【デモカー試聴記】ロックフォード『T5』搭載のニューデモカー、スバル・レヴォーグを聴く! | Push on! Mycar-life

【デモカー試聴記】ロックフォード『T5』搭載のニューデモカー、スバル・レヴォーグを聴く!

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スバル・レヴォーグ by ロックフォード・フォズゲート
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ロックフォード・フォズゲートの上級スピーカー、『T5652-S』、通称“T5(ティーファイブ)”を装着したニューデモカーの音を聴く機会に恵まれた。先月の週刊特集の取材で聴いた『J5653-S』デモカーの音との比較ができる絶好のチャンスが、思いがけず巡ってきた。

というわけで今週は、先月4週にわたって展開した『J5』特集の番外編として、『T5』デモカーの緊急試聴記をお贈りする。ロックフォード・フォズゲートのトップエンドスピーカー『J5』(ジェイファイブ)の音の記憶が鮮明に残る中、セカンドラインとなる『T5』の音はどのように聴こえるのか…。じっくりと検証してきた。

まずは、『T5』のニューデモカー、スバル・レヴォーグのシステムからご紹介していこう。システム図も掲載するので詳しくはそちらも参照していただくとして、本文でも主要装備をざっとご紹介しておく。純正ナビ以外はすべて、ロックフォード・フォズゲートのユニットで固められている。

●ソースユニット/純正ナビ
●DSP/3SIXTY.3(税抜価格:15万円)
●フロントスピーカー/T5652-S(税抜価格:30万円)
●パワーアンプ/T600-2(税抜価格:9万3000円)×3台
●サブウーファー/T1D212(税抜価格:8万6000円)

さて、『T5』の特徴もおさらいしておこう。日本で発売が開始されたのは2012年の1月。『T3』(税抜価格:13万円)の登場から約半年後のことだった。価格は『T3』に対して2倍以上。しかし、その音質性能の高さで、またたく間に大きな話題を呼んだ(ちなみに『J5』はその10か月後に登場)。

『T5』の構造面での最大のトピックは、高い弾性・剛性・制振性・耐熱性を持つという液晶ポリマー素材に改良を加えた、“LCPF(Liquid Crystal Polymer Fiber)”が、ツイーターおよびミッドウーファーの振動板に採用されていること。ミッドウーファーでは、ペーパー(パルプ)を中間層に入れ、LCPFでサンドイッチする3層構造が採用されている。これにより、圧倒的な情報量とスピード感、そして原音に対しての忠実な再現性を獲得できているとのことだ。ツイーター、ミッドウーファーの振動板が同素材であるために、音色の繋がりが良いことも利点だ。

また、パッシブクロスオーバーネットワークにも特徴がある。左右一体型となっていて、高級パーツをシンメトリーに配列。ツイーターのアッテネーション、位相、ミッドウーファーのクロスポイント、スロープを任意に変更できる。しかもリモートチューニングモジュール部分は取り外して延長することも可能だ。これにより、ネットワーク本体をトランクに設置したまま、運転席で試聴しながら設定することもできるのだ。

ちなみに当デモカーでは、マルチアンプシステムが採用されていてパッシブは未使用だが、『T5』の装着車においてはパッシブの使用率が高い印象がある。実物を見れば、使いたい気持ちにさせられるのではないだろうか。それほどの存在感が、『T5』のパッシブにはある。バイアンプ接続に対応した高級なパッシブであるため、システムにDSPを加えたとしても、クロスオーバーはパッシブ側で、タイムディレイはDSP側でコントロールする方法を取れば、パッシブを含めた『T5』オリジナルの音が楽しめる。

また、高精度のアルミダイキャストバスケットが採用されていることも特徴だ。背面の音抜けが考慮され、音質に悪影響を及ぼす不要共振も効果的に抑えられている。さらには、1.5インチ(38mm)ボイスコイルと強力なネオジウムマグネット、そして、放熱を効率化する“IDHSテクノロジー”が投入されたスペシャルな磁気回路が採用されているところも特筆ポイント。これにより、低域レスポンスの向上と高音質化も図られているとのことだ。

かくのごとく随所にこだわりが満載された、さすがは2ウェイのフラッグシップモデルという風格に満ちた『T5』。

さて、そのサウンドは…。

一聴してまず感じたのは、低域のパンチ力。サブウーファー帯域からミッドウーファー帯域にかけての低音の量感がたっぷりで、かつ適度にタイト。ずっしりと体に響く、これぞロックフォードと思わせる迫力に満ちている。そして次に感じたのは高域の明瞭感。エッジが立っていて、輪郭をくっきりと描き出す。しかしあくまでもきめ細かくスムーズ。なので耳当たりは至って心地良い。

音色傾向はほどよくウエットだ。というよりも、温かみがある、と言ったほうがいいかもしれない。ロックフォードスピーカーと言うとドライなイメージがあるが、『T5』はそこにさらなる魅力がプラスされているように思う。あくまでも正確に淡々と音を紡ぎ出すので、その意味ではドライなのだが、コクがあり音が濃い。それが温かみとなって感じられるのだろう。聴き応えがある。

そして、ステージの立体感、奥行き感も十二分に感じ取れた。各楽器の位置関係も実に正確に表現されている。情報量が豊かで、かつ解像度が高いからこそ、ここまでのステージングが確保されているのだろう。

先月ご紹介したとおり、『J5』はHi-Fiを追求していけるスピーカーであるのだが、『T5』も負けてはいない。クオリティの確かさは疑いようがなく、その上で味わい深い、満足度の高いサウンドを聴かせてくれるスピーカーだ。3ウェイであることの利得を活かせば『J5』のほうがサウンドの組み立てがしやすいはずだが、どちらを選んでもハイレベルな音を満喫できるであろうことは間違いない。ツヤを取れば『J5』、パワー感を取れば『T5』というところだろうか。どちらかを選べと言われたら、非常に悩ましい…。それぞれに代え難い魅力がある。

『J5』デモカーのメルセデス ベンツ・E350クーペと『T5』デモカーのスバル・レヴォーグ。この2台を聴く機会に巡り会えたら、そのチャンスを逃すことのなきように。特に、究極的なロックフォードサウンドの獲得を目指している方は、必聴だ。あなたの好みに合うのはどちらか、ぜひとも聴いて確認していただきたい。
《太田祥三》

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