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【オーディオ教養強化辞典】グラフィックイコライザー

現代の音響機器には、無くてはならない存在。イコライザーとは、周波数特性を変更させたり、音声信号量を増減させることができるユニット。

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現代の音響機器には、無くてはならない存在。イコライザーとは、周波数特性を変更させたり、音声信号量を増減させることができるユニット。

よく話に出てくるグラフィックイコライザーは、再生帯域の周波数をいくつかのバンドに分割し、それぞれの帯域の増幅度をアップまたは、減衰ダウンさせることができる。一定周波数のゲイン調整ができるので車内で起こるピーク、ディップの改善に有効である。帯域の分割数は製品ごとに異なり、7バンドのものもあれば13バンド、高性能なものでは数十バンドまでさまざま。バンド数が多いほど各周波数をピンポイントに細かく調整できる。ハイエンド機では30-31バンドがポピュラーで1オクターブを3分割した1/3オクターブ式が人気が高い。

グラフィックイコライザーは、好みのカーブにするためにに使う人もいるが、一歩進んでルームアコースティックを含めた全帯域をフラットにする用途で使うユーザーが多い。これは車内特性の弱点やスピーカーの特性を改善するためのもので、自然な音場作りを目指す。グラフィックイコライザーを使うにおいて、現状がどういう特性になっているか。知るためにはサウンドレベルメーターやアコースティックアナライザーを用いる。すなわち個々の帯域の音圧を計測することでグラフィックイコライザーの能力を反映させることができる。

グラフィックイコライザーは、ナビ機やヘッドユニットの機能に入っていたり、別体デジタルプロセッサーには必ずといっていいほど搭載されている。

バンド数が多いものは的確に特定周波数の調整が行えるが、レベル増減で隣の周波数にも影響が出たりする。テストトーンの音源を用意することは必須。アナライザーなども揃えてほしい。あせらずひとつひとつこなすことが良い音創りにつながる。

《永松巌》

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