【フォード エクスプローラー 試乗】頼りがいのある男性のような安心感…岩貞るみこ | Push on! Mycar-life

【フォード エクスプローラー 試乗】頼りがいのある男性のような安心感…岩貞るみこ

この手のクルマには、私はめちゃくちゃ弱い。いわゆるツンデレ車だと思う。体が大きくて強そうなのに、実はやさしくて力持ち。乗れば即座にその感覚が味わえる。

自動車 試乗記
フォード エクスプローラー
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この手のクルマには、私はめちゃくちゃ弱い。いわゆるツンデレ車だと思う。体が大きくて強そうなのに、実はやさしくて力持ち。乗れば即座にその感覚が味わえる。

そんななか、2リットルから2.3リットルへと排気量アップのエコブーストである。他社のダウンサイジング・エンジンがどんどん排気量を下げているというのに、まさかの排気量アップ。なんだよ、小さい排気量でやるからよかったんじゃん! と、思わず突っ込みたくもなる。しかし、世の中には適量、適当、適切という言葉があるように、今回の0.3リットルの勇気ある排気量アップは適切であり正解だといえる。

2リットルのエコブーストに試乗したとき、この大きな車体をよくもここまで軽快に動かしてくれると感激したものだ。しかし今回、2.3リットルに乗ると、そのわずかでありながら絶対的な差を突きつけられる。余裕があるのだ。

2リットルエコブーストが「めいっぱい、がんばってますから!」とエンジンの切実な一所懸命感が感じられたのに対し、2.3リットルは「このくらい、楽勝ですよ」と、2トンを超える巨体を動かすのだ。女性としては、ぎりぎり感のある男性よりもゆとりをうかがわせる立ち居振る舞いの男性といっしょにいるほうが安心するのは当然のこと。そう、安心感がちがうのである。そしてこの余裕こそ、エクスプローラーというクルマに必要必然な要素といえよう。

安心という意味ではブレーキのききっぷりもいい。右足をちょんとかけたときから、その先まで踏み込んだときの効きが想像でき、このクルマはしっかりちゃんと止まってくれると信頼できる。大きなクルマを扱うときは、こういう部分はものすごくありがたい。

サスペンションのしなやかさと、シートクッションのやわらかさの組み合わせが心地よく、三列目のシートも簡単に格納できる。ドライバーに要らぬ気を使わせない、頼りがいがある。たしかにサイズは大きいし、左ハンドルであるものの、やっぱり惚れるクルマである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

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