カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #66: SUZUKI・SWIFT(オーナー・森みどりさん)by lcサウンドファクトリー 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #66: SUZUKI・SWIFT(オーナー・森みどりさん)by lcサウンドファクトリー 後編

サウンドにもカスタムにも抜かりのない優秀車両を紹介している当コーナー。今週は先週から引き続き、栃木の人気ショップ・lc sound factory製作のスイフトをフィーチャーする。今回は、フロントのカスタムと、サウンドシステムの全容をリポート♪

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


サウンドにもカスタムにも抜かりのない優秀車両を紹介している当コーナー。今週は先週から引き続き、栃木の人気ショップ・lc sound factory製作のスイフトをフィーチャーする。今回は、フロントのカスタムと、サウンドシステムの全容をリポート♪

インストールの細部を徹底的に突き詰めて“聴かせて良し & 聴いて良し”という理想を実現♪

早速、システムレイアウトからご紹介していこう。

ヘッドユニットは、カロッツェリア・サイバーナビ。パワーアンプは、ロックフォード・プライムシリーズから、R300X4とR500X1Dを1台ずつ使用。フロントスピーカーには、ロックフォードのパンチプロシリーズから、8インチミッドウーファー+ブレットツイーターをチョイス。サブウーファーもロックフォードで統一。プライムシリーズの12インチモデルを2発採用している。

エントリーグレードとミドルグレードのモデルで固めた、コストパフォーマンス優先の陣営だ。



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ステアリングカバーやシートカバー、そしてAピラーと、テーマカラーのレッドを効果的に使ったインテリア。オーナー・森さんの愛車への愛情がひしひしと伝わってくる。


このシステムには2つのコンセプトが宿っている。まず1点目は、ギャラリーにクリアでパワフルな音を届けること。

スピーカーのチョイスは、まさにこれを実現させるためのものだ。パンチプロシリーズは、ミッドウーファーにレスポンスに優れたペーパーコーンを採用し、かつブレットツイーターという組み合わせで、ライブハウスやクラブの音響システムのような“音飛び”を実現しようとしているシリーズである。

そして各オーディオユニットのインストール面でも、ギャラリーにしっかり聴かせるための工夫が実行されている。ポイントは2点。

まず1点目は、ツイーターとミッドウーファーをドアに近接配置したこと。ツイーターが大振りなタイプなので、ピラーにインストールするよりドアに取り付けたほうが見た目のバランスがいい、という判断でもあるのだが、2つを並べて取り付けることにより音がまとまるというメリットが得られている。ギャラリーに聴かせる時に、まさにそのメリットが活きてくる。



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コクピットでの最大の魅せ場はドア。レッドとブラックのツートンで仕上げ、そしてロックフォードのパンチプロの2ウェイを果敢にインストール。ドア後方に設定されているスモークアクリルの下には、パッシブクロスオーバーネットワークがセットされている。

ただ、8インチのミッドとブレットツイーターの両方をドアに取り付けるのは簡単ではない。ミッドウーファーのダブル付けに匹敵する難易度だ。特にミッドは、鉄板に対しても大がかりな加工をしないと取り付けられない。しかし、lcサウンドファクトリーにしてみればお手のもの。鉄板をカットし、がっちりとインナーを立ち上げながらのアウターバッフル・インストールを敢行している。

インストール上の2点目のポイントは、サブウーファーの取り付けを入念に行っていること。ボックスの内側の角部分にはすべて“R加工”を施し、背圧が内部で上手く回り込むように工夫。その上で、2発の“鳴るタイミング”を物理的に追い込んである。電圧の掛かり方、信号の伝わる速さ、インピーダンス、これらが2発で等しくなるように、測定器で確認しながら、各種配線や取り付け的な詳細を整えていくという作業が実施されているのだ。



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Aピラーのラップペイントは、オーナー・森さんの自作。純正ピラーの“シボ”を削り取る下地処理から丹念に作業をして完成させたという。ヘッドユニットとして使用しているのは、ハイエンドカーナビ、カロッツェリア・サイバーナビ。最後はオーナーの森さん。車高調の上げ下げも自分で行うほどのクルマ好き♪

そしてこれら、しっかりと鳴らし切るための綿密なる取り付けは、ギャラリーに良音を届けることを実現するとともに、“音量を上げてもクリアに聴ける”ことにも大きく寄与している。これがまさに、このシステムで目指した2つ目のコンセプトなのだ。

オーナーの森さんは、このシステムの搭載前は、国産ブランドのエントリーモデルでフルシステムを組んでいた。しかしボリュームを上げた時のサウンドに不満があった…。それを払拭したい、というところも、lcサウンドファクトリーを訪れた理由でもあるのだ。

ちなみに、フロントスピーカーは、“バイアンプ接続”で鳴らしている。それを可能とするパッシブ・クロスオーバー・ネットワークを用いて、サイバーナビのフロント出力、リア出力を、ローとハイにそれぞれ個別に接続し、各スピーカー個別にタイムアライメントがかけられるようにしてある。これも、室内で良音を楽しむための工夫ポイントだ。

さて、いかがだったろうか。リーズナブルなユニットを使いつつも、インストールの細部を突き詰めて理想のサウンドを実現しようとしたこのスイフト。見た目の大ワザや高価なユニットの使用がなくとも、オーナーの希望を形と音に落とし込めるという好例だ。なんとも爽快な1台なのである♪

《太田祥三》
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