BEWITHデモカー:BMW320i

A-110Sを5機搭載、ジャンルを選ばない透明で正確な音

カーオーディオ界に次々と新風を巻き起こすビーウィズの攻勢は止まることがない。

高性能スピーカー「コンフィデンス」に始まり、リファレンス、アキュレートシリーズのスピーカー群、リファレンスシリーズのアンプたち、そして画期的なソースユニット「ミラーメディア MM-1」、さらにカーオーディオ用パワーアンプとは一線を画する高音質を実現したアキュレートシリーズのパワーアンプなど枚挙に暇がない。同社の製品開発力や発想は他社に抜きん出ているといえるだろう。

フロントドアにC-130、C-50による2ウェイを構成。

そんな同社の新しいデモカーはBMWのニュー320i。スピーカーは当然のことながら同社トップエンドに君臨するコンフィデンスC-130、C-50で構成されるフロント2ウェイ+C-180サブウーファーによる2+1システム。ドライブするアンプは発売と同時に高い評価と人気を得たアキュレートA-110Sを5機搭載し、各ユニットに1機ずつ与えている。

(上)サブウーファーC-180。(下)純正品を残したデモカーのHiFi化を担うMM-1。

ヘッドユニットはBMWの純正品をそのまま残しナビゲーション用として純正スピーカーを鳴らしていたが同社のミラーメディアMM-1を追加し高音質化を果たしている。ミラーメディアからのデジタル信号は同社のスマートインターフェースを経由してアルパインH-900により帯域分割とタイムアライメント調整を行い各ユニットへと分配されている。

トランクルームの隔壁に並んだアキュレートA-110Sが5機並んだ眺めは圧巻だ。超精密切削加工されたトップパネルは研磨したかのような美しく仕上げられている。このトップパネルの仕上げは、この光景を演出するためのものだったのではと思えてくる。

5機のA-110S

アキュレートA-110Sが5機も並んだ圧巻なトランクルーム。

本機は単に外観だけを美しく着飾っただけでなく高音質を得るべく厳選したハイグレードなパーツを惜しみなく投入し、超低歪みを実現。出力トランジスターもレスポンスが良くカラーレーションのない正確なサウンドが得られる高価なデバイスを厳選採用している。元々C-180 サブウーファーは18cm口径とは思えない低域再生能力を実現していた。しかも反応の良さ、解像度の高さも同サイズのサブウーファーユニットとして他の追随を許さないものがあった。

その実力がA-110Sによってフルに発揮された感がある。

ホームオーディオの高級機でも再生が難しいと思えるコンテンポラリー系ソフトのパワフルかつマッシブな基本ビートも十分な厚みを感じさせながら輪郭を不鮮明にすることはなく、歯切れ良く再生する。またクラシック系ソフトの大太鼓やコントラバスなど低音楽器の空気感も鮮明に引き出すレスポンスと高い分解能を有している。そして中高域もナチュラルで鮮度が高くヴォーカルの表情が瑞々しく描き出され眼前にヴォーカリストが入るようなリアルさがある。ピアノも低音のコード(和音)が厚みのある響きで再現され高音域のシングルトーンも明晰なタッチで生き生きとしたフレーズが聴けた。アーティストの心の動きで変化するアドリブ・ソロの表情を的確に捉え生き生きと再現してくれたように思う。

またSN比の高さも群を抜き最新デジタル録音のクラシック系ソフトでは音場の透明度が高く3次元的な広がりが感じられる。ここで聴けた音はジャンルを選ぶ傾向がなく高音質デジタル録音CDなどの品位の高さや鮮度感をスポイルすることがない。爽快なフュージョン系ソフトも、そして高音質なクラシック系ソフト、厚くパワフルな低音のビートが繰り出されるコンテンポラリー系ソフトなど様々なジャンルの音楽の聴きどころを的確に捉えて再現しきるアキュレートさを備えたサウンドといえる。

BMW3シリーズのオリジナルインテリアやラゲッジスペースなどをスポイルすることなく高音質を実現できるMM-1とA-110S、そして、それらのパフォーマンスの高さをフルに引き出すことができる高性能スピーカー、コンフィデンスが三位一体となり最強のサウンドを実現した感がある。

2006/6/1 [TEXT: 小林貢 / PHOTO: 伊倉道男]