「JLオーディオ」の大人気ウルトラスモールパワーアンプがモデルチェンジして遂に登場! “進化点”と“音”を徹底チェック!! | Push on! Mycar-life

「JLオーディオ」の大人気ウルトラスモールパワーアンプがモデルチェンジして遂に登場! “進化点”と“音”を徹底チェック!!

昨今、注目度が急上昇している超小型パワーアンプの大本命、『JLオーディオ・HXシリーズ』のモデルチェンジ版『MXシリーズ』が、満を持して遂に新登場した。新しくなったポイントはどこにあるのか、そして音質性能はいかほどなのかを、2回にわたり詳細にリポートする。

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昨今、注目度が急上昇している超小型パワーアンプの大本命、『JLオーディオ・HXシリーズ』のモデルチェンジ版『MXシリーズ』が、満を持して遂に新登場した。新しくなったポイントはどこにあるのか、そして音質性能はいかほどなのかを、2回にわたり詳細にリポートする。

防水性能も明確化。「IPX6」レベルを確保!

JLオーディオ・HXシリーズ
2015年の9月に登場するやいなや注目の的となった「JLオーディオ」のウルトラスモールパワーアンプ『HXシリーズ』。人気を集めたポイントは3点あった。

1点目はその“コンパクトさ”。220mm(幅)×78.5mm(奥行)×45mm(厚さ)という、ウルトラスモールパワーアンプの中にあっても1、2を争うほどの小ささが実現されていたのだ。しかも“タテ長”であるところもミソだった。いかにコンパクトであっても、正方形に近い形であったとしたならば、案外、収まりが悪かったりもするものだ。対して長方形であると、すき間的なスペースへのインストールがしやすいのである。
JLオーディオ・HXシリーズ
2点目は、“防水性能の高さ”。なお、パワーアンプの中には耐久性や防水・防塵性能の高さを利点とするモデルもあるのだが、それがどの程度であるのか明確化しているモデルはほとんど見当たらない。

しかし当シリーズは、IEC(国際電気標準会議)によって定められている防水・防塵性を示す保護規格“IPコード”の、「IPX6」に適合していることが明記されている。ここでの“X”は防塵性の等級であり、“X”とは防塵性はテストされていないことを示しているのだが、防水性に関しては、9等級ある中で3番目に防水性の高い“6”が確保されている。「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」というレベルの性能を有しているのだ。この性能があれば、バイクにおいて雨水があたり得る場所に装着されても安心感が高い。パワーアンプに求められる防水性能としては、十二分なものだと言っていいだろう。
JLオーディオ・HXシリーズ
そして3点目が、“音質性能の確かさ”。この大きさにして、同価格帯の通常サイズのパワーアンプと比べて性能的に見劣りすることはまったくなかった。同じ土俵に乗れるのだ。小型モデルを欲する方がもっとも心配するのはここだろう。いかに小型化が実現されていても、音がイマイチでは触手を伸ばしづらい。しかし当機では、そこのところを気にする必要がないのだから、これを選ばない理由が消えるのだ。

バリエーションが拡幅。パワーが重視されたモデルが2機種追加!


上記のような魅力的な特長を有していた『HXシリーズ』は、発売早々にスマッシュヒットを記録した。だが、実をいうと昨年は、品薄傾向となっていた。新シリーズに切り替わる端境期だったからだ。というわけで、欲しても手にしにくい状況が続いていたのだが、ようやく待望の新シリーズが日本上陸を果たした、という次第なのである。

新シリーズの名は『MXシリーズ』だ。そして、注目すべき変更点は以下の2点。1点目はバリエーションが拡幅されたこと。2点目はボディカラーが一新されたこと。

まずはバリエーションについてご説明していこう。これまでは4chモデルと1chモデルが1機種ずつだったのだが、今シリーズからはそれぞれに1機種ずつが追加されている。各機の主要スペックは以下のとおりだ。
JLオーディオ・MX280/4

☆MX280/4 税抜価格:6万4000円
●仕様:4ch(4/3/2ch)パワーアンプ ●定格出力:50W×4(4Ω)、70W×4(2Ω)、140W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:20Hz~22kHz(+0-1dB) ●S/N比:89.5dB ●サイズ(幅×奥行×高さ):220mm×78.5mm×45mm
JLオーディオ・MX500/4
☆MX500/4 税抜価格:9万5000円
●仕様:4ch(4/3/2ch)パワーアンプ ●定格出力:70W×4(4Ω)、125W×4(2Ω)、250W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:20Hz~22kHz(+0-1dB) ●S/N比:88dB ●サイズ(幅×奥行×高さ):237mm×115mm×45mm
☆MX300/1 税抜価格:6万4000円
●仕様:1chパワーアンプ ●定格出力:160W×1(4Ω)、300W×1(2Ω) ●周波数特性:20Hz~12kHz(+0-1dB) ●S/N比:85dB ●サイズ(幅×奥行×高さ):220mm×78.5mm×45mm
☆MX500/1 税抜価格:9万5000円
●仕様:1chパワーアンプ ●定格出力:300W×1(4Ω)、400W×1(3Ω)、500W×1(2Ω) ●周波数特性:20Hz~12kHz(+0-1dB) ●S/N比:97dB ●サイズ(幅×奥行×高さ):237mm×115mm×45mm
なお、『MX280/4』と『MX300/1』は、従来モデルと比べて主要スペックはほぼ同等。大きさについてはまったくの同一サイズである。ちなみに『MX280/4』の重量は、わずか1.04kg。省スペースであることはもちろん、相当に省重量。これを導入する際に重量増を気にする必要はほぼない。

そして『MX500/4』と『MX500/1』が追加モデルだ。サイズ的には従来機比で、約1.5倍、といったところか。重量についても『MX500/4』が1.52kg。こちらもほぼ1.5倍だ。

この大きさでも、一般的なウルトラスモールパワーアンプと同等、もしくは少々大きい程度ではあるが、この2機種は、大きさよりもパワーを優先させたバージョンとなっている。小ささを取るか、パワーを取るか、選択肢が設けられたことはユーザーにとってのメリットだ。
JLオーディオ・MX500/4
そして、注目すべき変更点の2点目であるカラーリングは、より高級感の高い、パウダーコートフィニッシュされたダークガングレーへと変えられた。超小型ゆえにクルマに取り付ける際にはヒドゥンされることが多いので、ルックスはシンプルなものであっても構わないのだが、バイク等々、クルマ以外で使われる際には、目に見える場所に取り付けられるケースも増えるだろう。そういった使用が想定される場合には、このカラーリングの変更は好意的に受け入れられるに違いない。

さて、スペック並びにルックス以上に気になるのは、その音質性能だろう。それについての詳細なインプレッションリポートは、次週にお贈りする。

まずは結論として、期待を裏切らない性能が確保されていたことだけはお伝えしておきたい。それがどれほどのレベルであったのか、次週の当記事で。お読み逃しなきように。

《太田祥三》

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