大阪府内の小中学生、45%が「大学・短大」進学希望 | Push on! Mycar-life

大阪府内の小中学生、45%が「大学・短大」進学希望

 大阪府は10月11日、小学5年生と中学2年生がいる世帯を対象とした「大阪府子どもの生活に関する実態調査」の回答結果を集計して公表した。小中学生の4割以上が「大学・短期大学」への進学を希望しており、保護者も66%が大学等への進学を希望していた。

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  • 学校以外での勉強や学校での勉強について(子ども調査:度数および%の数値は左から、全体・小学5年生・中学2年生)
  • 将来、どの学校まで行きたいか(子ども調査:度数および%の数値は左から、全体・小学5年生・中学2年生)
  • 子どもの将来や進学について(保護者調査数値:度数および%の数値は左から、全体・小学5年生・中学2年生)

 大阪府は10月11日、小学5年生と中学2年生がいる世帯を対象とした「大阪府子どもの生活に関する実態調査」の回答結果を集計して公表した。小中学生の45%が「大学・短期大学」への進学を希望しており、保護者の66%が大学等への進学を希望していた。

 調査は大阪府と府内13市町が共同で、効果的な子どもの貧困対策を検討することを目的に実施。調査対象は小学5年生と中学2年生がいる世帯で、無作為抽出された各4,000世帯に調査票が郵送された。回収率は小学5年生が34.2%、その保護者が34.3%、中学2年生が30.3%、その保護者が30.5%だった。府が公表した結果には、13市町(大阪市、門真市、八尾市、豊中市、吹田市、能勢町、枚方市、交野市、柏原市、富田林市、大阪狭山市、 和泉市、泉佐野市 )は含まれない。

 小・中学生に、学校のある日は授業時間以外に塾などの時間も含め1日あたりどれくらい勉強をするかを聞くと、小学生は「30分以上、1時間より少ない」32.9%が最多。以下には「1時間以上、2時間より少ない」29.1%、「30分より少ない」11.3%が続いた。中学生では「1時間以上、2時間より少ない」27.5%が多く、ついで「30分以上、1時間より少ない」19.3%、「2時間以上、3時間より少ない」16.2%だった。「まったくしない」は小学生3.1%に対して中学生9.7%と、中学生の方が多い。

 学校の勉強については、小学生の51.6%、中学生の59.7%が「だいたいわかる」と回答している。「よくわかる」は小学生で36.7%だったが、中学生では18.1%に。「わからない」という回答は小学生より中学生に多く、「あまりわからない」は小学生6.8%に対して中学生は14.2%、「ほとんどわからない」は小学生1.5%、中学生4.4%、「わからない」は小学生1.8%、中学生2.8%だった。

 将来どの学校まで行きたいと思うかを聞くと、「大学・短期大学」は小学生で41.3%、中学校で49.3%。中学校では、ついで「高校」13.0%、「専門学校(美容師や調理師など仕事の仕方や技術を学ぶための学校など)」11.6%、「大学院」5.2%、「留学」5.1%だった。

 保護者に子どもの将来に期待しているかを聞くと、「期待している」63.3%、「とても期待している」23.0%だった。子どもの進学については、66.0%が「大学・短期大学」までを希望すると回答。そのほか、「高校」12.7%、「専門学校・高等専門学校」7.0%、「留学」2.7%、「大学院」は2.4%だった。

 また、55.1%の保護者が、その希望どおりの学校まで進むことになると「思う」と答えた。「思わない」と回答した保護者3.6%に理由(複数回答)を尋ねると、「学力から考えて」が55.4%、「経済的な余裕がないから」が47.8%だった。

 大阪府では、2016年度中に小・中学生と保護者の回答結果を合わせて分析し、庁内関係課で協議を進め、支援を必要とする子どもや家庭に対する方策を検証する。分析にあたっては、クロス集計とともに、共同実施市町の結果と合わせて府全域で行い、2016年度中に取りまとめる予定だという。

《黄金崎綾乃》
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