カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #108: TOYOTA・PRIUS(オーナー・末長拓真さん) by S:iz(エスイズ) 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #108: TOYOTA・PRIUS(オーナー・末長拓真さん) by S:iz(エスイズ) 後編

カスタムとシステムが研ぎ澄まされた秀作サウンドマシンをご紹介している当コーナー。今週も先週に引き続き、岡山の実力ショップ・<%mkShopLik(siz)%>製作のプリウスをスペシャル・フィーチャーする。今回はオーディオシステムの詳細をリポート。どのようなコンセプトのもとサウンドメイクされているのかを、じっくりと解説していく。

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


カスタムとシステムが研ぎ澄まされた秀作サウンドマシンをご紹介している当コーナー。今週も先週に引き続き、岡山の実力ショップ・<%mkShopLik(siz)%>製作のプリウスをスペシャル・フィーチャーする。今回はオーディオシステムの詳細をリポート。どのようなコンセプトのもとサウンドメイクされているのかを、じっくりと解説していく。


ナビヘッドを中心とした“現実的”システムで
“楽しめる良い音”を、徹底追求!!

早速、システム構成からご紹介していこう。

ヘッドユニットは、アルパインのビッグX(8インチモデル)、パワーアンプは、フロント & リアスピーカー用にヘリックス・P400を使用し、サブウーファー用としてロックフォード・P1000X1Dを採用している。そしてフロントスピーカーには名機、ダイヤトーン・DS-SA3をチョイス。そしてサブウーファーはロックフォード・P-3(10インチ)を2発、という構成だ。

ところで当プリウスは、ナイトミーティング等にも積極参加するイベント車両でもあるのだが、オーディオシステムはあくまでも搭乗者用。オーナーが普段から“良い音”を楽しむために組まれている。リアスピーカーもアウターバッフルで装着してあるが、これもギャラリー用というよりはむしろ後席に乗る人のためのものである。

というわけで、システムコンセプトはあくまでも、“楽しめる良い音”。音ありきのシステムなのだ。

ただ、サウンドコンペカー的な厳密な方法論でそれが実践されているのではなく、“現実的”に“良い音”にアプローチする、という方向性が取られている。この点が最大の特長と言っていい。



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“フルカスタム”を標榜し、各所を徹底的に作り込んだ。メインのフィニッシュ素材は、レッドの「エクセーヌ」とし、この高級素材をふんだんにフィーチャーすることで、インテリアのゴージャス感をさらに盛り上げることに成功。

サウンドコンペ的にHi-Fiを追求していく場合、“マルチアンプシステム”が構成されるケースが多いが、それを可能とするヘッドユニットは限られる。しかしながら今の時代、カーナビが車内エンターテインメントのヘッドユニットとして使われるのが一般的で、そうなると、パッシブクロスオーバーネットワークを使用するシステム構成が、スタンダードなスタイルとなる。当プリウスでも、ヘッドにビッグXを使っているので、システムは“パッシブ使用スタイル”だ

ちなみに、パッシブを使いつつも“バイアンプ方式”を実践することで(リア出力をフロントに使うことで)、ツイーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることも可能になるが、このプリウスでは、“バイアンプ方式”も行っていない。あくまで、「ナビヘッドを使い、リアスピーカーも活かし、フロントはパッシブで鳴らす」という、ごくごく“現実的”(一般的)なスタイルが取られているのだ。



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フロントスピーカーは、名機、ダイヤトーン・DS-SA3。ツイーター、ミッドウーファーそれぞれの、周辺の造形ラインが美しい。なお、ピラーにもドアと同様のアクリルをワンポイント的にセットし、インテリアの統一感をアップ!

さて。このシステムでは“良い音”が聴けないのか言うと…。答えは“ノー”だ。

まず、タイムアライメントについて。コンペ的な発想で言えばマルチで厳密にコントロールしたいところだが、実際のところは左右のタイムアライメントをかけただけでも、

ある程度十分にステレオイメージを再現可能だ。

その上でこのプリウスでは、スピーカーに実力機がチョイスされている。これにより上質な音質を担保。さらにはサブウーファーも本格導入。優秀機を2発使いながら、それを鳴らすためのパワーアンプにもハイパワーモデルをおごり、しっかりとドライブさせている。なお、フロントスピーカーおよびサブウーファーそれぞれは、音響的にベストなコンディションが確保されながら、確実に取り付けられている。

このように各所に“プロのノウハウ”と“本気”を注入していけば、“現実的”なシステムレイアウトでも、十二分に“良い音”を獲得できるのだ。



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ドアパネルは完全なるワンオフ仕様。アクリルの使い方も絶妙だ。ドアの下側後方では大胆に使い、トップ部分ではライン状に仕込む。メリハリを効かせて、派手さと落ち着き感を上手くバランスさせている。

またこのプリウスではさらに、見た目のカッコ良さも最大限にフィーチャー。「カッコ良さも“良い音”の1要素」という考え方だ。ルックスを引き上げることでグッドサウンドをフォローアップ。例えばツイーター。音のことだけを考えれば左右のツイーターの角度を変えてインストールするという選択肢もあり得るが、敢えてそれはせず、左右対象で美しくセット(“センター狙い”の取り付け角度をチョイス)。ミッドウーファーの取り付けも同様で、光モノやステッチを効果的に使いながら造形ラインも整えて、周辺をスタイリッシュに作り上げた。オーナーがシートに体を埋めた瞬間から気分が上がり、サウンドの爽快感も倍増、という具合だ。

こうして、“現実路線”の中で、“楽しめる良い音”が徹底実践されている当プリウス。カーオーディオは自由だ。大いに参考にすべき1台である!



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リアドアも抜かりなくカスタム。フロントドアとの統一感を取りながら、印象的に仕上げられている。リアシートの中央部にはタワーをセット。妖しく光らせて、ショーカー的な雰囲気をブーストアップ♪

《太田祥三》
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