必要なのは「国の教育ローン」より無利子・返済不要の奨学金? 固定金利年2.05% | Push on! Mycar-life

必要なのは「国の教育ローン」より無利子・返済不要の奨学金? 固定金利年2.05%

 内閣府政府広報オンラインは12月17日、「暮らしのお役立ち情報」で情報を紹介した。ネットでは、教育ローンよりも授業料の減額や返済不要の奨学金拡充を求める声があがっている。

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政府内閣オンライン「国の教育ローン」
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  • 「国の教育ローン」概要

 日本政策金融公庫は、高校や大学などへの入学金や授業料などの負担を軽減する「国の教育ローン」の融資を行っている。内閣府政府広報オンラインは12月17日、「暮らしのお役立ち情報」で情報を紹介した。ネットでは、教育ローンよりも授業料の減額や返済不要の奨学金拡充を求める声があがっている。

 「国の教育ローン」は、日本政策金融公庫が行う公的な融資制度。長期固定金利でいつでも必要なときに申し込めることが特徴。融資限度は350万円。固定金利や長期返済、高校・大学・専門学校などのまとまった入学・在学費用に対応する。

 Webサイト「政府広報オンライン」によると、高校から大学卒業まで子どもひとりあたりにかかる金額は平均約880万。自宅外通学ではさらに住居費などもかかる。そこで、日本政策金融公庫は進学に関する家庭の経済的負担の軽減と教育の機会均等を図るため、融資対象となる国内外の高校、大学、大学院、専修・各種学校などの学校に入学・在学する子どもの保護者で、子どもの人数に応じた世帯年収の制限額を超えない者を対象に「国の教育ローン」を融資している。

 融資限度額は、生徒・学生ひとりにつき350万円以内。外国の短大・大学・大学院に1年以上在籍する資金として利用する場合は450万円以内まで融資限度額が引き上げられる。固定金利は、2015年11月13日時点で年2.05%。入学金や授業料を含む学校納付金や、受験にかかった費用、教科書代やパソコン購入費、通学費用に利用できる。また、在学のための住居費用として敷金や家賃にも充てられ、学生の国民年金保険料にも使える。

 ネットでは、この「国の教育ローン」について「子どもの進学に利用したい」「在学資金に使えるといいな」といった歓迎の声がある反面、「外国では(日本より)学費が安いうえに教育ローンではなく返済不要な奨学金が幅広く支給されている」「無利子・手数料のみで貸し出せないのか」などの指摘もある。

 「国の教育ローン」を申し込む場合は、必要書類をまとめて日本政策金融公庫の各支店窓口に持参、または送付が必要。インターネットによる申込みも受け付けている。申込みは年中いつでも可能だが、日本政策金融公庫は融資の希望日に間に合うように2,3か月前の申込みを勧めている。「国の教育ローン」詳細は政府広報オンラインで閲覧できる。

《佐藤亜希》
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