【VW ポロ GTI 6MT 試乗】MT車の走りは別次元のもの…島崎七生人 | Push on! Mycar-life

【VW ポロ GTI 6MT 試乗】MT車の走りは別次元のもの…島崎七生人

チェック柄のシートが、紛うことなくGTIの一員であることを主張する。コンパクトなボディが身上の『ポロ GTI』のマニュアル車。2ペダルのDSG車が十分にスポーティだから、まあ操作部分が文字どおり“手足”に置き換わっただけのクルマだろう…そんな予測をたてて試乗した。

自動車 試乗記
VW ポロ GTI 6速MT
  • VW ポロ GTI 6速MT
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チェック柄のシートが、紛うことなくGTIの一員であることを主張する。コンパクトなボディが身上の『ポロ GTI』のマニュアル車。2ペダルのDSG車が十分にスポーティだから、まあ操作部分が文字どおり“手足”に置き換わっただけのクルマだろう…そんな予測をたてて試乗した。

ところが実際には“キャラ”の違いの大きさに驚かされた。MT車はDSG車とはまったく別モノの、想像以上にダイナミックな走りっぷりだったからである。もちろん違いの要因のひとつはミッション。DSGが7速なのに対しMT車は6速。ギヤ比も当然ながら異なり、勢い、より積極的にエンジン回転を使って走らせることになる。が、それだけではなく、MT車の最大トルクは320Nm(DSG車は250Nm)と格段に増強されているため、出足の力強さもDSG車とは別次元といっていいほどだ。言葉で書くと“力ずくで一気呵成に加速する”印象だ。

シフトフィールは『ゴルフ』系のMTに較べ、僅かにメカ的な硬質感がある。クラッチはごくスムースな断続操作が行なえる。

足回り、締め上げられた乗り味は、トルク増大分に対処した上で、車重が共通のDSG車と同等の設定になっているように感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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