スバル車専用『DIATONE SOUND SPEAKER』が新登場! その音を実体験! パート2 インプレッション・リポート | Push on! Mycar-life

スバル車専用『DIATONE SOUND SPEAKER』が新登場! その音を実体験! パート2 インプレッション・リポート

国産ハイエンド・カーオーディオブランドであるダイヤトーンから、スバル純正オプションスピーカー『DIATONE SOUND SPEAKER・SR-GS100シリーズ』が発売された。市販スピーカーのラインナップにはない、エントリーグレードのスペシャルモデルである。

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スバル・レヴォーグ(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー)
  • スバル・レヴォーグ(DIATONE SOUND SPEAKER デモカー)
  • DIATONE SOUND SPEAKER・SR-GS100シリーズ(スバル純正オプションスピーカー)
  • DIATONE SOUND.NAVI(スバル純正オプション モデル)
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国産ハイエンド・カーオーディオブランドであるダイヤトーンから、スバル純正オプションスピーカー『DIATONE SOUND SPEAKER・SR-GS100シリーズ』が発売された。市販スピーカーのラインナップにはない、エントリーグレードのスペシャルモデルである。

その実力を確認すべく、徹底的な試聴取材を敢行した。概要を詳しくご紹介したパート1に引き続き、パート2となる今回は、そのインプレッション・リポートをお届けする。

ところで、この『DIATONE SOUND SPEAKER・SR-GS100シリーズ』は、各製品がそれぞれ車種専用モデルとなっている。対応車種は以下のとおりだ。「レガシィ」「レガシィ アウトバック」「フォレスター」「レヴォーグ」「WRX」「インプレッサ」「スバル XV」。そして、今回試聴した車種は、写真の「レヴォーグ」だ。

ソースユニットとして搭載されているのは、『DIATONE SOUND.NAVI』。スバル専用車種別音質データがプリセットされた、スバル純正オプションモデルである。当機の内蔵アンプで『DIATONE SOUND SPEAKER』をドライブする。

ちなみに『DIATONE SOUND.NAVI』は、ハイレゾ音源にも対応しているのだが、今回はハイレゾの恩恵を差し引いて評価したいと考えて、敢えてCDで試聴を行った。

運転席に乗り込み、聴き慣れた試聴トラックのイントロをスタートさせると…。

一聴して感じたのは、低音の量感。サブウーファーをセットせず、フロント2ウェイ+リアスピーカーだけで鳴らしているにもかかわらず、低域の量感がたっぷりとしている。だからといって間延びすることはない。ほど良く締まった、Hi-Fi的な良質な低音だ。サブウーファー帯域の最低音まで伸びているかというとそうではないが、美味しいところが十分に、そして美しく再現されている。

土台がしっかりしているので、そこから積み上がる中音も安定している。厚みがあり、充実感がみなぎっている。そして、高音が非常に繊細で緻密。各楽器の音色にツヤがあり、余韻も美しい。3万8700円(税別)という価格帯の製品で、ここまでの情報量を再現できるスピーカーはそうそうない。上質な高音が聴けた。耳当たりが実に心地良い。

名機『DS-G500』(税別価格:16万円)を彷彿とさせるサウンドだった。『DS-G500』もダイナミックな低音と、きめ細やかな中・高音が特長のスピーカーだ。そして全体が自然で正確。『SR-GS100シリーズ』も、まったく同様なサウンド傾向だ。帯域バランスも、音色も至ってナチュラルで正確。そして躍動感あふれるいきいきとした低音。聴き応えがある。

さらには、音像のリアルさにも唸らされた。フォーカスがシャープで、各楽器の位置関係が手に取るようにわかるのだ。金属系のパーカッションの音などは特に、音の出どころがピンポイント。点から音が飛んでくるイメージだ。立体感の表現も秀逸だ。近くにある楽器は近くから音が聴こえ、遠くにいる楽器は遠くから聴こえてくる。

このようなにアルなサウンドステージを表現できるのは、スピーカーの解像度が高いこともさることながら、『DIATONE SOUND.NAVI』の音質の良さと調整能力の高さあってのことだろう。

ハイエンドカーオーディオにおいては、調整能力の優劣が、サウンドステージの表現に多大な影響を与える。左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取れない車室内空間においては、その状況を是正できる「タイムアライメント」という機能が必須だ。また、狭い空間ゆえに“反射”と“吸収”により音響特性が乱れがちになるので、それを補正するための「イコライザー」も必要となる。『DIATONE SOUND.NAVI』はそれらを完備している。しかもそれぞれが、ハイエンドカーオーディオ製品の中でもトップレベルとなる、ハイスペック仕様なのだ。

ただし、高度な調整機能が搭載されていても、それを使いこなせなければ意味がない。しかしこのスバル純正オプションモデルでは、車種別の音質データがプリセットされている。ユーザーが操作せずとも、対応車種においてのベストな調整があらかじめ完了しているのだ。レヴォーグで体感できた立体感と定位感は、まさしくその緻密なオペレーションの賜物だろう。

かくして、スバル純正オプションの『DIATONE SOUND SPEAKER・SR-GS100シリーズ』と『DIATONE SOUND.NAVI』との組み合わせは、相当に強力だった。ダイヤトーンならではの、「何も足さない、何も引かない」ピュアなサウンドが楽しめた。高級Hi-Fiシステムに肉薄する、ハイクオリティなサウンドステージを満喫できた。

音にこだわるなら、当純正オプションを検討する価値は高い。スバル車を購入予定ならば、要チェック。

《太田祥三》

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