カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #81: TOYOTA・ESTIMA(オーナー・内山正一さん)by Sound Station Winning 前編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #81: TOYOTA・ESTIMA(オーナー・内山正一さん)by Sound Station Winning 前編

ルックスとサウンドを両得しているカスタム・オーディオマシンのかずかず。それらをガツっとご紹介している当コーナーの今週と来週の2回は、滋賀県の実力ショップ・サウンドステーション ウイニングが製作したエスティマを大フィーチャーする。ガワを見てこのクルマがタダ者でないことは容易に察しが付くだろう。その予想を裏切ることなく、インテリアもゴージャス。その中身を詳細リポートする♪

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


ルックスとサウンドを両得しているカスタム・オーディオマシンのかずかず。それらをガツっとご紹介している当コーナーの今週と来週の2回は、滋賀県の実力ショップ・サウンドステーション ウイニングが製作したエスティマを大フィーチャーする。ガワを見てこのクルマがタダ者でないことは容易に察しが付くだろう。その予想を裏切ることなく、インテリアもゴージャス。その中身を詳細リポートする♪


目指したのは“日本的・ラグジュアリー”
ゴージャス感とスッキリ感の融合でそれを表現!

今週は、コンセプトと、リアのカスタムをご紹介していく。カスタムについては写真をご覧いただくとして、本文ではコンセプトを解説していこうと思う。

とその前に、このクルマの特長について触れておきたい。このエスティマとは、どのようなクルマなのか…。

それをひと言で言おうとするなら、次のようなフレーズが最適だ。

“オーナーの愛情が目一杯詰まったクルマ”。これだ。

愛情が詰まっていないオーディオカーがあるはずはないが、このエスティマは通常のレベルを軽く超えている。

ポイントは2点ある。1点目は、このクルマがもう10年間も乗られ続けていること。10年経っているのにこの美しさが保たれているのは凄い。オーナー曰く、2週に1度は必ず洗車しているとのことだ。もちろん、内装もぴかぴかに保たれている。

2点目のポイントは、その10年間、常に何かしら手が加えられ続けてきたこと。最近では足回りがリメイクされている。今もまだ進化中、なのである。

インテリアに関しては2年前のリメイク以降、新規に手が加えられた部分はないが、それまでの8年間、何度となくステップアップされてきた。ラゲッジに関しては、計3回、リメイクされている。



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スッキリしたデザインのラゲッジスペース。仕上げの素材は、ベージュのレザーとオレンジのエクセーヌだ。アンプは計3台が使用されているのだが、魅せているのは1台だけ。足し算と引き算が使い分けられていることもポイントだ。

さて、8年をかけてじっくりと進化を続け、そして10年にわたって美しく保たれているインテリア。そのカスタム・コンセプトとは…。

それは、“日本的なラグジュアリー”、これである。ちなみに、このコンセプトは10年前のスタート時から変わっていない。リメイクが繰り返されても、方向性ががらっと変えられるような“作り替え”はされてこなかった、のである。リメイクとはむしろ“作り足し”を意味している。常に現在の姿がイメージされていて、それに向かって真っ直ぐに進化をしてきたのだ。その都度の新規のアイデアは盛り込まれていくが、ベクトルが変わることがなかったのである。

もちろん、ガラッとイメージを変えるカスタムが悪いわけではない。しかし、このエスティマのように、長きにわたってキープ・コンセプトを貫くというのも1つのスタイル。これはこれで清々しいカスタム道である。



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内外兼用のサブウーファーは、音質コンペティター御用達の名機、ヴェロダインをチョイス。外向きスピーカーはアルパイン。オーディオユニットはアルパインの上級ユニット主体で組まれている。

ところで、そのコンセプトが目指すものとは何なのか…。何を持って“日本的”なのか、そこを解説しよう。キーワードは“すっきり感”、そして“美しさ”だ。

ラグジュアリーというと、ギラギラでコテコテ、というアプローチが取られることも多いが、そうならないように努められているのがポイントなのである。あくまで“ゴージャス”感は大切にされているものの、“すっきり感”と“美しさ”を念頭に入れることで、アメリカン・ラグジュアリーと一線を画すことを狙った。

妙味は、デザインとカラーリングにある。象徴的なのはリムジンスペースに設置されたモニタータワーだ。存在感は抜群、しかし佇まいは至ってクール。デザインのセンスでそれを実現しているのである。そしてカラーリング。ビビッドなオレンジを使いつつも、ベージュとのツートンで押した。同系色でまとめることで、シックに魅せることに成功したのだ。



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ショップのエンブレムは、ラゲッジフロアのゲート側に設置されている。後の2枚の写真はリムジンスペース。モニタータワーは相当に存在感ある造形物だが、インテリアにしっくりとなじみ切っている。デザインが秀逸だからこそだ。

ところで、使われているオーディオユニットも、長く愛用されてきたものが多い。そのあたりも、オーナーの愛情が感じられる部分だ。

その愛によって作り上げられたオーディオは、どのようなシステムレイアウトで、どんな音が目指されているのか。それについては次週、じっくりと解説する。お見逃しなきように♪

《太田祥三》
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