【トヨタ プリウス 試乗】E-Fourの走りはシリーズ&歴代最高…島崎七生人 | Push on! Mycar-life

【トヨタ プリウス 試乗】E-Fourの走りはシリーズ&歴代最高…島崎七生人

E-Fourすなわち4輪駆動車は、『プリウス』ファンには待たれていたモデルだっただろう。北国のユーザーに限らず、最近では地域を問わず予期せず雪に見舞われることも。そうした際の備えとしてもより心強い。

自動車 試乗記
トヨタ プリウス Aプレミアム ツーリングセレクション E-Four
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E-Fourすなわち4輪駆動車は、『プリウス』ファンには待たれていたモデルだっただろう。北国のユーザーに限らず、最近では地域を問わず予期せず雪に見舞われることも。そうした際の備えとしてもより心強い。

早速試乗してみたが、これが「超いいね!」だった。なんとなれば、乗り心地がヒタッとしていて、かつ重厚感もあり、きわめて快適だったから。乗り味に関して、シリーズ中トップであるだけでなく、歴代『プリウス』中で最高レベルだと断言していい。

車重は1460kg(前/後=850/610kg)あり、いかにもこの重さがクルマ全体の“波長”をバランスよく整えている…といえばいいか。当然ながら燃費性能は34.0km/リットルと相応の数値が示されているが、そこは『プリウス』、実際問題として激しく燃費が悪化することはないはず。一方でインジケーターを見ていると、ドライのオンロードでもちょっとした急加速を与えると、スッと後輪をモーターが回す。安心感はなかなかだ。

しっかりと手応えを残したステアリングもいい。また低重心が新型の売りだが、ヒタッと快適な乗り味を保ったまま、高速コーナリングも安定してこなす。GTサルーン…そう呼びたくなったことは、もちろん『プリウス』の試乗では生まれて初めてである。

すでに10万台超の受注があったこと、そして4WD車でこれだけの走りをモノにしていること…。こうなると、アクの強い外観スタイルや、インテリアの妙に浮いて見える白いパネルに“意見”を言っている場合ではなくなってきてしまった…そんな気がする。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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