ソースユニットにこだわると、カーオーディオはもっと楽しくなる!? 第5回「スマートフォン」で楽しむ! | Push on! Mycar-life

ソースユニットにこだわると、カーオーディオはもっと楽しくなる!? 第5回「スマートフォン」で楽しむ!

当特集では、「音楽再生機器に何を使うか」を考察している。これまでは車載機にスポットを当て、タイプごとでトレンドや使い勝手を分析してきた。それに引き続き今回からは、外部機器をクローズアップする。まずは「スマートフォン」について分析していく。

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スマートフォンの搭載例(製作ショップ:プロショップヴォーグ<千葉県>)。

当特集では、「音楽再生機器に何を使うか」を考察している。これまでは車載機にスポットを当て、タイプごとでトレンドや使い勝手を分析してきた。それに引き続き今回からは、外部機器をクローズアップする。まずは「スマートフォン」について分析していく。

ミュージックアプリの「プレイリスト」が便利!

「スマートフォン」がカーオーディオシステムにおいての「ソースユニット」として使われるようになって久しい。そしてその流れは一層勢いを増している。

その理由は取りも直さず、「スマートフォン」が音楽プレーヤーとしても便利だからだ。「スマートフォン」は楽曲データをたっぷり格納しておける。そして高機能だ。

特に、「プレイリスト」が作れることを便利だと考えているドライバーは多い。「プレイリスト」にはいろいろな活用法がある。まず、かつてカセットテープやMDで次のドライブのためのスペシャルな1本を作ったときのように“特別なベスト盤”を作れる。または、タイプやジャンルごとで好きな曲を分けておいても良い。気分によってはしっとりとした曲だけを聴き続けたいときもあるし逆にノリノリの楽曲だけを次から次にかけたいときもある。曲調やジャンルごとで「プレイリスト」化しておけば、そのような聴き方も可能となる。

さらには、単純に気に入った曲を大量にまとめておいても便利だ。ロングドライブに出かけるときにはできれば同じ曲を何度も聴きたくはないはずだ。なので「スマートフォン」に格納されているすべての楽曲をシャッフル再生してもいいのだが、この方法を取るとあまり積極的聴きたいと思えない曲が混ざることもある。

しかし、「プレイリスト」を活用すればそうはならない。そしてそれが100曲とか200曲とか大量にまとまると、ロングドライブに出たときでも同じ曲が繰り返されることなく、しかし好みの曲ばかりを次々に楽しめる。

「スマートフォン」なら“ストリーミングアプリ”も“YouTube”も楽しめる!

ところで昨今は、“ストリーミング”を利用するドライバーも増えてきた。そしてそれを「スマートフォン」にて楽しんでいるというケースは多く、そうであるならばこれを「ソースユニット」として使う理由は一層大きくなる。

ちなみにいうと、現状、車載機で“ストリーミングアプリ”を自由に入れられる機器は、カロッツェリアの「タブレットAVシステム」のみだ。ゆえに“ストリーミング”で音楽を楽しもうとする際には、車外機器の力を借りるしかないという場合がほとんどとなる。

また、YouTube派にとっても「スマートフォン」は「ソースユニット」として魅力的なアイテムとなる。なお前回までに解説したとおり昨今は、ブラウザを使ってYouTubeが楽しめる車載機も登場している。しかしながらそのような機種はまだまだ限定的であるので、「スマートフォン」が使われるケースの方が相当に多い。

さて、このように「ソースユニット」としてのポテンシャルの高い「スマートフォン」だが、これをどのようにしてカーオーディオシステムと連携させると良いのかと言うと…。

結論から入ろう。もっとも活用されている方法はズバリ、Bluetooth接続だ。YouTubeに関しては話が別となるが、音楽アプリや“ストリーミングアプリ”については、車載機側がBluetoothに対応しているのであればこれを活用するのがもっとも便利だ。ワイヤレス化が果たせて、しかも車載機のモニターに楽曲等の情報を映し出せ、曲送り等の操作を車載機やステアリングリモコンで行えるようにもなる。

高音質なBluetoothレシーバーの使用もお薦め!

なお、車載機側がBluetoothに対応していない場合には、Bluetoothレシーバー、もしくはFMトランスミッターを活用してもいい。そうすれば簡単にワイヤレス化が図れる。で、音にもこだわろうとするのなら前者に分がある。最近は高音質なBluetoothコーデックもいくつか登場していて、最新のBluetoothレシーバーはそれらのいずれかに対応しているケースが多い。そして「スマートフォン」側も高音質なBluetoothコーデックに対応している機種が増えている。しかもBluetoothレシーバーには廉価なモデルも多い。なので場合によっては車載機のBluetoothは敢えて使わずに、別に高音質タイプのレシーバーを導入するという手も有り得ている。

対してFMトランスミッターの場合は、車載用として開発されたモデルが多く、そうであるならば車内で安心して使える。そこにこだわるのであればこれをチョイスするのもアリだ。

そして車載機側がHDMI端子を備えていたら、それを活用するとYouTubeを車内でより快適に楽しめるようになる。「ミラーリング」が可能となるからだ。「ミラーリング」とはつまり、「スマートフォン」の画面表示をそのまま車載機のモニターに映し出せるというものだ。もちろん、音声もカースピーカーから聴こえてくる。ただ、映像はあくまでも映し出せるだけで操作は「スマートフォン」側でしか行えない。その点は割り切りが必要だ。

ちなみに、HDMI端子が備わっていなくても車載機に映像入力端子が備わっていればなんとかなる場合もある。映像信号をアナログ信号に変換する機械が必要となるが、それを用いればHDMI端子がなくても「ミラーリング」が可能になる。興味があれば“カーオーディオ・プロショップ”で相談してみよう。

ところで多くの車載機は、iPhoneをケーブル接続してミュージックアプリを車載機側で操作できるようになる。iPhoneユーザーでミュージックアプリが使えればいいという場合には、有線接続は便利だ。同時に充電も行える(ただし使えるアプリはミュージックアプリのみ。“ストリーミングアプリ”は非対応だ)。

普段から「スマートフォン」で音楽を聴くことが多いというのなら、「スマートフォン」はカーオーディオシステムにおいても「ソースユニット」として大いに力を発揮する。自分なりに便利な接続方法をチョイスして、これを楽しみ尽くすベシ。

《太田祥三》

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