【インタビュー】横浜流星、先輩・山崎賢人との初共演は緊張の嵐『オオカミ少女と黒王子』 | Push on! Mycar-life

【インタビュー】横浜流星、先輩・山崎賢人との初共演は緊張の嵐『オオカミ少女と黒王子』

累計550万部突破の大ヒット少女コミックを映画化した『オオカミ少女と黒王子』。彼氏いない歴=年齢の高1のヒロイン・エリカと、彼女に請われるまま彼氏のふりをする…

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『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki
  • 『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki
  • 『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki
  • 『オオカミ少女と黒王子』 -(C)八田鮎子/集英社 (C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
  • 『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki
  • 『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki
  • 『オオカミ少女と黒王子』横浜流星/photo:Nahoko Suzuki

累計550万部突破の大ヒット少女コミックを映画化した『オオカミ少女と黒王子』。彼氏いない歴=年齢の高1のヒロイン・エリカと、彼女に請われるまま彼氏のふりをするイケメンの同級生・恭也の嘘から始まる本気の恋を描くラブ・コメディ作で、実は素顔はドS な“黒王子”こと恭也の親友、日比谷健を演じているのが横浜流星だ。

恭也の中学時代からの親友で、父親が経営するカフェの手伝いもする健について「とにかく明るくて、恭也が唯一心を開ける相手です」と言う横浜さん。「エリカちゃんから悩みを打ち明けられれば、全力で聞いて答えを出してあげる。自分のことよりも人のことをちゃんと思える、すごく素敵な子だなと僕は思いました」。

健との共通点として、「みなさんもそうだと思いますけど」と前置きしながら、「友達をすごく大事にしています」とまず1つ。「僕、結構友達から相談を受けることが多くて、自分なりに考えて答えたりしているんですけど、そういうところはちょっと似ているのかな、と思いながら演じていました」。中学生から芸能界の仕事を始めていた横浜さんには、同級生たちは頼れるおにいさん的なイメージがあるのかも?
「どうでしょう? 中学校の時はやんちゃな感じだったので、全然そんなことなかったんですけど、高校に入ってから仕事も真剣に始めて、そういうのもあって、頼ってくれたりしているのかな。自分は全然心当たりはないんですけど。でも、嬉しいですよね、頼られるのは」。

同世代のキャストが大半を占める撮影現場の雰囲気は「締めるところは締めて、でも撮影合間にはくだけるというか。すごく切り替えがうまくいっていると思いました」と言う。エリカ役の二階堂ふみ、恭也役の山崎賢人とはこれが初共演だ。
「お2人ともすごく優しくて、気を遣ってくださいました。賢人君は事務所の先輩なんですが、本当に話しやすくて。僕はちょっと人見知りなので、自分から話せなかったんですけど、向こうから話しかけてくれて、すごく助けてもらいました」劇中では対等に平然と向き合う恭也と健だが、主演2人よりも2歳下の横浜さんは「緊張してました、かなり」と苦笑い。「そこは反省なんですけど、緊張しちゃって」とつぶやく表情に真面目な性格がうかがえる。

本作の監督は『ストロボ・エッジ』の廣木隆一。「監督には感謝の気持ちでいっぱいです」と横浜さんは撮影時をふり返る。「現場に入るとメイク前に一緒に本読みをしてくださるんです。そこからお芝居をいろいろ付けてもらって、何から何まで1つ1つ丁寧に教えてくださって。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。具体例として1つ挙げてくれた。「健ってすごく明るいのですが、僕は事前に漫画やアニメを見て、身ぶり手振りが多かったので、そういう仕草をつけてみたいと思っていたんです。でも、それを自然にやることができなくて。それを見た監督から『そんな仕草をする人って現実にいないでしょ』と言われて…。普通に、現実にその人がいると思って演じてほしいと言われて、その通りだと納得しました」。

TVの「烈車戦隊トッキュウジャー」シリーズに出演後、舞台に出演していた横浜さん。「舞台ですから、少し大げさというか、ナチュラルよりもオーバーなリアクションを求められることが多かったので。でも台詞を言うにしても『健は明るくてアツい、いいヤツなんだから、台詞までアツく言っちゃうと暑苦しくなっちゃうから、サラッと言った方がカッコいい』と言ってもらって。本当にその通りなんですよね。廣木さんに言われなければ、そのままやっていたと思うので、今このタイミングで廣木さんと出会って、すごくよかった、ありがたかったと思います。自分の中で“これはこうだから”と決めつけていた部分があったんですが、それを1回全部壊されて。だからこそ、新しく1から教えていただくことができました。今後も活かしていかなくちゃ、と思っています」

それにしても、エリカと恭也の関係はフィクションとはいえ、かなり特殊。横浜さんも「僕自身、現実的に考えると、あり得ないなと思っちゃいますよね」と本音をポツリ。「自分がもしそう頼まれても嫌ですし…。嫌というか、むしろ『どうしたの? なんで?』と話を聞いてあげたくなります」というのも、相談を受けやすい横浜さんらしい。昨年高校を卒業した彼は、現代高校生の恋愛事情について聞いてみると…。
「たとえばカップルが1組いて、そのどちらかと仲のいい彼氏のいない女の子がいて、ダブルデートをしたいがために誰でもいいから彼氏を作る、みたいな話を聞くことがあって。ほんとに好きじゃないでしょ? ただダブルデートして、リア充な自分を見せびらかしたいだけでしょ? ほんとに相手のことを好きなのか? って。それこそ本編にも出てきますけど、『恋愛している自分のことが好きなんだろ』と思います」。自身の高校時代については「空手もやっていたので、友達を優先していて。恋愛以外は充実していました」と笑う。「女の子と話したくないわけじゃないんですけど、恥ずかしいだけで、すごく冷たくしていました。素直になれない自分がいました(笑)。でも、やっぱり制服を着て放課後デートして…みたいな、キラキラした青春時代を過ごしたかったなと。今になって思います(笑)」

そんな思いは本編を見た感想にもつながる。「女性が胸キュンするようなシーンもたくさんありますが、自分もこんな学園生活を過ごしたかったな~と思いました。それくらいキラキラしていて。キャラクターが本当にそれぞれ魅力的なところもすごく素敵でした。原作を知ってる方はもちろん知らない方にも楽しんでいただけるんじゃないかと思いました」

今年も映画や舞台の予定が続々決定している。「今後は映像作品も舞台も全力でがんばりたいと思っています。役を通して自分と違う人生を歩めるのは魅力的です。役者をやることによって得られることがたくさんあるので」と目を輝かせて語る横浜さん。活躍の場が広がっていくことは間違いない。

《text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki》
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