後付けで駐車をサポートする、画期的な商品を富士通テンがリリース!バックカメラが“見える”から“教えてくれる”カメラに。 | Push on! Mycar-life

後付けで駐車をサポートする、画期的な商品を富士通テンがリリース!バックカメラが“見える”から“教えてくれる”カメラに。

昨年末に「ECLIPSE(イクリプス)」の新製品として、AV一体型ナビとドライブレコーダーが合体した『録ナビ』をリリースした富士通テンが、画期的な周辺機器も新登場させている。その名は『カメラ機能拡張BOX』。これが一体、何であるのか、開発者への直撃取材を敢行した。

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富士通テンが駐車をサポートする画期的な商品『カメラ機能拡張BOX』をリリース!
  • 富士通テンが駐車をサポートする画期的な商品『カメラ機能拡張BOX』をリリース!
  • 『カメラ機能拡張BOX』はナビ/モニターとバックカメラの間に接続する事で”見える”から”教えてくれる”に
  • 商品開発に対する熱い思いを語ってくれたのは、富士通テン(株)VICT技術本部 製品企画室の竹内茂人氏
  • 進行方向の予測も表示し、駐車をサポート
  • 赤は危険、緑は注意など一目で認識しやすい表示となり、音でも注意喚起をしてくれる
  • 視点切替で後方の安全を確認することができる
  • 高さやひずみの補正で、ECLIPSE以外のナビでも調整が可能となる

昨年末に「ECLIPSE(イクリプス)」の新製品として、AV一体型ナビとドライブレコーダーが合体した『録ナビ』をリリースした富士通テンが、画期的な周辺機器も新登場させている。その名は『カメラ機能拡張BOX』。

これが一体、何であるのか、開発者への直撃取材を敢行した。

■カメラ映像の画像認識だけで、先進の“安心サポート機能”がプラスされる…。

最初に、どのようにカメラ機能が拡張されるのかを解説しよう。それは以下の3つだ。1つ目が“進行方向予測線”の表示、2つ目が“障害物検知”、3つ目、バックアイカメラの“視点変換”。一部の高級車にしか搭載されていないこれらスペシャルな機能が、このボックス1つで可能となる。

そしてお伝えしたい中心は、この『カメラ機能拡張BOX』の画期性だ。ポイントは3つある。1つ目が「“進行方向予測線”と“障害物検知”を、画像認識だけで行えること」、2つ目が「ナビを、さらには車種を選ばず取り付けられること」、3つ目が「3つの機能が1つのBOXに集約されていること」、以上だ。

※「進行方向予測線」カメラ映像の動きから、クルマの進行方向を予測し描画
通常、バック時の“進行方向予測線”を表示しようとするならば、車毎のステアリング切れ角を読み取るセンサーを設置する必要がある。しかしながら当製品では、センサーを取り付ける必要がない。クルマがバックし始めた瞬間に画像の動きを読み取って、クルマがどう動こうとしているのかを計算できるのだ。

※「障害物検知」後方の障害物を検知し、画面表示/音で通知
“障害物検知”についても通常ならば、何らかのセンサーをバンパー等に埋め込む必要がある。場合によってはバンパーを外さなくてはならないことも。しかし当製品は、カメラによる画像認識だけで“障害物検知”を行えるので、これについてもセンサーの取り付け作業が必要ない。それでいて使い心地はセンサーで行うものにひけを取らない。むしろ高性能である部分も多々ある。

※「視点変換」車両や好みに合った最適な見え方を選択
カメラの取り付け角度や車高の高低にも対応出来る調整機能や視点切り替えも搭載されているので、多様な車種でしっかりと後方の確認が行える。また擬似的にカメラの視点を上げることで、視認性を向上させることができる。

“汎用性”が高いことにも驚かされる。カメラについては「ECLIPSE」製のカメラしか対応しないが、ナビ側は、ECLIPSEのナビに関わらず他のナビにも接続することができる。(最新の「ECLIPSE」製ナビ以外では、「カメラ機能拡張BOX用汎用キット」を用いることで使用が可能となる)。

しかも、車種も選ばない。センサーを用いて“進行方向予測線”を導き出すシステムでは、車種ごとでクルマの動きを検証しそのデータをセットして車種専用品として製品化するしかないのだが、当製品では、ほぼすべての車種で使用可能だ。初期設定で車両サイズやカメラ取付位置等を入力すればOKなのだ。

そしてなんと…。ここまで高機能でありながら、実勢価格は2万5000円前後(税抜き、編集部調べ)、「カメラ機能拡張BOX用汎用キット」も同・5000円前後(税抜き、編集部調べ)。コストパフォーマンスがすこぶる高い。

■こだわったのは、危険の知らせ方。わかりやすく、的確に。

ここまで、この『カメラ機能拡張BOX』の利点と凄さを解説してきたが、それらをこと細かに教えてくれたのは、富士通テン(株)VICT技術本部 製品企画室の竹内茂人さんだ。その竹内さんにさらに、このような常識破りの周辺機器が生み出された背景についてもお訊きした。

竹内「数年前から駐車時の事故が増えていることをニュースで見聞きして、実際のところはどうなのかと、いろいろと調べていたんです。そうした中で、“バック時に自分のクルマがどの方向に進もうとしているのかを知りたい”、“障害物があることをはっきりと教えてほしい”、そういったニーズがあることが分かってきました。

さらには、身の回りでもそれを実感することがあって。欲しかったクルマをようやく購入して大切に乗っていたんです。家族に貸したとき、あろうことか自宅の駐車場でリアバンパーをぶつけてしまって…。後方の障害物を教えてくれる機能の必要性を、身をもって体験しました(笑)。

そんな折に、社内で開発が進められている先行技術の動画を見せてもらえる機会が訪れました。その先行技術というのが、まさに障害物を画像認識だけで検知する、さらには自車の動きも予測できる、という技術だったんです。これは使える、と検討メンバーが色めき立ちました。

早速、技術を製品に落とし込んでいくにあたり、“進行方向予測線”の表示のさせ方、“障害物検知”の知らせ方がどうあるべきかの検証から始めました。

AVNの新製品、『録ナビ』の企画開発が始まるよりも、かなり前から当製品の企画はスタートしています。しかし、実際に開発のOKがでるまでに思っていたよりも時間がかかりましたね。検討メンバーは相当に自信を持っていて、製品化を確信していたのですが、完全に我々にとっては経験のない分野(商品)であったので決定に時間を要した、という側面はあったと思います。

開発段階に入ると、検討メンバーと表示のさせ方、見せ方を、より詳細に煮詰めていきました。検討するにあたってポイントだと考えたのは、わかりやすさと的確さ、そして合理性です。技術的にはいろいろなことが可能なのですが、駐車サポートに必要なことを優先だって絞り込んでいきました。天候、路面、昼夜など様々な状況で検証する、という日々が延々と続きました」

■スムーズに“進行方向予測線”が表示され、高精度に障害物を捕捉。

当機が搭載されているデモカーで、各機能を確認したのだが、なるほど見え方は的を射たものになっている。まず“進行方向予測線”だが、クルマが動き出した瞬間に画面上に現れた。表示までのタイムラグは感じられない。

“障害物検知”では、遠くの障害物を捕捉すると、それが危険なものに変わる可能性があることを緑の四角で教えてくれて、危険ゾーンに入ってくると四角の表示が赤に切り替わり警告音を発信。さらには画面上部に赤いラインを点滅させて、今が危険な状態にあることを教えてくれる。

ここまでの製品を造り上げたことへの手応えを、竹内さんにお訊きした。

竹内「初期設定で入力すべき項目にしても、見せ方にしても、簡略化できることはできるだけ簡略化させました。しかしながら、危険物の存在を的確に伝えられていると思っています。また、警告音の音量を選べるなど、使い勝手も極力高めました。完成度は高いと自負しています。やり切った感は強いですね。

前例のない製品ですのですべてがゼロからのスタートで、作業は困難を極めたのですが、その分やり甲斐は大きかったです。検討メンバー全員がすごく熱意を持ってこれに取り組んでいて、その熱気にも刺激を受けて、モチベーションを高くやり遂げることができました。

本当の達成感は、これが市場に受け入れられて初めて味わえるわけですが…。このような製品が存在していることを多くの方に知っていただいて、そしてぜひともご興味を持っていただきたいですね」

とにもかくにも、当製品の技術的な革新性、そして機能の有効度の高さを疑う余地はない。でありながら、これを簡単に、どんなクルマにも取付ができる。しかもリーズナブルな予算で…。

バック駐車をよりスムーズに行いたいと感じたことがあるならば、当製品の購入を検討して損はない。『カメラ機能拡張BOX』を装着することで、バックカメラのバリューが、一気に向上する。

パーキングアシスト カメラ機能拡張BOXのサイトはこちら!

《太田祥三》

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