電力自由化、マンションでも選択可能?デメリットは? 料金比較サイトほか | Push on! Mycar-life

電力自由化、マンションでも選択可能?デメリットは? 料金比較サイトほか

 4月に開始される電力小売全面自由化に向け、東京電力が1月8日から新しい電力プランの先行予約受付を開始した。選択の自由を前に、電力自由化のメリットや疑問、現状との料金比較ができるサービスを紹介する。

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エネチェンジ
  • エネチェンジ
  • エネチェンジから送信される料金比較メール(実物例)
  • 価格.com「電気料金比較」
  • 経済産業省 資源エネルギー庁「電力小売全面自由化」

 4月に開始される電力小売全面自由化に向け、東京電力が1月8日から新しい電力プランの先行予約受付を開始した。選択の自由を前に、電力自由化のメリットや疑問、現状との料金比較ができるサービスを紹介する。

電力の自由化、電力小売全面自由化とは

 電力の自由化、電力小売全面自由化とは、これまで東京電力や関西電力といった各地域の電力会社だけが取り扱っていた電力の販売を自由化し、既存の電力会社や「新電力(PPS)」などの新規事業者が電力を販売できるようにすること。これにより、家庭や商店などを含むすべての消費者は電力の販売会社の選択が可能になる。

「電力自由化」のメリットは?

 資源エネルギー庁によると、電力自由化のメリットはライフスタイルや価値観に合わせた料金メニューを選択できること。価格.comは、電力自由化で「自分に合った料金プランを選択できるようになるため、電気代が節約できたり、クリーンな電力を選べたりする」ようになると紹介している。

デメリットはあるか?

 価格.comでは、特集サイト「電気料金比較」内のコラム「電力自由化のメリット・デメリット」で電力自由化に伴うデメリットを解説している。コラムによれば、海外ではすでに電力自由化が実施されており、制度の浸透とともに大停電や電気料金の値下がりが問題視されてきている。料金の安定が進む諸国の例もあるが、国内では今後、電力自由化に伴う電気料金の値上がりや電力の安定供給に不安が生まれる可能性があるという。

 電力を自由に選択できることにより、料金プランの変更が月々の電気料金にどのような影響をおよぼすのか、気になる保護者も多いのではないだろうか。電力の自由化に伴いよく見られる質問に対し回答しているWebサイトや、料金比較ができるWebサイトも紹介する。

電力比較サイト「エネチェンジ」

 現状の電気料金と、東京電力が提供する新プランの電気料金を比較するサイト。比較に必要な情報は、契約中の電力会社名、現在利用中の電力プラン名、契約アンペア数、電気代または電気の使用量、おもな電気の利用時間帯など。必要情報が不明な場合でも、ある程度の料金比較が可能。

 料金比較の診断結果には、「プラン名とおトク度」や「料金が最安の時間帯」のほか、期待される節約額の目安が表示される。無料のメール会員登録を行うと、診断と同時に現在選択可能な電気料金プラン情報が送信される。

 料金比較サービスのほか、エネチェンジでは電力の自由化に関するコラムやニュースも掲載。そのほか、元東京電力の執行役員で、現エネチェンジ副社長の巻口守男氏が電力自由化に関して寄せられる「マンションでも電力小売会社は変更できるのか」「結局、東京電力が儲けるだけなのでは」などの疑問に対し回答している。

価格.com「電気料金比較」

 価格.com内に開設された電力自由化に関する特集ページ。2016年から「新電力(PPS)」と呼ばれる電力会社を自由に選べるようになることを受け、電力自由化の制度や新電力に関し基礎知識や電気代の節約・節電ガイドを掲載している。

 また、電力自由化に関する最新ニュースも更新するほか、電気料金に関する口コミを随時更新中。1月8日午後19時現在、電気料金に関する口コミスレッドは42件投稿されており、「電力自由化元年」についてユーザーが議論を交わしている。スレッドへの書き込み、返信には価格.comアカウント、もしくはGoogleやFacebookのアカウント登録が必要。

資源エネルギー庁「電力小売全面自由化」

 電力会社を切り替える方法や、電力供給の仕組み、電力の小売全面自由化でどのように生活が変化するかをまとめて紹介。電気の小売を行う事業者として政府が登録した小売電気事業者一覧を掲載し、供給予定地域や一般家庭への販売予定の有無を一覧で掲載している。

 いよいよ始まる電力自由化。情報収集や比較検討を行い、万全な状態で4月を迎えたい。

《佐藤亜希》
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