世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は11月25日、世界の創立50年未満の優良大学を評価するランキング「2015 QS Top 50 under 50(世界の若い大学トップ50)」を発表した。1位はシンガポールの南洋工科大学(NTU)で、国内トップは15位にランクインした筑波大学だった。
「QS Top 50 under 50(世界の若い大学トップ50)」は、QSが世界の大学のうち創立50年未満の大学を評価する世界大学ランキング。評価対象となるのは、同年に発表された「QS World University Rankings 2015/16」にランクインしている大学。2013年に発表して以来、1年ごとに評価を発表している。2014年に発表された世界の若い大学ランキング1位はシンガポールの南洋工科大学(NTU)だった。
2015年の結果では、2014年同様に南洋工科大学(NTU)が首位を維持。2位と3位も2014年と変化なく、それぞれ香港科技大学(HKUST)と韓国科学技術院(KAIST)だった。シンガポール、香港、韓国の大学が上位6校を独占しており、アジア圏の大学が高評価を受けている。南洋工科大学(NTU)はQSの世界大学ランキング2015では13位にランクインしている。アジア圏以外では、7位に英国のバース大学、8位にオランダのマーストリヒト大学がランクインした。トップ50校の内訳は、24校が欧州、13校がアジアの大学だった。オーストラリアは8校が入り、国別では最多だった。
日本でもっとも上位にランクインしたのは筑波大学で、世界では15位、アジアでは7位だった。総合点は50.40。2013年には14位、2014年には13位にランクインしており、上位20位を保っている。筑波大学のほか、トップ50にランクインした国内大学はなかった。なお、筑波大学はQSの世界大学ランキング2015では219位、上海交通大学の大学研究センターによる世界大学学術ランキング(ARWU)2015では201-300位、THEによる世界大学ランキング2015では401-500位だった。
NTU学長のベルティル・アンデション教授は、「2年連続して1位の座を得たことはNTUだけでなく今年建国50周年のシンガポールにとっても素晴らしいニュース」とコメント。NTUが連続首位となったことに関し、「好成績は当校教授陣、スタッフ、および学生の質の高さの証であり、世界中の若い大学すべてに対して、若いということは世界に影響を与えるうえで何らの障害にならないという大きな激励になると思う」と喜びを語っている。