カーオーディオ用語辞典

用語:A-Z

AC

◆交流のことです。andirect currentの頭文字で、直流はdirect currentといいます。直流は車のバッテリーや乾電池のように電圧の大きさと向きが常に一定です。便利なのですが大きな電圧が取れません。このため一般の商用電源は発電所で大規模に作ります。このときの作り方によって交流が生じるのです。

◆巨大なタービンにコイルが取り付けてあると想像してください。このコイルを強力な磁石の中で動かすと電気が起きます。反対にコイルに電流を流すとコイルが回転します。つまりモーターです。発電機というのはモーターの逆だと思ってください。発電所のタービンを回すのは水流とか蒸気です。これによってタービンを回転させるとコイルに電流が生じます。このときコイルの向きは磁力線の向きに対して刻々と変化しますから、この変化によって電流の向きも大きさも変わってゆくのです。その変化をグラフにすると、ちょうど数学のサイン波の形になります。家庭の電源もそういう具合になっています。コイルを回転させて電気を作るという仕組みである以上、どうしても交流にならざるを得ないということなのです。

AC-DCコンバーター

◆直流で動作する機械を交流電源で使うときに、交流を直流に変換する装置のことです。パソコンその他によく付いているACアダプターがそれです。出てくる直流電圧の大きさはアダプターによって異なります。

AUX

◆アンプの入力端子でAUXというのを見かけることがあると思います。auxiliaryの略で、オグジャリーと呼んだりしています。補助とか追加という意味です。CDやTUNERといった特定の名称を付けていない端子に振られたもので、端子の性質そのものはほかと変わりません。

CD

◆コンパクト・ディスクすなわちCDです。小さいからコンパクトというのではなく、元はフィリップスの開発したコンパクト・カセットつまりカセットテープから引き継いだ名称です。CDもフィリップスとソニーによる開発です。

◆盤面の微小な凹凸にレーザー光を当て、その反射が凹凸によって微妙に変化するのを読み取ります。この凹凸をピット(pit)といいます。ビット(bit)と間違えないでください。コックピット(cockpit)のピットと同じです。

◆信号はデジタル記録で片チャンネル16ビット。サンプリング周波数は44.1kHzと決まっています。2チャンネル以上は入りません。これで20kHzまでの周波数が記録できます。

CD-R/CD-RW

◆CD-RはCD-Recordableのことで、1回だけ書き込みのできるCDです。CD-RWはCD-Rewritablrの略で、書き換え可能なCDのこと。通常は1000回まで書き換えができますが、それはそのディスクの性能によるもので規格ではありません。CD-Rには音楽用と記録用があり、一般のCDレコーダーでは音楽用のCD-Rしか受け付けません。またプレーヤーの対応力もまちまちで、CD-Rに対してはほぼ全て対応しますが、CR-WRは再生できないことがあるのも確かです。特にカーオーディオのヘッドユニットではCD-Rのかからない場合も少なくありません。またCD-RWは対応不可の場合が多いようです。

DC

◆直流のことで、direct currentの頭文字です。乾電池やバッテリーなど電池で作られる電気は全て直流です。電圧の大きさと向きは常に一定で、交流のように変化することはありません。

DC-DCコンバーター

◆直流の電圧を高めるための装置です。直流ではトランスによって電圧を変えることはできませんから、別の装置が必要になるわけです。一般にはトランジスターで高電圧のパルスを作り、それを均して直流にします。バッテリーでできる直流電圧には限りがあるため、高電圧の直流が必要な機器にはこうした装置を使って直流電圧を高める方法が採られるのです。

DIN

◆ドイツ工業規格Deutsche Indusrie Normenの頭文字を取ったものです。DIN端子、1DINユニットなどと使われますが、いずれもこの規格に基づいています。特に取り決めはありませんが、世界的にも影響力を持つ規格です。

DVDオーディオ

◆DVDディスクを利用して高音質な音声を記録するシステムです。CDの44.1kHz16ビットに対して、2chなら192kHz24ビット、6chなら96kHz24ビットの録音ができますが、1ビットといえば2進数の1桁ですから1ビット増すごとに情報量は2倍になる計算です。すると24ビットではCDよりも8ビット多い、つまり情報量は2の8乗で256倍。これにサンプリング周波数の4倍を掛けると、実にCDの1000倍という情報量であることがわかります。また音声のほか静止画の記録も可能です。現在ではほとんどマルチチャンネル・オーディオとして使用されています。2チャンネルのDVDというのはほとんど見かけません。

EIAJ

◆メーカーの団体である日本電子機械工業会(Electric Industries Association of Japan)のことです。またそれによる規格も指します。

FM

◆周波数変調(Frequency Modulation)の略。つまりFM放送の電波です。

◆メガHz帯の高周波電波に対して、音声信号である20kHzまでの信号を付け加えます。すると元の電波の周波数が微妙に変化することになります。変化とはいっても元の周波数に対して音声信号の周波数は数千分の1という程度ですから、大した変化ではありません。ですがこうして変化した電波を飛ばし、これを受信して基本的なメガHzの周波数を除去すると、音声信号だけが浮かび上がることになります。これがFMチューナーというものです。ラジオのAMに対して周波数が広く取れ、ステレオにするのも容易なので、音楽用のハイファイ放送に使われているわけです。

Hz

◆ヘルツと読み、周波数の単位になっています。1秒間に1回振動するのを1Hzと表わします。1回というのは1波長ということで、弦でいえば前後に揺れて元に戻って1回です。また1000Hzを1kHzと表わします。人の耳に聴こえるのは20kHzつまり20000Hzまでとされています。

NFB

◆ネガティブ・フィードバックのことで、負帰還と呼ぶこともあります。アンプの基本的な技術のひとつです。

◆アンプの回路には必ず歪みがあります。そこでその出力の一部をマイナスにして、入力に戻してやります。当然次の入力信号からは戻した分だけ差し引かれますが、この差し引いた分には回路の歪みが反転して乗っています。これを回路に再び通すと、回路での歪みがちょうど打ち消されるという仕組みです。つまり歪んだ分を始めから引いておいて、それを入力しようというわけです。

◆ところでこの歪み打ち消し作用は、出力された次の信号に働くものです。信号の波形が違ってしまっているんじゃないかと心配される向きもあるかもしれませんが、オーディオ信号というのは思っているよりずっと変化がなだらかなのです。同じ波形が何度も繰り返される。ですからトータルでは一定の割合で必ず歪みが減ります。ただ高域信号になると信号の変化が速くなるので、場合によっては打ち消し用に戻ってきた信号と入力信号とがずれることもあります。NFBの問題のひとつとされ、メーカーそれぞれに対策を行っています。

PCM

◆パルス・コード・モジュレーションの頭文字です。信号をデジタルで記録するときのやり方のひとつと思ってください。平たくいえばCDの信号です。

◆デジタル記録は音声信号の大きさを単位時間ごとに測り(CDの場合は44,100分の1秒)、その大きさを生の電圧値やなにかではなく符号に置き換えて保存するものです。この場合の符号がつまりコードということですが、CDでは16桁の2進数を採用しました。ディスク自体には2進数の0を凹、1を凸として刻んでいます。

◆デジタル記録はPCMだけではありません。ドルビー・デジタルやDTSはこれとは違った圧縮方式ですし、MDも浮動小数点という手法を使って別のやり方で記録しています。DVDオーディオはPCMですが、CDと違って24桁の2進数です。またSACDはDSDという全く別の方式ですので互換性はありません。

SACD

◆スーパーオーディオCD。CDは20kHzまでの帯域を持ち分解能も16ビットあります。当初はこれで十分と思われましたし、素子の性能が追いつかないくらいだったのですが、技術が急速に進歩してくると、物足りなく思う人が出てきました。そこでCDを越えるスーパーオーディオCDというものが企画されたのです。記録方式はPCMではなく、DSDという1ビット系の方式を採用しています。PCMでいえば192kHz24ビットに相当する録音性能を備え、情報量はCDの焼く1000倍にも及びます。同じCD以降のメディアであってもDVDオーディオとは全く別です。またCDとの互換性もありませんが、プレーヤーはどちらにも対応できるものがほとんどです。ただしカーオーディオではまだSACD対応のヘッドユニットはありません。

S/N

◆信号(signal)と雑音(noise)の比のことです。SN比と読みます。単位はdB。アンプなどの電気回路でどれだけノイズが多いか少ないかということを示すための基礎的なデータといえます。あくまで電気回路の素性を表すものですから、電源のないスピーカーやアナログ・プレーヤーなどパッシブな機器には使用しません。数値が高いほどノイズが少ないということを意味しますが、数値には現れなくとも聴感上での差異を感じることもあります。そういう場合は本来ならS/N感とでもいうべきでしょう。