カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #94: Chevrolet・Astro(オーナー・菊地広大さん) by lc sound factory 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #94: Chevrolet・Astro(オーナー・菊地広大さん) by lc sound factory 後編

全国の秀作カスタム・オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週も、栃木県の名店・lc sound factory製作のアストロをご紹介していく。今回は、そのヘヴィなオーディオシステムの全容を解説。何を目指し、どんな工夫がなされているのか…。そのすべてを余すことなくリポートする。

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


全国の秀作カスタム・オーディオマシンをご紹介している当コーナー。今週も、栃木県の名店・lc sound factory製作のアストロをご紹介していく。今回は、そのヘヴィなオーディオシステムの全容を解説。何を目指し、どんな工夫がなされているのか…。そのすべてを余すことなくリポートする。


ロックフォードの上級ユニットを大量導入!
質感高くド級パワーハイファイサウンドをぶちかます!

早速、オーディオシステムについて解説していきたい。まずはサウンドコンセプトからご紹介しよう。

第一に考えられているのはズバリ、“ギャラリーアピール”だ。というのもこのアストロ、前回の記事でも触れさせていただいたとおり、「東京オートサロン2015」への出展ありきで製作がスタートされている。なので、ギャラリーに対していかにインパクトを放てるか、まずはこれが最重要課題だ。

というわけで、その目的に向かって練られたサウンドコンセプトは、室内では“本格パワーハイファイ”、リアでは“音飛びの良い外向きサウンド”。それぞれ、繊細さよりも迫力重視。しかし質感は高く。パワーとクオリティの両面でインパクトを放つ、これをコンセプトにしている。



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キャビンも、キャンディレッド・ペイント+ブラック・アルカンターラのツートン仕様だ。シート生地もレッド & ブラックで統一してある。ちなみに、ヘッドユニットはカロッツェリア・DEH-P01だが、映像供給のためにDVDプレーヤーも2台、ヘッド下にインストール済み。

その実現のために具体的に何が成されているのかを解説していこう。ポイントは3つ。まず1つ目のポイントは、“物量作戦を優秀ユニットで完結させたこと”。大量にオーディオを搭載しながらも、妥協なきチョイスを敢行。そのシステムレイアウトの全貌は、以下のとおりだ。

まずヘッドユニットにカロッツェリア・DEH-P01を選択。そしてプロセッサーはヘッド内蔵のものを使用せず、ロックフォード・3SIXTY.3を2台採用。1台を室内用、もう1台を外向き用に使っている。パワーアンプもロックフォードの最上位グレード、パワーシリーズで統一。T600-4×2台、T2500-1bdCP×1台、そしてモンスターパワーアンプ、T15kW×1台、という陣営だ。

フロントスピーカーにもロックフォードの上級モデル、T4をなんと4セットも投入。サブウーファーもパワーシリーズから、T1の15インチを8発搭載。

ちなみに、スピーカーはその上のT5の導入も検討されたのだが、T5に装着されているゴールドのフェイズプラグが、全体のカラーリングと合わないという理由で採用が見送られた。ダウングレードさせてT4を選んだのではなく、総合的なベストを求めるための選択、というわけだ。

外向きシステムでは、音飛びを優先してパンチプロのブレッドツイーターを採用。それに合わせてミッドウーファーもパンチプロとした。サブウーファーもパンチシリーズから、P3の15インチ×2発が採用されている。それを、通常パワーシリーズの最強モデル、T2500-1bdCPでドライブする。



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ロックフォードの上級スピーカー・T4を4セット装着したドア。圧巻の出来映えだ。ミッドウーファーは“L字”に配し、ツイーターはドア上部に直線インストール。有機的にうねるドアパネル上で、キャンディレッドが妖しく光る。

次に2つ目のポイントをご紹介しよう。それは、“確実なる取り付けの徹底”だ。各所においてそれが行われているのだが、ハイライトはドアへのミッドウーファーのインストール。

普通は鉄板からバッフルを立ち上げてアウター化するのだが、さすがに4発も搭載するとなるとインナーパネルを持ってしてもそれを支えきれない。なので21mm厚の合板を仕込み、ベースボードを製作。そこに30mmのバッフルを立ち上げてアウター化が実行されている。こうしてT4×4発を、十分な強度を持って支えることに成功した。

極めつけとなるのが3つ目のポイントだ。それは“上質に低域を鳴らし切ること”。8発もの15インチサブウーファーを超強固なボックスにセット。それを1発の巨大なサブウーファーと見立てて、スーパーモンスターアンプ、T15kWでドライブする。このアンプは単に力があるだけではない。実に繊細で情報量豊かにスピーカーを鳴らすことができるアンプだ。確実なボックス×超実力アンプで、ハイグレードな低域再生を実現した。

こうして、インパクトと質感を両得するオーディオシステムが完成♪ 作りを観ても音を聴いても、ため息しか出てこないスーパーマシンに仕上がった。

今シーズン、さまざまなイベントやショーに参加するものと思われるこのアストロ。どこかで見かけたら、すみずみまでじっくりと観察すべし!



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セカンドシートを取り払い、“コの字型”サブウーファーボックスを豪快に設置。ロックフォード・T1(15インチ)を、上下に3発ずつ、壁に2発、計8発をインセット。これらをT15kW×1台で軽々と、そして質感豊かに鳴らし切る。

《太田祥三》
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