サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』 #73: デモカー・Audi ハイレゾ化への道 #03 システム構築編 Part.1 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』 #73: デモカー・Audi ハイレゾ化への道 #03 システム構築編 Part.1

純正オーディオとHi-Fiオーディオの共存を目指すアンティフォン・デモカー・Audiの“ハイレゾ化”計画が、着々と進行している。今回からはいよいよ、それに向けた車内でのシステム構築レポートに入っていく。車内でハイレゾ音源を聴きたいと思ってる方々は、大いに参考にしていただきたい。

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


純正オーディオとHi-Fiオーディオの共存を目指すアンティフォン・デモカー・Audiの“ハイレゾ化”計画が、着々と進行している。今回からはいよいよ、それに向けた車内でのシステム構築レポートに入っていく。車内でハイレゾ音源を聴きたいと思ってる方々は、大いに参考にしていただきたい。


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いよいよ、オーディソン「bit Play HD」をAudiに搭載した。

と、そのレポートに入る前に、ここで改めて、今回の“ハイレゾ化”計画の本当の目的について綴ってみたいと思う。

結論から言ってしまおう。家で聴いているオーディオ環境と同じ環境を作りたい。これが本当の目的だ。

僕が家で聴いている音楽は、レコード以外のデジタル音源は全てファイルになっていて、ストリームプレーヤーで聴いている。この環境下ではハイレゾな音源がダウンロード出来るようになっていて、それが聴きたくて導入したのだが…。

ところが、デジタル・ストリームプレーヤーを使い始めてみて何が一番気に入ったのかというと、それは「思いつきのままに音楽を聴ける」ことだった。例えば、ある曲を聴き触発され同じ曲を別なアーティストの演奏で聴きたくなったり、懐かしくなってその時代の別な音楽を聴きたくなったりする。

その「やる気」は衝動的なので、それを実行するのに時間がかかり過ぎると消えてしまう。それまでは、立ち上がり、CDを探し、ディスクを入れ替え、Play、という手順を踏まないと実現できなかったので、CDを探すのに時間がかかり過ぎたりするとタイムオーバーとなり、その「やる気」は消沈することとなっていた。

ところがこのデジタル・ストリームプレーヤーを使ってみて驚いた。全ライブラリーが楽曲名、アーティスト、ジャンル、録音年月日で仕分けされているのである。思いつくままサクサクと曲に辿り着ける。これは僕にとってとても画期的なことだった。嬉しくなり、持っているほとんどのCDをリッピングしてライブラリーにした。

カーオーディオの環境においても、これと同じにしたいと強く願っていたのだ。

そういう動機から、この「Bit Play HD」を導入したのだ。つまり、単にハイレゾ音源を聴きたい、ということだけではなく、むしろ音楽ファイル・ライブラリーをクルマに持ち込める、という期待感のほうが大きかったのである。


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というわけで、意気込んで再生できる範囲(44.1kHz/16bit〜96kHz/24bitまで)のライブラリーすべてをHDDにコピーした(約800G)。ただこの「Bit Play HD」ではアーティスト名のみで仕分けるので、入っている楽曲が多すぎると、なかなか目当ての楽曲までに辿り着けないことが判明した。なので、自分流のフォルダを作り、仕分けた中からアーティスト名で検索するように変更しようと思っている。

さて、ライブラリーをクルマに持ち込むということの次の目的である“ハイレゾ化”についてである。現状、僕のAudiにおいて、ハイレゾを再生したときの音質は、純正のシステムを使用したiPod再生より良い。しかし別次元に違うという程では、まだない。

今使用しているスピーカープロセッサーは、オーディソン「Bit One」に「SFC」というサンプリングレートコンバーターを併用している。サンプリングレートは96kHzを48kHzへダウンコンバートして使用しているので、完全なハイレゾではないのだが、16Bitと24Bitでは大きく違うはずで、伸びシロはまだあるはずだ。

考えられることとして、このシステムチューニングのベースは純正システムのハイレベル入力を基準に調整されている。ベースをデジタル入力で行えばどうなるのか…。やってみるべきことは、まだまだある。

というわけで、家と同じオーディオ環境をクルマでも実現するためのプロジェクトはまだまだ進行してゆく。今後の展開にご期待いただきたい。僕自身がもっとも期待しているのだが…。

《松居邦彦》

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