「やりがい」より重要な会社選びの基準は? 2016新入社員調査 | Push on! Mycar-life

「やりがい」より重要な会社選びの基準は? 2016新入社員調査

 企業内のキャリア開発・人材開発を支援する日本マンパワーは、2016年4月入社の新入社員を対象に意識調査を実施。新入社員の会社選びの基準が3年連続で「給与・知名度」を重視する傾向となるなど、新入社員が抱える不安や、企業選択理由などが明らかになった。

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新入社員が不安に思うこと
  • 新入社員が不安に思うこと
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  • 入社した会社・組織を選んだ理由
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  • 出産後の仕事について

 企業内のキャリア開発・人材開発を支援する日本マンパワーは、2016年4月入社の新入社員を対象に意識調査を実施。新入社員の会社選びの基準が3年連続で「給与・知名度」を重視する傾向となるなど、新入社員が抱える不安や、企業選択理由などが明らかになった。

 「新入社員意識調査2016」は、3月から4月にかけて2016年の新入社員を対象にマークシート方式にて調査を実施したもの。日本マンパワーの新入社員研修参加者や趣旨賛同企業など、計108社、6,856名から回答を得た。

 新入社員が入社した会社・組織を選んだ理由としては、「給与や待遇が良い」29.9%、「知名度が高い」42.8%という回答が3年連続で増加。一方、「自分のやりたいことができる」33.4%、「社内の雰囲気や人間関係が良い」36.6%、「自分が成長できる」50.6%という項目が3年連続で減少した。新卒採用市場が景気の好転により売り手市場となったことも影響し、「やりがい」といった内的基準より「給与や知名度」といった外的基準を重視している傾向が見られた。

 新入社員が不安に思っていることについては、「自分があげる成果」がもっとも高く46.7%に。この項目は2011年の39.2%から毎年不安要因としてのポイントが増加しており、5年で7.5ポイントも増加した。このほか、「職場の人間関係」「自分のモチベーション維持」「自分のイメージどおりの仕事かどうか」といった項目も年々不安要因として増加。「失敗を恐れる」「他者の評価を気にしすぎる」という傾向や、「自身のキャリアへのこだわりが強い」「仕事の結果を求めたがる」という傾向が影響しているようだ。

 また、子どもが生まれた後の働き方については、女性が出産後も「働きたい」「どちらかといえば働きたい」と答えた割合が78.5%であったのに対し、男性が配偶者に「働いて欲しい」「どちらかといえば働いて欲しい」と回答した割合は4割りを下回り、2倍近い差が見られた。しかし、「働いて欲しい」と考える男性の割合は年々微増しており、少しずつだが男女間のギャップが埋まっている傾向が見られた。

 調査では、このほか「職場で心がけたいと思っていること」「理想とする5年後像があるかどうか」「希望する上司の性別」などについて回答を得ている。調査レポートは日本マンパワーのWebサイトからダウンロード可能。

《畑山望》
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