これがすべて男子とは、一体誰が初見でわかるものだろうか。東海高等学校の学園祭にて、10月8日に東海高校カヅラカタ歌劇団が披露した歌劇がネット上で話題だ。女性のみの宝塚歌劇団による「エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)―」を熱演する姿に賞賛の声が相ついでいる。
ウィーンで誕生したミュージカル「エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)―」が、宝塚独自の装置や衣装、振付けによる宝塚版として初めて上演されたのは1996年のこと。2016年は、日本初演から20週年を迎えた年として、朝夏まなとを中心とした宙組によって10月16日まで東京宝塚劇場で上演されている。
愛知県名古屋市東区に所在する東海高等学校の「東海高校カヅラカタ歌劇団」は、この人気作をオマージュし、10月8日の学園祭の場で再現。作り込まれたポスターや「タカラヅカ」を逆から呼んだ劇団名が印象的だが、内容はまさに真面目そのもの。「感動した」「本当に男の子?」「美しすぎる」「完成度が高い」との高評価が集まっている。
東海高校カヅラカタ歌劇団公式ブログでは、ルキーニ役の武田達哉さんが「皆様の声援があり俺の全力を出さなきゃと奮起」したとコメント。「今まで応援して下さった皆様、ダンス指導をしていただいた名鶴先生、照明、音響をしていただいた工学院専門学校の皆様、すみれ会の親御さんの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。」と感謝を述べている。
東海高校カヅラカタ歌劇団。何度目の観劇になるでしょうか。ボランティア活動で繋がり、そしてヅカ友である久田さんにお声をかけていただき裏方として関わらせていただきました。今年は「エリザベート」ありがたき幸せ。プログラム表紙、美しい…。 pic.twitter.com/ahSUktt9mw
— MEGUMI (@MEGUUUintheNGY) 2016年10月8日
カヅラカタ歌劇団による宝塚歌劇団をオマージュした上演は過去にも行われており、その人気は毎年高まりつつあるという。東海学園(東海中学校・東海高等学校)を志望する親子ならぜひ、一度は目にしておきたい公演だろう。