保護者4割は友達「いない」、3人に1人以上が人間関係に悩み | Push on! Mycar-life

保護者4割は友達「いない」、3人に1人以上が人間関係に悩み

 保護者の3人に1人以上が、保護者間の人間関係で悩んだ経験があることが明光義塾の調査により明らかになった。悩みの原因は保護者同士のものではなく、子どもの関係の中から生まれることが多いようだ。

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友人と呼べる保護者は何人いるか
  • 友人と呼べる保護者は何人いるか
  • 保護者間の人間関係の悩みの内容
  • 保護者間の人間関係に悩んだことはあるか
  • 保護者同士での人間関係の悩みの解決方法
  • PTA役員をしたことがあるか
  • PTA役員を経験して良かったこと
  • これからPTA役員をする人へのアドバイス(PTA役員経験者限定)

 保護者の3人に1人以上が、保護者間の人間関係で悩んだ経験があることが明光義塾の調査により明らかになった。悩みの原因は保護者同士のものではなく、子どもの関係の中から生まれることが多いようだ。

 明光義塾が行った「保護者の人間関係・PTAに関する意識調査」は、明光義塾が運営する保護者のためのコミュニティサイト「メイコミュ」と、ネットリサーチ「Fastask」によるインターネット調査を実施し、610名から回答を得た。調査期間は2016年2月。

 保護者の友人関係を調査したところ、友人と呼べる保護者が「いない」と回答した人は40.8%ともっとも多く、「5人以上」と回答した人は12.8%と少数だった。ほか、「1人」10.8%、「2人」20.6%、「3人」12.1%、「4人」2.9%と保護者同士の友人関係は少人数で構成される傾向にあった。

 保護者間の人間関係に「悩んだことがある」人は35.4%。3人に1人以上の保護者が保護者間の人間関係で悩みを経験していた。悩みの原因は保護者同士のものではなく、「子ども同士がうまくいかなくなった時に、ヨソヨソしくなった(中3女子の保護者)」など、子どもの関係の中から生まれることが多いようだ。

 保護者同士での人間関係に関する悩みの解決方法は、「直接保護者と子ども同士で会って、話し合って解決した。担任にも状況は報告し、学校でもようすを見てもらった(小6女子の保護者)」や「気にしないように、割り切った(中2男子の保護者)」など、学校や先生に相談するようなケースは少なく、保護者同士で話し合ったり、あまり干渉しないようにしたりしているという意見が多く寄せられた。

 PTA活動に参加したことがあるかという質問には、61.4%が「ある」と回答。役員経験者の多くは「役員をやって良かった」と考えているという。理由として、「役員のママと情報交換ができて仲良くなれる。学校の中がよくわかる(中3男子の保護者)」「学校での子どものようすがわかる。先生と仲良くなれる(中1女子の保護者)」「違う学年の保護者と知り合いになれた。中学高校などの情報がたくさん入った(中3女子の保護者)」などがあげられた。

 PTA役員経験者にこれからPTA役員をする人へのアドバイスを聞くと、「子どもが低学年のうちにしておいた方が良い(中3男子の保護者)」「頑張りすぎず、わからないことは聞くと良い(中3男子の保護者)」「フルタイムの仕事をしているので、文書作成などは夜や隙間時間に行い、メールでやり取りをした。実行委員会は優先的に時間を作り、ほかの活動は無理な時はほかの役員の方にご理解とご協力をいただいた(高校生以上女子の保護者)」など、PTA役員への参加の仕方や子どもが何年生のころに引き受けると良いかなど具体的なアドバイスが寄せられた。

《外岡紘代》
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