【VW ゴルフトゥーラン 新型】フルフラットシートでワゴンのような使い方も可…新旧パッケージング比較 ラゲッジ編 | Push on! Mycar-life

【VW ゴルフトゥーラン 新型】フルフラットシートでワゴンのような使い方も可…新旧パッケージング比較 ラゲッジ編

新型『ゴルフトゥーラン』はボディサイズの拡大で、ラゲッジの使い勝手も一段とよくなっていた。

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VWゴルフトゥーラン 最大荷室
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新型『ゴルフトゥーラン』はボディサイズの拡大で、ラゲッジの使い勝手も一段とよくなっていた。

もっとも、先代オーナーがバックドアを開け、3列目席使用時、および3列目席格納時のラゲッジの奥行きだけを見たとすれば、ほとんどかわっていないじゃん…ということになる。数値はそれぞれ約340mm、990mmと同等なのである。

が、もう一度、バックドアを閉めて、あらためて開け、見渡してほしい。ラゲッジフロア開口地上高は先代の580mm、開口部段差10mmに対して、新型は同610mm、10mmとやや高まってはいるものの、それでも実は『ゴルフ』VIIベースの兄弟車、『ゴルフヴァリアント』の620~640mmより低いのである。

そして開口部の寸法は特に幅方向で拡大。先代が1040mmのところ、1170mmに広がっている(最大値)。もちろん、空気抵抗軽減などの理由から全高が低まり、バックドアがスタイリッシュに寝かされたぶん、開口部の高さ方向は先代880mmに対して610mmへと低まってはいるが(ラゲッジ天井高は先代965mm、新型890mm)、例えば2/3列目席を完全フラットに格納したときの最大荷室長は先代の1860mmに対してホイールベースの延長もあって1940mmまで拡大しているのだ。

また、2列目席のスライド量が先代より40mm拡大されたことで、3列目席格納時のラゲッジ奥行き寸法の延長自在度も高まったと言える。

そう、新型トゥーランは言ってみればちょっと背の高い、“3列シートのゴルフヴァリアント”のようなワゴン感覚で使える万能車でもあるのだ。無論、その決め手は2/3列目席を簡単操作で格納したときに、フロアがワゴンのようにフルフラットになるというアレンジ性だ。むしろ、ゴルフヴァリアントは後席を倒したときにフルフラットにはならないから(角度が付く)、こちらのほうがよりワゴン的に使えたりするわけである。

ここで同じプラットフォームを使う新型トゥーラン(3列目席格納時が基本)とゴルフヴァリアントのラゲッジ容量、寸法をおさらいすると…。

ラゲッジ容量:ゴルフヴァリアント通常605リットル、最大1620リットル。トゥーラン3列目席格納時917リットル、最大1857リットル。

ラゲッジ開口部地上高:ゴルフヴァリアント620~640mm。トゥーラン610mm。

ラゲッジ奥行き:ゴルフヴァリアント1050mm。トゥーラン3列目席格納時奥行き990mm。

ラゲッジ幅:ゴルフヴァリアント990~1270mm。トゥーラン1030~1310mm。

ラゲッジ高:ゴルフヴァリアント890mm。トゥーラン890mm。

ラゲッジ最大長:ゴルフヴァリアント1880mm。トゥーラン1940mm。

つまり、ラゲッジの目隠しになるトノカバーさえ備えるトゥーランは、3列目席を格納することで、ゴルフヴァリアントよりワゴンらしい仕様、パッケージングになるということだ。

これからは、VWのコンパクトワゴン狙いの人でも、ゴルフヴァリアントかトゥーランか? という選択肢で悩むかもしれない。ゴルフヴァリアントはトゥーランにはならないが、トゥーランはゴルフヴァリアント(ワゴン)になりうるからだ。

価格は1.4リットルターボエンジンでそろえると、トゥーランはコンフォートライン317万円、ハイライン376.9万円。ゴルフヴァリアントのハイラインはその中間の348.7万円。ますます悩ましいのである。

《青山尚暉》

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