディオプロショップ エモーション / 福岡県

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  • ヘッドユニット:carrozzeria X RS-D7xIII
  • プロセッサー:carrozzeria X RS-A9x
  • パワーアンプ:carrozzeria X RS-A9x/RS-A7x×2
  • ツイーター:carrozzeria TS-T1RS
  • ミッド:carrozzeria TS-S1RS
  • ミッドバス:carrozzeria TS-T1RS
  • サブウーファー:carrozzeria TS-W1RS

前にも触れたが、ピュアデジクラスでは使用する機材が限られる。特にアンプまでは事実上ほとんど選択の余地がないといってもいい。ある意味では制約が厳しいということでもあり、勝負は専らインストールにかかってくるわけだ。その中で優勝の栄冠を勝ち得たのが、プロショップエモーションのプジョー307である。

スピーカーはカロッツェリアのRS1シリーズとごくオーソドックスだ。フロント3ウェイにサブウーファーはトランクに1発。一緒にRS-A9X1枚とRS-A7X2枚が収納されている。スペースを犠牲にすることなく、スマートにまとめられた取り付けだ。

特徴はフロント側のインストールにある。トゥイーターとミッドハイをピラーに取り付け、正面に向けた取り付け方だ。位置はトゥイーターが上になり、ミッドハイよりも少し前に出ている。

ミッドバスはドアで、ほとんど足元に近い位置。これも少し上に向けている。つまりトゥイーター、ミッドハイ、ミッドバスの3つが、緩やかにシートの方向を向いた角度になっているわけである。

説明によると、センターイメージを小さくしようとするのではなく、ボーカルの口元に広がる余韻が再現できるように音作りをしているということだ。確かに前方と足元から、リスナーの耳に向けて取り囲んだ形のインストールといっていい。

もちろんその上でタイムアラインメントやイコライゼーションを綿密に調整して定位を押さえているわけだが、聴こえてくる音は屈託がなく、刺々しい引っかかりとは無縁だ。ピュアデジらしいシャープで透明度の高い音調が、ゆったりとした感触で実現されている。ボーカルもそうだが、オーケストラやコーラスでも余韻の豊かさや空間的な肌触りが印象的な鳴り方だった。

ピュアデジクラスリザルト

ピュアデジクラス表彰式

優勝63.93点カーオーディオプロショップ エモーション / 福岡県
2位59.33点アンティフォン / 石川県
3位57.73点クァンタム / 茨城県
4位57.10点ラック岐阜モデリスタレインボーホール / 岐阜県
5位57.07点サウンドワークス / 千葉県
6位56.67点ステックス / 岩手県
7位56.57点スーパーオートバックスNAGOYA BAY / 愛知県
8位55.70点Ace / 島根県
9位55.53点Proshop Vogue / 千葉県
10位55.27点オーディオファイル / 千葉県

デジアナクラス優勝

ガレージショウエイ / 高知県

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  • ヘッドユニット:carrozzeria X RS-D7xIII
  • プロセッサー:carrozzeria X RS-P90X
  • パワーアンプ:audison HV-venti THESIS×3
  • ツイーター:THIEL&PARTNER D2 20-6
  • スコーカー:THIEL&PARTNER C2 44-8
  • ミッドレンジスピーカー:SCANSPEAK 18W4538K00
  • サブウーファー:Velodyne HGS-12X

高知のガレージショウエイは昨年このクラスで2位になっている。今年はそれ以上(つまり1位ということだ)を目指して満を持したのだろう。見事に優勝の栄冠を手にした。

オーディソンのHV-venti THESISを3枚、アリストのトランクに並べている。さすがに壮観というべきだが、それ以上にユニットに驚かされる。

ミッドレンジはスキャンスピークで、これは一般的な選択だ。しかしトゥイーターとスコーカーにティール&パートナー社の製品が使われている。

ティール&パートナーは比較的新しいドイツのユニット・メーカーで、ホーム・オーディオ用のハイエンド・ユニットで知られてきた。わが国に紹介された中では、オーストリアのルーメンホワイトというブランドが初めてだったと記憶する。それを見てもらえば、このユニットがどれだけ高価なものかわかるはずだ。

トゥイーターの振動板はダイヤモンド製だ。コーティングではなく、真空蒸着で成型された本物のダイヤモンドである。またスコーカーはセラミックで、これも同社の看板のひとつとなっている。いずれもカーオーディオで装着された例は見たことがない。

トゥイーターはエンクロージャーに収めてピラーに取り付けてある。またスコーカーはダッシュ下で、これはちょっと珍しい位置だ。ドアのミッドレンジと近く、ここでほとんどの帯域をまとめようという意図のようにも思える。

まずワイドレンジ。とりわけダイヤモンド・トゥイーターの繊細な表現力が生かされている。そして全帯域にわたって立ち上がりのシャープな切れのいい音調だ。ベロダインのサブウーファーも利いて、ダイナミックな弾みも強い。それをアンプの柔らかな質感が底辺から支えている感触である。

デジアナクラスリザルト

デジアナクラス表彰式

優勝59.17点ガレージショウエイ / 高知県
2位57.33点BASIS / 愛知県
3位56.90点Sound Express マツデン / 愛知県
4位56.83点スーパーオートバックスNAGOYA BAY / 愛知県
5位55.77点CBファクトリー / 埼玉県
6位55.47点サウンドステーションAV Kansai 神戸 / 兵庫県
7位55.23点サウンドファクトリー北央 / 北海道
8位55.20点ガレージVMG / 宮城県
9位54.90点サウンドステーション ウィニング / 滋賀県
10位54.87点オートステーションK2

シアタークラス優勝

クァンタム / 茨城県

クァンタム / 茨城県 クァンタム / 茨城県 クァンタム / 茨城県 クァンタム / 茨城県

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  • ヘッドユニット:carrozzeria AVH-P90DVA
  • モニター:Panasonic TR-T90WV1
  • パワーアンプ:LUXMAN CM-4000 ×2
  • センタースピーカー:DYNAUDIO System222
  • リアセンタースピーカー:DYNAUDIO System222
  • ツイーター:DYNAUDIO MD-130
  • ミッドレンジスピーカー:DYNAUDIO MW-162
  • リアサラウンド:DYNAUDIO System242
  • サブウーファー:Velodyne HGS-12X

昨年はメルセデス・ベンツのE320で2位となったクァンタムだが、今年はスペースの広いミニバンのアルファードで挑戦した。確かに5.1chを基本とするシアタークラスでは、車内空間の広さは有利に働くはずだ。

ナビを使用した6.1chシステム。アンプにはラックスマンの4chモデルを使ってコンパクトに整えている。そしてスピーカーはすべてディナウディオというのが面白いところだ。クァンタムでは昨年もディナウディオの5.1chでエントリーしている。くせがなくレンジの広い音調が、チャンネル数の多いシアターでは調整のしやすさにつながっているのかもしれない。

フロントもセンターもリアも2ウェイである。そしてリアシートの中央に、埋め込むようにしてサラウンドバック・チャンネルがインストールされている。なかなか思い切った配置である。

リア・スピーカーはシートのほぼ真横になるが、これをやや後ろ向きに取り付けてサラウンド感を自然なものにするのが狙いのひとつであったようだ。

映画の場合、位置や方向のほとんどはフロント側で作られる。映画館のスピーカー配置を見てもわかるように、サラウンド・チャンネルはなるべく音源を固定せずに周囲に散らすのが普通だ。リア・スピーカーの数が少ないホームやカーでは、そこをいかに処理するかがひとつのポイントになる。

おそらくこのインストールはそこを考えたのだと思われる。前後の移動感が明瞭なだけでなく、周囲全体の空間がつながりよく出てくる印象である。同時に各チャンネルの質感が明確に出なければならないから、シアターのインストールは非常に難しい。きっとその点が高い評価を受けたに違いない。

シアタークラスリザルト

シアタークラス表彰式

優勝57.37点クァンタム / 茨城県
2位56.17点ラック岐阜モデリスタレインボーホール / 岐阜県
3位55.77点サウンドフリークス / 岩手県
4位55.00点サウンドエナジー / 福岡県
5位53.30点サウンドステーションAV Kansai 堺 / 大阪府
2006/9/21 [TEXT:井上千岳 / PHOTO:箱崎太輔]