
カーナビには当然モニターが付いている。そして画面があれば映像を見てみたくなるのは人情。だからナビには大概の場合、DVDの再生機能が付属している。ここまでは誰でもわかっているだろうが、ではその先どれだけカーナビのオーディオやAV機能を生かしているだろうか。カーオーディオというともっと特別なもののような気がするものだが、ナビでも十分に音と映像を楽しむことが可能だ。ほとんどの場合、ナビにはオーディオに必要なものが全て揃っているといっていい。CDもDVDも再生できるし、アンプも内蔵されている。だからナビをちょっと使いこなすだけで、オーディオは特別なものでなくなる。
いったいナビには、どういうAV機能が搭載されているのだろうか。まずモニター。これはもう16:9のワイド画面が当たり前になってきた。つまりハイビジョン画角対応。地上波デジタル・チューナーを接続すれば、その画面を見ることができる。現在ではまだワンセグが主流だが、アナログ放送に比べれば画質は格段に良くなった。
さらに画面を生かすとなればDVDだ。実際DVDだけはかなり活用されているようだが、DVDがかかるということはCDも当然再生できるわけである。それだけではない。CD-R/RWはもちろんだが、WMAやMP3にもたいてい対応しているから、パソコンで作ったディスクもかかる。それにiPodやメモリーが直接接続できる機種もある。ソースはディスクだけではないのだ。
ナビの主流はHDDタイプだが、これを生かしてトラックの取り込み機能(ミュージックサーバーなどと呼ぶ)を持たせたものも多い。CDなどの再生中に、ボタンを押すだけでハードディスクに取り込むことができる。ハードディスクの容量は膨大だから、これを使えばチェンジャーは事実上不要だ。こうした自分だけのライブラリーを作ることも簡単である。
さて一番大事なポイントは、ナビにはアンプが内蔵されているという点だ。普通は4チャンネルである場合が多い。そこで純粋にオーディオだけに絞るなら、これを2チャンネルずつセパレートで使うことができる。スピーカーを組み合わせるだけで、立派なオーディオ・システムができ上がるという具合だ。
一方サラウンド・デコーダーを内蔵したモデルなら、センター用のアンプを追加するか、あるいはアンプ内蔵のセンター・スピーカーを使うことで5.1チャンネルを実現することもできる。しかし最小限で考えれば、センターはなくてもいい。それでもちゃんとサラウンドにはなる。それならアンプやスピーカーを追加する必要もなくなるわけだ。
この5.1チャンネルに対応するため、機種によってはサラウンド・プロセッサーも搭載されている。あるいはオプションでプロセッサーを加えることもできる。さらに細かな音響調整を行うためのイコライザーも大概の場合装備されているし、クロスオーバーを決めるフィルターの用意もある。つまり一通りのオーディオ・ギアは全て揃っているということなのだ。
こういうわけで、ナビがあればとりあえずオーディオを始めることができる。あとはスピーカーを組み合わせるだけだ。もちろんそれにはエントリー・レベルからハイグレードまで様々な段階が考えられる。ここではそれぞれの段階に合わせた組み合わせプランを紹介することにしたい。