カーオーディオ用語辞典

用語:た行

ダイオード

◆一方向にしか電流を流さない半導体素子のことです。電気的な性質の異なる半導体を結晶化し、そこに電流を流すと、一方からの電流はよく流れるのに、反対側からの電流はほとんど流れないという現象が生じます。これは一方の半導体は電子過剰の状態であるのに対し(N型)、もうひとつは電子不足の状態(P型)であるためです。こういう半導体を選んで結晶にするわけです。するとP型の方にプラスの電圧をかけるとN型から電子が引っ張られてやってきますが、途中のP型は電子不足ですからここで取り込まれてしまい、電流は流れません。反対にN型をプラスにすると、電子はそちらへ引かれて導線の中を流れP型に達します。つまり電流が流れたということです。この作用と使うと交流を一方通行にすることができます。これを整流と呼んでいるわけです。

ダイナミック型

◆強い磁界の中にコイルを置き、これに電流を流すとコイルが動きます。反対にコイルを動かすと電流が生じます。発電機です。いずれにしても、磁界とコイル、電流という組み合わせで動作する装置で、これをまとめてダイナミック型と呼びます。スピーカーがそうですし、発電機としてはアナログのカートリッジがこれに当たります。別の原理で動くものとしては、コンデンサー型と呼ばれるものがあります。

ダンパー

◆スピーカーの振動板を根元で支えているバネのような部品です。強靭な布を波状に折って振動板の根元に取り付けているのが普通です。振動板が左右にずれないように支え、同時に動きを制御するためにバネ状としているわけで、スピーカーの音質にとって重要な役割を持っています。

チャンネルデバイダー

◆トランジスターなどのアクティブ素子(電源が必要なもの)を使って信号の帯域を分割する装置です。働きとしてはクロスオーバー・ネットワークと同じですが、電気的にこれを行うためスロープや分割周波数などの調節が可能です。アンプを複数使うマルチアンプに欠かせない装置ですが、最近ではデジタル構成の製品も増えてきました。

チューナー

◆放送の電波を受けてオーディオ信号に戻す装置です。FM、AMなどがあるのはご存じでしょう。カーオーディオの主役でもありましたが、現在はCDに押されて注目度を下げています。

定格出力

◆アンプのパワーを示す規格のひとつで、一定の歪み率で連続して出力が取り出せる最大値を示します。歪み率には規定がありませんが、0.05%ぐらいが普通とされています。瞬間的にはもっと大きな出力が出せるので、平均的な値ということができます。

デジタルアンプ

◆音楽信号をデジタルのままの形で増幅するアンプのことをいいます。いろいろな方式がありますが、電源電流を音楽信号でコントロールするアナログ増幅とは違って、0と1のデジタル信号の振幅を大きく取ることで増幅が行われるのが原理的な手法です。増幅されたデジタル信号をフィルターに通せば、それで出力電流が得られるという仕組みで、効率が高く小型大出力のアンプを作りやすいという利点を持っています。

デジタル出力

◆CDプレーヤーなどのデジタル・ソースで、読み取ったデジタル信号をそのまま出力すること、あるいはそのための端子のことをいいます。通常はCDの信号形式であるPCMという形で出力されていますが、映画などではドルビー・デジタルやDTSといった形での出力もあります。いずれにしろデジタルで伝送するこtによって途中での劣化を防ぎ、アナログに変換するのを最後まで伸ばすことで信号の鮮度を保つことが可能です。

電圧

◆電流は電子の流れによって生じますが、その電子を動かそうという圧力の強さを電圧といいます。電流は線がつながっていないと流れませんが、電圧はプラスとマイナスの電位差があれば生じます。川を流れる水が電流、滝の高さが電圧だと理解してください。

電源

◆電気を取り出す元のことですが、カーオーディオではバッテリーがこれに当たり、家庭ではコンセントに来ている商用電源がそうです。これとは別にアンプやCDプレーヤーなどで電源というと、電源回路のことを指します。オーディオ製品には直流が必要ですし、電圧も変えなければなりません。また各回路に電源電流を分けて供給することも要求されます。こうした働きを行うのが電源回路で、トランスで電圧を落とし整流して直流にする、DC-DCコンバーターで直流の電圧を変更するなどの作業が必要です。オーディオの音質を決める最も基本的な部分といえます。

トゥイーター

◆高域再生専用に設計されたスピーカーのことです。以前はホーン型やコーン型が一般的でしたが、現在ではドーム型やリボン型が主流となっています。

同軸ケーブル

◆1本の導体を絶縁材でくるみ、その上に編み組み状の導体を被せた構造のケーブルを同軸型と呼びます。外側の編み組みはマイナス側の導体として働きますが、外部から飛んでくる電磁波などのノイズを遮断することができるため、外来ノイズに強いケーブルとして主に高周波用につかわれてきました。映像用のビデオ・ケーブルやデジタル・ケーブルがそれに当たります。

ドライバー・ユニット

◆スピーカーについている個々のユニットのことです。ドライブ(音を出す)するためのユニットという意味。単にユニットということもあります。

トランジスター

◆増幅作用を持つ半導体素子のことで、トランスミッターとレジスターの合成語として命名されました。発明は1948年のことです。

◆半導体には電子不足のP型と呼ばれる半導体と電子過剰のN型半導体があります。例えばP型の間にN型のごく薄い層を作って結晶化すると、両極間に流れる電流がN型層に加えた電流によって増減するという、ちょうど三極管と同じような現象を起こします。PとNが反対でも同じです。この現象を使って増幅作用を引き出したのがトランジスターで、真空管に代わる増幅素子として現代では欠かせない存在となっています。